苫小牧酒販協同組合の美苫みのり会(平田幸彦部会長)は18日、厚真町富里の水田で、苫小牧の地酒「美苫」の仕込みに使用する酒造好適米「彗星(すいせい)」の田植えをした。会員ら約20人が、豊作を願いながら苗を植えた。
美苫の醸造に欠かせない米作り。農業者の佐藤泰夫さん(68)=町新町=の協力を得て、2001年から毎年行っている。
今年は水田の一部約100平方メートルで、参加者が約30分間、手作業で苗を植えた。9月下旬に稲を刈り、仕込みは田中酒造(小樽市)で行われる。12月の新酒販売を目指す方針。
田植えを初めて体験した苫小牧北光小学校2年の重本陸斗君(7)は「植える時に足が沈むけど、楽しかった」と笑みを浮かべた。
平田部会長は「久しぶりに大勢で田植えをした。美苫の累計販売本数(500ミリリットル換算)は20万本を超えており、地域に愛されるお酒になっている」と話した。