最適な診断指標発見 アルツハイマー病
- 2023年5月16日
アルツハイマー病の診断に最適な指標の組み合わせを発見したと、新潟大の研究グループが発表した。 物忘れが進むアルツハイマー病は、脳にアミロイドベータ(Aβ)の沈着やタウと呼ばれるタンパク質が蓄積し、神経細胞の減少が起きる。研究グループは、それらのバイオマーカー(指標)を調べることで
アルツハイマー病の診断に最適な指標の組み合わせを発見したと、新潟大の研究グループが発表した。 物忘れが進むアルツハイマー病は、脳にアミロイドベータ(Aβ)の沈着やタウと呼ばれるタンパク質が蓄積し、神経細胞の減少が起きる。研究グループは、それらのバイオマーカー(指標)を調べることで
肉体疲労後の眠気は、働いた組織の細胞内に「不良品タンパク質」がたまって引き起こされることが分かったと、筑波大と東京大大学院の研究グループが発表した。 運動や労働で体を動かした後は普段より強い眠気を感じ、寝付きが悪いときには適度な運動が有効であることが分かっている。しかし、そのメカニズムは明
多くのがん患者はインターネット検索などで情報を集めているが、中には誤ったものも多く、医療の現場や治療に及ぼす影響は大きい。国立がん研究センター(東京都中央区)がん対策情報センター本部の若尾文彦医師に話を聞いた。 ▽標準治療は最高の治療法 若尾医師は最新の医療について、「安全や
不安や心配なことを長く考え続ける傾向(ネガティブな反復思考)が強い人は、片頭痛になりやすいと、広島大大学院の研究グループが発表した。 研究グループは大学生426人(うち女性220人)を対象に、ネガティブな反復思考の有無と頭痛の程度(頻度、重症度、生活への支障など)を尋ねるアンケートを
湯漏れ防止機能付き選んで 電気ケトルは、お湯を沸かすのにとても便利な家電ですが、転倒などで湯が漏れたことによるやけども多発しています。子どもは体が小さく、少量のお湯でも重いやけどになりやすいのです。 産業技術総合研究所の実験で、市販されていた7社の電気ケトルに、子どもがはいはいして
運動と食と服薬 要介護の原因になることが多い骨折。特に女性の場合、認知症に次いで多い原因が転倒・骨折だ。「できるだけ骨折せず、自分で歩くことのできる人生を送るためには、運動と食事に気を付け、必要なときは薬をしっかり飲んで骨量を増やすことが大切です」と伊奈病院(埼玉県伊奈町)の石橋英明副院長
眠れない、おなかが痛い、怒りっぽくなった_。そんなストレスや心の病気のサインに早めに気付き、対処するための知恵をまとめた「こころの情報サイト」を、国立精神・神経医療研究センター(東京都小平市)が4月、開設した。 ストレスには人間関係など「日常生活でのストレス」と、試験に落ちる、事故に遭うな
50歳未満で急性心筋梗塞(AMI)を起こした人は心肺停止に至るリスクが高く、病院での死亡と強く関連することが分かったと、愛知医科大の研究者らが発表した。 高齢者のAMIは減少傾向にある一方で、若年世代ではその傾向は見られていない。研究者らは、2014~18年にAMIに対する緊急手術を行った
新たな片頭痛治療薬「カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)関連抗体薬」の効果が出やすい患者の特徴が明らかになったと、慶応大の研究グループが発表した。 CGRP関連抗体薬は、片頭痛予防薬として2021年に日本で承認された注射薬。従来薬に比べ効果が期待できる半面、比較的高額で、注射部位反応
「やる気が出ない」「いらいらする」「物忘れが多い」「ぐっすり眠れない」といった症状をよく耳にする。このような不調が続くなら、「脳疲労」が起きているのかもしれない。 脳疲労は、脳が疲れ正常に機能しなくなった状態を指す。脳疲労に心身両面からアプローチする、エミーナジョイクリニック銀座(東京都中
飲酒が原因でない非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)患者では、日本食を多く摂取するグループで病態の進展が抑制される可能性があると、大阪公立大の研究グループが発表した。 NAFLDの治療は、食事療法や運動などの生活習慣改善による減量が有効とされる。海外では果物や野菜、魚介類を中心にオリー
赤ちゃんを安全に寝かせるには、どのような環境をつくるとよいのでしょうか? 大人用ベッドからの転落を防ぐための「ベッドガード」で起きた事故について考えてみます。2017年、ベッドガードとマットレスの間にできた隙間に赤ちゃんが挟まり、窒息して死亡する事故が2件続けて起きました。うち1件では、両
