ガンの「ねぐら立ち」「ねぐら入り」 一つの生命体のように湖上舞う
- 2020年3月25日
雪解け、柔らかな日差し、心地よい風、春の便りに誘われて、今回は救護室を抜けて外でのお話です。 この季節、ハクチョウやガンの仲間が、冬を越した本州から繁殖地である北はロシアの大地を目指して、長距離の渡りを行います。皆さまもどこか上空で、列をなして飛ぶ姿をご覧になったことがあるのではないでしょ
雪解け、柔らかな日差し、心地よい風、春の便りに誘われて、今回は救護室を抜けて外でのお話です。 この季節、ハクチョウやガンの仲間が、冬を越した本州から繁殖地である北はロシアの大地を目指して、長距離の渡りを行います。皆さまもどこか上空で、列をなして飛ぶ姿をご覧になったことがあるのではないでしょ
いよいよ2020年。東京オリンピック・パラリンピックが開催されることもあり、何かと気持ちが前向きに、そして世の中も高揚感あふれる新年の幕開けでしたが、ウトナイ湖野生鳥獣保護センターの救護室でも私たちスタッフの気持ちが高ぶることがありました。それは、現在治療中のオオタカ(タカ目タカ科)の経過について
もしもかなうなら、この地域のすべての子どもたちに、ウトナイのこと、そして野生動物たちのことを伝えたい―。その想いで始まった小学校への出前授業も早いもので11年目を迎え、ついに先週、その受講児童数が1万人を超えました。 2007年春、それまで小動物の臨床獣医師だった私は心機一転、ウトナイ湖野
今回の内容は、野鳥は野鳥でも、小さな作り物の野鳥についてです。 次男の育児休暇が終わろうとしていた今年の3月、工作が大好きな長女(当時4歳)のために、新しい遊びはないかと探していた頃に出合ったのがアイロンビーズでした。アイロンビーズとは小さなパイプ状のビーズのことで、専用プレートに並べて絵
突如として出合った生き物を目の前に、優しい気持ちで取ったはずの行動が、時にその命を危険にさらしてしまうことがあります。 10年ほど前の初秋のある日、ウトナイ湖野生鳥獣保護センターに、市民から電話相談がありました。聞くと、当センター近くの国道沿いの歩道で1羽の鳥が歩いており、車通りも多い場所