京都府福知山市の福知山公立大学4年の北田真穂さん(22)、中村友彌さん(22)と、青森市の青森公立大学3年の渡辺愛子さん(20)の3人は今月、むかわ町地域おこし協力隊インターン「ムカワカレッジ生」として約3週間~1カ月間滞在し、町民と触れ合いながら活動した。同カレッジは大学生など若者の人材育成や交流人口拡大が目的で、カレッジ生は活動体験を通して町の魅力を知り、将来の生き方や視野を広げることに役立てる。
北田さんと中村さんは7日から25日まで活動。渡辺さんは3日から滞在し、30日に活動を終える。
3人は25日、鵡川高校(柳本高秀校長)で郷土料理作り体験会を開催し、同校家庭科部の生徒8人が参加した。青森県出身の渡辺さんが「源たれの肉炒め」、愛知県出身の中村さんが「みそ煮込みうどん」、兵庫県出身の北田さんが「お好み焼き」の作り方を教えながら、生徒たちに「料理はしますか」などと話し掛け、交流を深めた。
北田さんと中村さんはゼミの先生から紹介を受けムカワカレッジに参加。渡辺さんは「地域おこし協力隊に興味があった」と参加理由を語り、3人は町米原で行われた鵡川ししゃもファミリー駅伝大会の受け付けやまなびランド図書室の手伝いなどを精力的にこなした。
北田さんは町での活動を振り返り、「良い経験だった。鵡川高校の野球応援で、もう一度青春を味わうことができた」と笑顔を見せる。中村さんは「いろいろな生き方をしている人と出会い、自分らしく生きることが大切だと感じた」と話した。渡辺さんは「むかわ町は明るい人が多く、よそから来た者を受け入れてくれた。地域おこし協力隊では、できる取り組みや活動範囲が広いことを知った」と感謝していた。
ムカワカレッジ生は2023年1月からスタート。2週間以上3カ月未満の期間で、主に行政事務やイベント支援、むかわ学(地域課題探求学習)に取り組む高校生の支援などを体験する。これまでに15人が活動し、今回の3人は4期生。