春の全国交通安全運動(15日まで)の一環で、白老町交通安全町民運動推進委員会と町内の交通安全関係団体は12日、「旗の波」運動を旧社台小学校(町社台)前の国道36号沿いで行った。同町は死亡交通事故ゼロの最長記録更新を目前にしている。「交通事故死ゼロを目指す日」(10日)の啓発も兼ねて実施し、約50人が沿道で手旗やのぼりの波をつくり、走行車両のドライバーに安全運転をアピールした。
同町では、2021年11月4日から今年4月12日まで890日間、死亡交通事故ゼロが続いている。1980年の統計開始以降、最長記録は2014年5月17日から16年11月3日までの903日間で、このまま死亡事故が無ければ、今月26日に904日となり、最長記録を更新する。1000日は7月31日になる見通し。
今年は白老町制施行70周年の節目で、関連行事が目白押しであることから、同町への車の往来が増えることが見込まれる。今後は行楽で来町する観光客も増えることから、町、苫小牧署や交通安全関係団体は、同運動を終えた16日以降も輪禍防止を広く訴えていく。
この日は、同委員会のほか、苫小牧署や同白老交番グループ、交通安全協会、交通安全指導員会、町内会連動会、社台地区町内会、白老ライオンズクラブ(LC)が参加。「スピードダウン」「飲酒運転追放」などと記された黄色いのぼりやサッカーチームのコンサドーレ札幌カラーののぼりを手に、約150メートルにわたって沿道に並び、通行車両に安全運転を訴えた。
苫小牧署白老交番の細川義彰所長は「今年は町内での人の動きが昨年よりも活発になる。皆さんの啓発で、一人でも多くのドライバーの交通安全意識を高めてほしい」と呼び掛けた。
地元の企業経営者や役員でつくる白老LCの山口直人会長は「交通安全啓発は地域貢献の基本。今後も町などと協力して呼び掛けていく」と語った。