苫小牧市見山町の双葉三条通り沿いにあるそば店。店主の小林秀樹さん(63)は小樽市出身。18歳で地元の老舗和食店で修業、札幌のそば店などを経て2009年に苫小牧市新中野町で開業、10年前に現店舗に移転した。
実家は竹老園東家総本店(釧路市)の流れをくむ小樽・花園銀座街東家だった。「親父からは何も教わらなかったが、親父の味に近づいた」と小林さん。
そば粉7割、小麦粉3割の「更科」。「かえし」はかつお節とソウダガツオを1日寝かせる。そばは季節や天候によって微妙に変化するため、「味に敏感なお客さまに気に入っていただくのはありがたい」と目を細める。
お薦めはA~Dの4種類の「そばセット」(小ライス、漬物・小鉢付き、850円)。冷たいそばと温かいそばの両方(ミニそば)を味わえる。Aはもりそばと天ぷらそば、Bはざるそばとカレー南蛮そば、Cはとろろそばとかしわそば、Dはなめこおろしそばと月見そば。「安く提供したい」との思いを込めたメニューは値頃感がいっぱい。
拓勇西町の会社員渡部尚子さん(60)は「そばもたれもおいしい」と笑顔。市内男性会社員(45)も「調理の早さがいい」と話す。
苫小牧市見山町2の2の1。営業時間は午前11時~午後2時、午後4時~同7時。日曜定休。カウンター6席、テーブル20席。駐車場は10台。電話0144(82)7108。