苫小牧/一休そば総本店

 

 今夏で創業50年を迎える老舗そば店。東京下町生まれの先代(故・早川隆一氏)の「ひと休みできてそばが気軽に味わえる店を」との思いの下、敷居が低く質の高い店を目指している。

 お薦めは「加賀野菜の天ざるそば」(1380円)。昨年から能登半島地震の被災地支援で加賀のブランド野菜の五郎島金時(サツマイモ)と加賀れんこん、金沢春菊を使い、4月20日まで提供中。天ぷらは天つゆと藻塩で味わう。「ほんのり甘いサツマイモが好評」で、注文は昨年(1800食)比倍増の勢い。「加賀野菜の魅力を知ってほしい」と早川賢常務。

 そばは後志管内蘭越町の契約農家から仕入れ、店舗奧の製麺工場で毎日打っている。かえしは同店の地下蔵で2カ月寝かす。早川常務がかつお節、さば節、ムロアジ、ソウダガツオでだしを作る。

 こだわりは道南の乙部沖で捕った鮮度抜群のミズダコを使う「たこ天丼セット」や「自家製そばがきぜんざい」、創業時から人気の「お子様ランチ」にも表れている。道内各地を回る江別市の会社員(70)は「そばはうまく値段も手頃。春菊の食感がいい」と話す。

 苫小牧市有明町2の8の20。営業時間は午前11時~午後3時(ラストオーダー30分前)、午後4時30分~同8時30分(同)。定休日は第2水曜。テーブル席68席。駐車場40台。電話0144(72)3941。