道内で保育園や幼稚園を運営する浅利教育学園グループ(浅利健自理事長、本部札幌市)は18日、系列の全13園を対象に地域の食材を給食に活用する食育プログラムをスタートさせた。第1弾の食材は白老牛。カレーに調理し、白老町、苫小牧市、札幌市の9園で提供した。23日には札幌の4園で実施し、2日間で園児996人と教職員246人に振る舞う。
園児が地域や食に関心を持つことを目的とし、保護者が自園給食と食に理解を深めることも期待している。同グループの栄養士がメニューを独自開発し、各園で調理。出来たてを提供することにこだわるという。
初回食材は、同グループの発祥の地が白老町で、初代理事長の浅利義市氏は初代町長を務めていることから白老牛とした。今年は同町での白老牛生産の開始から70周年で、節目と重なることも理由となった。
白老では18日、白老さくら幼稚園(和田千春園長)と白老小鳩保育園(菅井麻乃園長)で白老牛カレーを提供した。
白老さくら幼稚園では1~5歳児51人が「いただきます」と声を上げ、元気よくカレーを頬張った。町自慢のブランド牛を大好きなカレーで味わうことができ、園児たちは「お肉軟らかい」「おいしい」と笑顔を浮かべた。和田園長は「食は体をつくる。地元の物を取り入れながら食育に力を入れていきたい」と話した。
白老小鳩保育園では0~5歳児の48人に提供し、「ほっぺた落ちちゃう」と幸せそうに語る園児の姿が見られた。菅井園長は「改めて白老牛のおいしさを園のみんなで共有できた」と目を細めた。