先輩から陣屋の歴史学ぶ 1年生が仙台藩白老元陣屋資料館見学 白老東高

先輩から陣屋の歴史学ぶ 1年生が仙台藩白老元陣屋資料館見学 白老東高
1年生に解説する高校生ガイド(左)

 白老町の白老東高校(大木康弘校長)の1年生計56人は20、21両日、仙台藩白老元陣屋資料館(町陣屋町)を見学に訪れ、同資料館のガイドでもある同校の上級生から展示史料の解説を受けた。白老に駐屯した仙台藩士の歩みなどについて分かりやすく話す先輩に、尊敬のまなざしを向けていた。

   同資料館での学習は、総合的な探究の時間の授業の一環。ガイド役は、同資料館ボランティア友の会の会員として展示史料解説をしている2、3年生3人が務めた。

   20日は、3年生の堀部京華さん(17)と2年生の山本麻埜さん(16)が、複数の班にまとまった1年生を案内。展示室を巡りながら、北海道の地図や史跡「白老仙台藩陣屋跡」のジオラマ、大砲などの史料から、江戸幕末期の仙台藩による北方警備の歴史をはきはきと伝えた。

   1年生は聞き取った内容をメモなどにまとめ、見学後に館内で発表した。先輩の活動を初めて間近で見た矢橋歓大さん(16)は「みんなの前で分かりやすい解説に徹して話す先輩を尊敬している」と語った。

   進学準備のため、11月でいったんガイド活動に区切りを付ける堀部さんは「解説に対する反応がよく、とてもうれしい」と笑みを浮かべ、「ガイド活動にも興味を持って参加してくれたら」と後輩に期待した。

   同校の志田健教諭(57)はガイド活動の意義について「人前で緊張なく話せるコミュニケーション能力や工夫して相手に伝えるという一生役立つ力を育める」と説く。同友の会の川西政幸会長(80)は「先輩たちと一緒に歴史を学びたいという1年生の登場を心待ちにしている。会員みんなで支えたい」と話した。

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