町民 祈りをささげる 胆振東部地震から4年 吉野地区に献花台 厚真
- 2022年9月5日
2018年9月6日の胆振東部地震から4年を前に、山腹崩壊で19人の犠牲者を出した厚真町吉野地区に3日、献花台が設けられた。多くの町民が訪れ、花を手向けて祈りをささげた。6日まで設置される。 同町本町の奈良都さん(44)は「当初は(被災した光景を)見ることができなくて来られなかったが、昨年か
2018年9月6日の胆振東部地震から4年を前に、山腹崩壊で19人の犠牲者を出した厚真町吉野地区に3日、献花台が設けられた。多くの町民が訪れ、花を手向けて祈りをささげた。6日まで設置される。 同町本町の奈良都さん(44)は「当初は(被災した光景を)見ることができなくて来られなかったが、昨年か
胆振東部地震で社務所や鳥居などが大きな被害を受けた厚真神社の復旧をお披露目するイベント「鎮守の杜(もり)マルシェ」が24、25両日、同神社で開かれた。神事の茅の輪くぐりや手水舎(ちょうずや)に花々を浮かべる「花手水」が行われたほか、屋内外にパンや野菜の出店ブースが設けられ、境内は町内外から訪れた多
厚真町の宮坂尚市朗町長と職員50人は6日、胆振東部地震の慰霊碑が建つ京町のつたえり公園を訪れた。正午のサイレンに合わせて、町内の犠牲者37人の名前が刻まれた慰霊碑に向かい、黙とうをささげた=写真=。 宮坂町長は「被災者に寄り添った復旧復興を目指し、理想と希望を掲げながら厚真町の復興創生へ向
最大震度7を観測し、災害関連死を含め44人が亡くなった2018年9月6日の胆振東部地震から6日で3年を迎えた。厚真町では前日の5日、山腹崩壊による土砂災害などで犠牲になった町民37人に哀悼の意をささげる追悼式が町総合福祉センターで行われ、遺族や来賓など約80人が参列。亡くなった町民の冥福を祈るとと
厚真町の追悼式に先立ち5日午前10時から、同町京町のつたえり公園で、慰霊碑の除幕式が行われた。 慰霊碑は胆振東部地震から3年に合わせて建立され、太陽をイメージした御影石の円盤が、地震発生の(午前)3時7分を示す時計の針を刻んだ輪で囲まれている。碑には町内の犠牲者37人の名前が刻まれた。
2018年9月に発生した胆振東部地震で自宅を損壊し、自力での再建が難しい世帯向けに厚真町が整備していた上厚真地区の災害公営住宅が25日までに完成した。被災地で災害公営住宅の建設を進めているのは同町とむかわ町で、同住宅が完成したのは上厚真が初となる。 災害公営住宅は、地震により自宅が全壊した
安平町は、胆振東部地震で住宅が「一部損壊」の判定を受けた住民に対する住宅修理金の助成申請期限を、来年3月31日まで再延長した。 町は当初の締め切りを延長して今月末としていたが、問い合わせやまだ修理に取り掛かっていない世帯が多いことから再度、延長する措置を執る。助成の対象は、基礎や外壁、内装
胆振東部地震から2年を迎えた6日、土砂崩れで19人が犠牲となった厚真町吉野地区に設置された献花台前では、亡くなった方の家族や知人、町職員らが花を手向けて鎮魂の祈りをささげた。 小さな町を襲った震度7の揺れで起きた大規模な土砂崩れにより、壊滅的な被害を受けた同地区。親戚の中田美江さんを亡くし
胆振東部地震で37人が犠牲となった厚真町。土砂崩れでむき出しとなった山肌の整地などが進む中、町職員の中村真吾さん(44)は産業振興に奔走している。60代の両親と祖母(94)を亡くしたが、「地震の町で終わらせたくない」と前を向く。 2018年9月6日未明の地震発生後、中村さんは実家のある富里
