厚真町教育委員会は、電子機器を用意して指導者を招き、子どもたちが機器を活用してやりたいことに挑戦できる初めての取り組み、「厚真デジタルスクール」を町内の施設で展開している。デジタル技術が進展する中、子どもたちがパソコンやタブレットに向かい、人工知能(AI)やIT(情報通信)の知識を楽しみながら学んでいる。
自主性や課題解決力など、未来を切り開く力を身に付けてもらう学びの場。小学4年から高校3年までを対象とし、第1期(全3回)は総合福祉センター、第2期(同)は厚南会館を会場としている。
10日は第1期2回目スクールを開き、パソコンやタブレットで3Dデザインの体験を行った。講師はサッポロドラッグストアー(札幌市)事業戦略本部コミュニティ事業部スクール事業担当リーダーの飯田育実さん(40)。
小中学生8人が受講し、各自、ゲームのキャラクターや家など、作りたい物のデータを入力。自分でデザインした物がAR(拡張現実)技術でタブレットの画面上に映し出されると、歓声を上げた。
厚真中央小学校6年の鎌田宗輔さん(11)は「3Dデザインをしたのは初めてで、楽しかった。今度は絵を描いてみたい」と話す。妹で同校5年の芽依さん(10)は「作りたい物を3Dでデザインすることができた。次はプログラミングを習いたい」と笑顔を見せた。
第1期は、初回を9月下旬に開き、タブレットでそろばんの計算を体感した。17日に3回目を実施する。飯田さんは「これからの時代、デジタル技術は必須になる。厚真の子どもたちは習得が早く、礼儀の正しい子が多かった」と話した。
第2期は11月に開講し、上厚真小学校や厚南中学校の児童生徒を中心に受講者を募集する考え。
問い合わせは町教委社会教育グループ 電話0145(27)2495。