7月31日に横浜みなとみらいホール(横浜市)で開かれた第57回カワイ音楽コンクール全国大会で、ピアノ連弾部門に出場した白老中3年の本谷心さん(14)=町東町=と苫小牧東高2年の前田想さん(16)=町緑丘=のペアが金賞を獲得した。大賞に次ぐ快挙で、ペアを組んでから通算7年の練習が実った。
地区予選会、同本選会を経て臨んだ全国大会。課題曲のボーム作曲「アレグロ・ブリランテ」と自由曲3曲の計4曲で競い、2人は「それぞれの曲の違いを演奏する難しさを本番で乗り越えられた。いい演奏ができた」と振り返った。
本谷さんは「2人で頑張って練習してきた。充実感、達成感がすごくある。金賞は驚き」と満面の笑み。前田さんも「自分たちの演奏がしっかり評価され、結果に結び付いた。うれしいです」と喜びを語った。
2人は幼なじみ。それぞれ4歳から同じ教室でピアノを習い始め、本谷さん5歳、前田さん7歳の時に初めてペアを組んだ。前田さんは3年間、別の人とペアを組む時期もあったが、2人で連弾の腕を磨き続けてきた。現在は苫小牧市光洋町の楠雅子ピアノ教室に通う。
ピアノ以外にも、本谷さんはバスケットボール部、前田さんは吹奏楽部と充実した学校生活を送る。前田さんは「聞きたいと言ってくれる人がいれば、演奏を披露する機会も作れたら」と話している。