白老町の各地域を会場に昨秋開かれた芸術祭「ルーツ&アーツしらおい―白老文化芸術共創」(白老文化観光推進実行委員会主催)の2023年度記録集がこのほど完成し、町内や近郊の文化、教育機関などに配布された。
記録集では初めに、白老町の地理的位置や特性、資源について解説。続いて芸術祭の主役となった町竹浦の画家、田湯加那子さん(41)をはじめ、白老で起きた環境問題に着目して創作された招聘(しょうへい)作家の作品を紹介している。
会期の最終日に開かれ、地元の高校生やサークル会員が踊りや演奏を繰り広げた「しらおい文化交流」や町民有志による有償ガイド団体「おもてなしガイドセンター」のガイドツアーなど初めて行われた取り組みも詳述している。
編集に携わった同委員会広報担当の八木皆実さん(34)は「芸術祭に関わった町民のコメントや町民スタッフによる写真の多用を心掛け、地域と作品との関わりを伝えることにも注力した」と語っている。
20センチ四方のサイズで48ページ、オールカラー。1200部発行した。