田舎暮らしを紹介する月刊誌「田舎暮らしの本」(宝島社)2月号で発表された「2024年版第12回住みたい田舎ベストランキング」で、安平町が「北海道エリア」の総合部門で5位に選ばれた。調査には初めて回答し、同エリアの若者世代・単身者部門で3位、子育て世代部門で4位となった。町政策推進課は「町の施策が評価された」と喜んでいる。
ランキングでは、宝島社が移住定住の推進に積極的な自治体に、移住支援や医療、子育て、就労支援など278項目について質問した。587市町村が回答し、結果から田舎暮らしの魅力度を数値化。全国を12エリアに分け、全世代にとっての魅力を表した総合部門をはじめ、子育て世代部門など計4部門で順位を発表した。
北海道エリアの回答自治体は、苫小牧市や新ひだか町など60市町村。安平町は23年11月に胆振総合振興局から案内があり、同月中旬に初めて回答した。
結果、総合部門で74・10点(1位空知管内沼田町)、若者世代・単身者部門で31・82点(同上川管内下川町)、子育て世代部門で49・30点(同沼田町)を獲得し、ランクイン。シニア世代部門は11位以下のランク外(同沼田町)となった。
また、全国の人口1万人未満の町の若者世代・単身者部門で9位に入った。
町は、19年度から独自の教育事業「あびら教育プラン」を展開し、23年度に小中一貫義務教育学校早来学園を開校するなど、教育環境の充実に力を入れている。町の移住相談窓口を通じての移住者は、21年度が7組15人、22年度が25組51人、23年度(23年度4月~24年2月末までの11カ月間)が23組61人と増加傾向にある。
人口動態では、22年に転入が転出を上回り15人増え、23年も91人増と2年連続で社会増を達成した。
町は「今後も子育てや教育環境の魅力化を進め、若年層の定住や移住につなげたい」としている。