最大震度7を観測し、44人が死亡した胆振東部地震の発生から6日で2年を迎えた。37人が亡くなるなど最も大きな被害が出た厚真町では、同地震発生と同時刻に役場前で町職員有志らが黙とう。町総合福祉センターと土砂崩れの犠牲者が多数出た吉野地区に設置された献花台にも多くの遺族や町民らが訪れ、復旧、復興への決
厚真町で最大震度7を観測するなど道内全域を襲った胆振東部地震から、6日で2年がたった。被害が大きかった厚真、安平、むかわの3町ではインフラの整備が着実に進み、少しずつだが復興に向けた歩みが始まっている。その一方で、仮設住宅入居期限が早い世帯で10月末に迫っており、3町共通して最優先事項にしている住
2018年9月6日に発生した胆振東部地震から丸2年を迎えるのを前に厚真町は5日、土砂災害などで亡くなった町民37人(災害関連死含む)に哀悼の意をささげる追悼式を町総合福祉センターで行った。遺族や町民ら約130人が参列。犠牲者の冥福を祈るとともに、一日も早い復興を願った。 今年の追悼式は、新
安平町の追分中学校(中村浩士校長)は4日、大きな地震を想定した全校避難訓練を行った。2018年9月6日に発生した胆振東部地震を教訓に、防災教育の充実と意識を高める「胆振防災教育デー」(9月6日)にちなんだ取り組み。参加した生徒が非常時に備えた対応などをシミュレーションした。 訓練は、2年前
厚真町の上厚真小学校(井内宏磨校長)は4日、胆振東部地震発生から2年を迎える6日を前に防災学習を行った。専門家を講師に迎え、避難所運営や防災マップについて学んだほか、地震を想定した避難訓練などを通して災害への意識を高めた。 各学年ごとに分かれて実施した。このうち4年生は「災害に対してどんな
2018年9月に発生した胆振東部地震で震度7を観測した厚真町。復旧工事が進む一方で、完全に元通りになるまでにはさらに3年ほどの月日がかかる見通し。特に甚大な被害となった厚真ダムや日高幌内川などでは、2年が経過した今でも震災の爪痕が深く残っているのが明らかに見て取れた。(胆振東部支局 石川鉄也)
2018年9月の胆振東部地震から間もなく2年を迎える厚真町は11日、震災で19人の死者が出るなど大きな被害を受けた吉野地区に献花台を設置した。お盆を前に町民らが続々と訪れ、犠牲者に鎮魂の祈りをささげている。 町内では一昨年の震災で災害関連死を含め37人が犠牲となり、このうち吉野地区では山腹
厚真町の小中学校の教職員を対象にした防災学習の研修会が6日、町内で開かれた。2018年9月に発生した胆振東部地震で、大きな土砂崩れに見舞われた幌内地区の厚真川水系日高幌内川の現場などを視察した。町内4小中学校から20人ほどが参加し、山腹崩壊を起こした被災状況を目に焼き付けた。 9月
2018年9月に発生した胆振東部地震で甚大な被害を受けた、厚真町富里地区にある富里浄水場の復旧工事が完了し、震災から1年11カ月ぶりに運転を再開した。試験運転を7月中旬から実施し、31日以降は全町のおよそ2000戸へ配水。旧施設で運用していた同町の水道供給体制が正常化した。 同浄水場は、効
むかわ町は28日、2018年9月に発生した胆振東部地震で自宅が損壊し、現在仮設住宅で暮らす被災者の住まい再建、支援として鵡川地区で建設を進めている災害公営住宅、公営住宅、計30戸の入居説明会を開き、今後の日程などを示した。町は29日から申し込み受け付けを開始し、11月1日以降、順次入居できるよう準
安平町は、2018年9月に発生した胆振東部地震で被害を受けた飲用の井戸や自宅の浄化槽の修理を行った町民に対し、修理等見舞金として上限5万円を支給する。 家屋が「一部損壊」以上の被害判定を受けた町民が対象。最大で5万円(5万円以下の場合は実費分)を支給する。町によると、地震で被害を受けた井戸
