むかわ町は21日、多機能型子育て支援施設を町田浦でプレオープンさせた。土日曜日に遊びに来ることができる子育て支援センターと、子どもを一時的に預かるファミリー・サポート・センター(ファミサポ)の機能を持つ施設で、休日保育に対応し、子育て環境を充実する。同日はイベントを開き、大勢の親子連れが足を運んで新しい施設の開設を喜んだ。
多機能型子育て支援施設には、3月で閉所した旧ひまわり保育所の建物を活用した。木造平屋建て、床面積約550平方メートル。当面は子育て支援センターとして運用する。利用対象は町内の未就学児。ファミサポの事業は10月開始を目指す。
町には、土日曜日に子どもを遊ばせる場所を求める声が、子育て中の保護者などから寄せられていた。このため、地域ぐるみで子育て世帯を支援する体制を整備しようと、土日や保育施設の休業日に子どもを預けることができる多機能型子育て支援施設の開設を準備していた。
プレオープンのイベントには、町内外から約100人の親子が参加した。建物内に滑り台を設置し、子どもが勢いよく滑って遊ぶ姿が見られた。途中、町公認キャラクター「むかろん」が駆け付け、ボウリングを模したゲームに挑戦。子どもたちはむかろんが倒すピンの数を予想して声援を送り、数を当てると菓子をもらった。
新しい子育て支援施設について保護者からは歓迎の声が聞かれ、長男(1)と訪れた町美幸の会社員、田村春香さん(33)は「土日に子どもを預けられる施設ができてうれしい。今後、利用を検討したい」と話した。
子育て支援センターは、午前9時~正午、午後1時~同3時(土日は同4時)に開所する。利用対象は未就学児を持つ世帯。火、水曜日と祝日が休みとなる。