北海道国際交流・協力総合センター(札幌市)と北海道多文化共生NET(苫小牧市若草町)は10日、日本人と外国人の交流イベントを白老町中央公民館で開いた。講演会や勉強会ではなく外国人と住民が気軽に学べる場をと、初めて手品を通じた交流を企画。昨年から今年にかけて外国人が増えている白老町を開催地に選び、町内や近郊在住の外国人11人と住民33人が参加した。
講師は苫小牧市在住の小児科医でマジックが趣味の高柳直己さん(71)。ハンカチが消えたり、破いた紙を元に戻したりする手品を披露し、参加者一人ひとりに時間をかけて教えた。
室蘭市から家族3人で参加したベトナム出身の会社員ヌゥエン・シュエン・クィさん(41)は「手品は簡単そうに見えたが、やってみると難しかった。たくさん練習したい」と笑顔で語った。同NETの五十嵐啓子代表理事(53)は「年1回はこのような交流の場を創出していきたい」と話した。
白老町在住の外国人は2月末時点で357人。ベトナム、中国、インドネシアの3カ国出身者が全体の約8割を占めている。