3年生が「点訳」学ぶ 白老東高で社協出前講座

3年生が「点訳」学ぶ 白老東高で社協出前講座
生徒が打った点字を触って読む泉川さん(左)

 白老東高校(大木康弘校長)は27日、白老町社会福祉協議会の出前講座を活用し、3年生の選択科目「生活と福祉」の授業を行った。室蘭視力障害者ガイドヘルパーの会会員の小林与志美さん(75)と壮瞥温泉病院リハビリ科の鍼灸(しんきゅう)マッサージ師泉川英則さん(84)が講師を務め、生徒は文章を点字に翻訳する「点訳」を体験した。

   小林さんは、点字が縦3点、横2列の計六つの点で1文字を表す基本構成を紹介。点字を打刻するための筆記具「点筆」で紙に凹凸を付けて文章を作る「点訳」の方法を教え、生徒は「シラオイ」「ヒマワリ」「スズメ」といった単語を打った。

   泉川さんは生徒一人ひとりの机まで行って点字に触れ、実際に文字が読めるか確認した。生徒の八木百夏さん(17)は「難しかったけど興味深くて面白かった」と話した。

   小林さんは「目が見えない人、見えにくい人のための文字があることを知って」と語り掛け、泉川さんは「初めての点訳とは思えない上達ぶりを心強く感じた」と述べた。

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