むかわ町は16日、町洋光の鵡川ししゃもふ化場で見学会を開いた。町民ら約20人が参加し、同場で行われているシシャモのふ化事業について知識を深めた。
見学会は今年で3年目。シシャモは1966年に町内で年200トン水揚げされていたが、近年は不漁が続いている。町職員は映像を見せながら、2023年と24年に休漁していることや、町で関係機関とともに資源回復に努めている状況を説明した。
参加者は4カ所の養魚池で泳ぐシシャモを見学。家族4人で訪れた鵡川中央小学校4年の渡辺陽大君(9)は「思っていたよりシシャモが多かった。卵を触ったけど軟らかかった」と話した。
町によると、11月に鵡川河口でシシャモの資源調査を実施。ふくべ網にかかった魚を捕獲し、同場に搬入して産卵が行われている。16日現在、約2万匹が養魚池におり、卵は6000万粒(推計)あるという。