生態や対策学ぶ 2小学校でヒグマ講座  厚真

生態や対策学ぶ 2小学校でヒグマ講座  厚真
厚真中央小でヒグマについて語る早稲田さん

 厚真町は14日、厚真中央小学校(森晶子校長)と上厚真小学校(清水京子校長)で初めて児童対象にヒグマ講座を開いた。札幌市のNPO法人EnVision(エンビジョン)環境保全事務所の早稲田宏一研究員(50)=同市在住=を講師に招き、ヒグマの生態や出合わないための対策を児童に教えた。

   町は毎年、町民向けにヒグマ講座を開いているが、今年度は子どもたちにもヒグマについて分かってもらおうと企画した。

   厚真中央小では1~3年生71人が受講した。早稲田さんはクイズや映像を交えながら、ヒグマは雑食性で、木の実やアリなどを食べることを紹介。人間が鈴を鳴らしたり手をたたいたりすることで、ヒグマとの遭遇はほとんど防ぐことができることを伝えた。

   食べ物や飲み物のごみは山林に捨てないよう助言し、「もしヒグマに出合ったら、相手を見ながらゆっくり、静かに、後ろに下がるとよい」と指導した。

   3年の山岸湊さん(8)は「ヒグマは基本的に人間を襲わずに生きていることを知った。山ではごみを捨てないようにしたい」と話した。

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