大塩町長ら10人台湾へ 友好交流推進協定の秀林郷訪問 台北国際旅行博で町PRも  白老

大塩町長ら10人台湾へ 友好交流推進協定の秀林郷訪問 台北国際旅行博で町PRも   白老

 白老町と白老アイヌ協会、白老観光協会は29日から、友好交流推進協定を締結した台湾花蓮県秀林郷(しゅうりんごう)などを訪問する。大塩英男町長ら10人で構成する文化交流団が王玫瑰(ワン・メイクェイ)郷長を表敬するほか、台湾最大の台北国際旅行博で町をPRする。秀林郷への訪問は2022年8月の協定締結以来、初めて。

   一行は大塩町長のほか、町議会の小西秀延議長、白老アイヌ協会の山丸和幸理事長ら役員と会員、白老観光協会主任の鄭延雪さん、町アイヌ政策推進室の鵜澤友寿室長など。

   29日に国内をたち、30日に王郷長を表敬訪問。現地の工房や地場産品を視察し、交流会に参加する。31日に台北市へ移動し、11月1日に世界各国の観光関係者が集まる国際旅行博で大塩町長自ら白老町の魅力を伝え、台湾からの誘客活動を行う。帰国は同2日。

   大塩町長は▽今年4月の台湾東部沖地震へのお見舞い▽原住民のタロコ族と北海道の先住民族アイヌとの交流▽台湾最大の観光博でのPR―を訪問の目的に挙げ、山丸理事長は「現地の先住権など諸政策の現状や言語の復興状況などを見聞きしたい。未来につながる豊かな交流を深めなければ」と語る。

   通訳を務める鄭さんは「両地域をつなぐ架け橋として、台湾に白老の魅力を伝えるお手伝いをするとともに、現地の観光や文化を学び、帰国後に町民の皆さんに伝えたい」と意気込んでいる。

   町と秀林郷の協定は、文化保存、教育、伝統工芸、芸術、観光と産業の発展など幅広い分野での交流を目指す。今年3月には秀林郷の訪問団19人が白老町を訪れている。

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