白老町で唯一、24時間営業をしている源泉かけ流し日帰り入浴施設「花の湯温泉」(町虎杖浜、高橋直保社長)は、施設名入り浴用フェースタオルを500枚制作した。350円で店頭販売しており、高橋社長(58)は「お客さまの思い出に残るタオルになれば」と話している。
同施設は国道36号に面し、24時間営業の強みを生かして全国からの観光客に親しまれている。泉質は、温泉ファンに虎杖浜、竹浦地域の温泉の代名詞「美人湯」とされるナトリウム塩泉。
コロナ禍を経て客足が戻りつつある中、客から「名入りタオルが欲しい」という声が寄せられるようになり、今秋から1987年の創業以来初めてとなるタオル作りに取り組んでいた。
サイズは33センチ×84センチ。北海道ゆかりの映画「幸せの黄色いハンカチ」のイメージから「お風呂に入って幸せを感じてほしい」(高橋社長)と、黄色地に決めた。店名や住所のほか、温泉を特徴付ける「源泉かけ流し」「24時間営業」の文字は赤色で、全て筆文字にした。書体は、長女の靜香さん(31)が4月上旬にSNSなどで行ったアンケートの結果を参考に選んだ。
3日に販売を始め、完成を待ち望んでいた常連客から購入の申し込みが相次いでいる。妻のいづみさん(56)は「タオルが白老町の盛り上げにつながれば」と話す。
高橋社長は、3年後に控える創業40周年の節目にもタオル制作を考えており、敷地内で靜香さんが経営するジェラート店との合同企画も構想している。