白老町社台のNPO法人ウテカンパ(田村直美代表)は11月4日午前11時から、町内在住の外国人を含む町民らの交流イベント「チュクフェス」を町中央公民館と隣接する町総合体育館で初めて開く。チュクはアイヌ語で「秋」の意味。民族衣装の試着やステージイベント、軽スポーツの体験などができる。食堂もあり、多彩な催しと食を通じ、多文化共生への理解を深める。午後4時ごろまで。入場無料。予約不要で直接会場へ。
北海道国際交流・協力総合センター(札幌市)が共催。
公民館では、2階で民族衣装の試着と食堂での食事を、1階講堂でステージイベントを楽しめる。
試着には、ベトナムの伝統衣装アオザイやアイヌ民族衣装、日本の着物などをそろえた。ベトナム語やスペイン語、書道などの文化体験もできる。食堂は18歳以下と外国人を対象とし、カレーライスを無料提供する「だれでも食堂」を開設。ステージイベントは、クラシックギターやアンデス音楽の演奏の他、北海道栄高校ダンス部、ベリーダンス、アイヌ古式舞踊など。
体育館では、卓球やハンドボール、格闘護身術のカポエイラ、フィンランドの競技モルック、忍者体験ができる。
両施設の駐車場には白老バーガーやクレープ、たこ焼きなどのキッチンカー3台が並ぶ。
会場で通訳や司会を務めるベトナム出身の団体職員ヌウエン・ティ・ヒエンさん(38)と中国黒竜江省出身の団体職員鄭延雪さん(35)は「多文化共生の思いを共有し、助け合える関係を築くきっかけにしてもらえたら」と声をそろえる。
問い合わせはウテカンパ 携帯電話080(1874)3624、アドレスutekanpa@gmail.com。