伝統的なサケ漁体験 先住民族の文化学ぶ 萩野小  白老

伝統的なサケ漁体験 先住民族の文化学ぶ 萩野小  白老
マレクを使ってサケを追う児童

 白老町の萩野小学校(山田耕一校長)は22日、総合的な学習の一環で、先住民族の文化を学ぶ授業を町内のウヨロ川中流の河川敷で行った。3年生12人が一般参加者4人とともにサケ漁などを体験し、アイヌ民族の川漁や料理に理解を深めた。

   授業は、一般社団法人白老モシリ主催のイオル(伝統的生活空間)の体験事業に参加して行われた。

   児童らは、縦横3メートル、高さ60センチのプールに入ったシロザケ15匹を伝統的なサケ漁の道具マレク(もり)を使って取ったり、サケの解体をしたりしたほか、川に設置して遡上(そじょう)するサケを捕獲するラウォマプ(やな)、チプ(舟)を見学した。

   白老モシリの会員が用意した伝統食のサケ入りオハウ(温かい汁物)も試食し、自然の恵みで命をつないできた先住民族の営みに思いをはせた。サケ漁を体験した佐藤ひまりさん(9)は「サケの皮が硬くて取るのは難しかった」と話した。

   白老小学校(仲見真樹校長)は11月5日、同様の授業を4年生で行う。

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