タイ国鉄車両工場長 シンハカーンさん キハ183系を見学 安平

タイ国鉄車両工場長 シンハカーンさん キハ183系を見学 安平
旧鉄道資料館で説明を受け、キハ183系に触れるシンハカーンさん(左)

 主に北海道で活躍し、2018年に引退した特急車両「キハ183系」をタイで走らせる復活プロジェクトのリーダーが22日、安平町を訪れた。タイ国鉄車両工場の工場長、アディソン・シンハカーンさん(53)で、キハ183系を展示する旧鉄道資料館(町追分白樺)と道の駅あびらD51ステーション(追分柏が丘)を見学し、車両を管理する鉄道ファン有志の「あびら鉄道交流推進協会」(通称おおぞら会)のメンバーと交流を深めた。

   一般財団法人北海道観光資源創造センター(札幌市)は、タイからのインバウンド(訪日客)をターゲットに上川管内を巡るモデルツアーを25、26両日に実施する。シンハカーンさんは、これに先立ち21日に来道。安平町を訪れ、鉄道で栄えた町の魅力に触れた。

   同センターなどによると、キハ183系は21年11月、室蘭港からタイに17両が運ばれた。改修や塗装の塗り直しを経て現在、観光列車として4両編成の2列車が運行し、3列車目のテストが行われているという。

   シンハカーンさんは旧鉄道資料館と道の駅を訪れ、同センターやおおぞら会のメンバーから説明を受け、キハ183系のほか、蒸気機関車のD51を興味深く見詰めた。「安平町でキハ183系を見ることができ、驚いている。今後は北海道に残るキハと同じ色にした列車を走らせたい」と目を輝かせた。

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