2018年9月の胆振東部地震で大きな被害を受けた厚真町の高台にある厚真神社の本殿修復完了に伴い、神体を社殿に納める神事「遷座(せんざ)祭」が12日夜に行われた。地元有志の「厚真神社復旧復興奉賛会」をはじめ、地元の関係者ら30人が駆け付け、社殿の復旧を祝った。 120年を超える歴史を持つ厚真
2018年9月に発生した胆振東部地震の対応で、厚真町が臨時的に設置していた役場庁舎別館前のプレハブ仮設庁舎は6日までに解体、撤去された=写真=。 町によると、仮設庁舎は半壊および一部損壊の住宅の所有者、管理者、占有者が行うリフォーム補助や義援金の支給申請の受け付けなど、主に震災の対応で使用
厚真町は25日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、9月5日に予定していた胆振東部地震から2年の追悼式を中止することを決めた。式典に代わる措置として同月5、6日の2日間、町総合福祉センターに献花ができる祭壇を設ける。 2018年9月6日に発生した胆振東部地震で、町内では災害関連死を含む3
厚真町内の厚南中学校(石田憲一校長)は15日、大きな地震を想定した全校避難訓練を行った。参加した生徒40人は非常時に備えた動きなどをシミュレーションした。 訓練は、2018年9月に同町を襲った胆振東部地震に相当する地震が起きたことを想定。当初避難場所を校門前にしていたが、降雨のため体育館へ
苫小牧造園協同組合、苫小牧市、胆振総合振興局森林室は9、10の両日、2018年9月に起きた胆振東部地震で被災した厚真、安平、むかわの3町に、市内の公園樹や街路樹を製材し、市民の協力で完成させた木製ブロックを寄贈した。10日に安平町の認定こども園で贈呈式が行われ、同組合の及川秀直専務理事から代表児童
胆振東部地震後の苫小牧港での災害復旧工事が大詰めを迎えている。同港・東港内で続く国直轄の物揚場の修復工事も7月までに完了する見通し。同地震発生から1年9カ月がたち、損傷した岸壁や、臨港道路などが徐々に震災前の状態を取り戻している。 2018年9月の同地震で強い揺れに見舞われた苫小牧市内では
東胆振の米どころ・厚真町で、田植えがピークを迎えている。今年は、2018年9月に発生した胆振東部地震による山崩れで水田にかぶった土砂が撤去され、前年比で40ヘクタール以上が復旧した。一定程度復旧できたことにより、出来秋への期待が高まっている。 JAとまこまい広域(本所厚真町)によると、今年
2018年9月に発生した胆振東部地震で建物が被災し、移転改築する安平町の特別養護老人ホーム「追分陽光苑」の地鎮祭が10日、追分青葉の建設用地で行われた。新しい施設は12月15日に完成、引き渡しを予定している。 新施設はJR追分駅近くの町有地に建設。鉄筋コンクリート造り2階建てで、敷地面積約
2018年9月に発生した胆振東部地震で震度7を観測し、自宅が損壊するなど大きな被害を受けた厚真町で、全半壊した被災家屋の撤去を国や行政が行う「公費解体」がこのほど完了した。これで地震で被害の大きかった厚真、安平、むかわ3町全ての公費解体が終わった。 公費解体は廃棄物処理法に基づき、市町村が
2018年9月に発生した胆振東部地震で37人(災害関連死を含む)の犠牲者が出た厚真町の「土砂災害警戒区域」について、道は同区域以外でも大規模な土砂崩れが発生したことを受け、町内の土砂災害警戒区域を現行の3倍以上となる195カ所に増やす方針を示していることが分かった。 土砂災害警戒区域は、都