新組合長に堀氏 「組合員の経営を支援」 JAとまこまい広域 厚真

新組合長に堀氏 「組合員の経営を支援」 JAとまこまい広域  厚真
新組合長となった堀氏

 とまこまい広域農業協同組合(JAとまこまい広域、本所厚真町)は7日、理事会を開き、新組合長に専務の堀弘幸氏(64)の就任を決定した。同組合の宮田広幸組合長が10月に死去したためで、堀氏は「責任の重さを感じている。前組合長を近くで見てきたので、業務を粛々とこなしたい」と述べた。任期は2026年4月まで。

   堀氏は厚真町出身。1978年3月に苫小牧工業高校電子科を卒業後、民間企業勤務を経て、82年に就農した。現在、乳牛250頭(うち搾乳牛150頭)を飼育する。2002年から17年まで胆振東部乳牛検定組合組合長、同年4月からJAとまこまい広域理事、19年2月から同代表理事専務を務めた。

   新組合長として、地域の農業課題は「組合員の高齢化と減少が進んでいること」と受け止める。同組合管内の東胆振の農業については「いろいろな作物が生産でき、露地野菜では有利な地域。だが、何でもできるが故、主力が定まらないところもある」と指摘。今後について「食料を生産し、国民に届ける義務がある。組合員の経営サポート、引退した農業者が安心して任せられる体制を目指したい」と抱負を述べた。

   同組合の組合長は、19年2月から宮田組合長が3期務めていたが、膵頭部(すいとうぶ)がんのため、10月27日に69歳で急逝した。同組合は後任を決めるため、7日に理事会を開いた。堀専務の後任に同組合厚真地区担当理事の石橋公昭氏(61)が就くことも決めた。

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