がん患者が抱える最も多い悩みとされるのが、「再発したらどうしよう」という不安だ。名古屋市立大学大学院精神・認知・行動医学分野(名古屋市)の明智龍男教授らはこのほど、スマートフォンアプリを用いた乳がん患者を対象にした心理療法で、再発恐怖(がん患者の再発に対する恐怖感)を軽減できることを明らかにした。
バランスの良い食事や運動など健康的な生活習慣を持っている人は、新型コロナウイルス感染後に後遺症になるリスクが低かったと、米国などの研究グループが発表した。 同グループは、女性看護師の健康状態を長期追跡する研究の参加者で、コロナ流行前に生活習慣に関する調査に回答した3万2249人のうち、20
食事や運動などで健康的な生活習慣が身に付いている人は、そうでない人より記憶力低下の進行が遅かったと、中国の研究グループが発表した。 同グループは、認知機能が正常な60歳以上の男女2万9072人を、六つの健康的な生活習慣((1)健康的な食事(2)習慣的な運動(3)社会との関わり(4)読み書き
高齢になるほど転倒事故が増え、それに伴う骨折は要介護となる可能性を格段に高める。転びやすくなるのは、加齢による筋力低下、パーキンソン病や関節症などによる影響の他、睡眠薬の服用も関係する。睡眠薬と転倒の関係やその安全な使い方について、東京医科大(東京都新宿区)精神医学分野の森下千尋助教に聞いた。
膵(すい)がんの早期診断、早期治療を進めようと、広島県尾道市で始まった診療所と病院の連携システムが成果を上げている。この取り組みを始めたJA尾道総合病院(同市)消化器内科の花田敬士副院長に話を聞いた。 ▽5年生存率は10%程度 膵臓は胃の裏側にあり、消化液やホルモンを作って体内に分
バラの主要な香り成分「β(ベータ)・ダマスコン」には、皮膚の炎症反応を抑制する作用があることが分かったと、東京理科大の研究グループが発表した。 免疫細胞の一種である樹状細胞には、体内に侵入した病原体の特徴を認識して、病原体を攻撃する別の免疫細胞を増殖、活性化させる働きがある。しか
誰もがパソコンやスマートフォンなどに日常的に触れるようになった結果、目や脳が疲れてしまう「コンピュータービジョン症候群(CVS)」が増えている。国際医療福祉大学保健医療学部(栃木県大田原市)視機能療法学科の原直人(はら・なおと)教授は「CVSは生活習慣病化しています」と話す。 ▽子どもから
微弱電流を流す経皮的電気刺激(TENS)により、慢性腰痛患者の運動時の痛みの軽減が確認されたと、畿央大(奈良県広陵町)の研究グループが発表した。 慢性腰痛を持つ日本人は約38%と推定されている。治療法の一つに、痛みを感じない程度の電流を流すTENSがあるが、運動時の痛みに対する有効性は十分
糖尿病の診断基準には達していないが、血糖値が正常値より高い「糖尿病予備軍」。これらの人がビタミンDサプリメントを摂取することで、糖尿病の発症リスクが低下したと、国際共同研究グループが発表した。 ビタミンDは魚類やキノコ類などに含まれる栄養素で、サプリメントでも摂取できる。さまざまな働きがあ
子どもが不安を抱いているとき、簡単なことから挑戦して成功体験を重ね、不安の克服を目指す「エクスポージャー療法」。石川信一・同志社大教授(臨床児童心理学)に詳細を聞いた。 不安が強いと、子どもはその対象を避ける「回避行動」を取ることが多い。避ければ不安は一時的に小さくなるが、対象そのものは残
依存症やうつといった心の不調を防ぐには、メンタルヘルスの維持が大事だ。子どものうちから「自分ならできる」という自己効力感や思考の柔軟性といった非認知能力を育て、大人になってからメンタル不調に陥ることを防止する取り組みが行われている。 児童臨床心理学の石川信一同志社大教授らが監修する小学生版
高齢者が徒歩か自転車で移動しようと思う距離と、将来の要介護および死亡リスクに関連が見られたと、筑波大などの研究グループが発表した。 同グループはこれまで、徒歩や自転車で移動が可能と思える距離(許容距離)が短い人ほど外出頻度や社会交流が少なく、抑うつ傾向が強まることなどを報告している。今回は
高齢者が日常的に体を動かすことで運動機能や認知機能の状態が良好となり、「ウェルビーイング」(幸福度)が高くなることが分かったと、富山大の研究グループが発表した。 同グループは、富山県内に住む65歳以上の健康な高齢者45人を対象に、認知機能や歩行機能の検査、生活の質(QOL)や幸福度に関する
加齢とともに心身の機能が低下した状態「フレイル(虚弱)」と、その手前の「プレフレイル」。多くの人がこれらをへて要介護状態に陥るが、その手前の「プレフレイル」段階で対策を取っておくと、健康な状態に戻れるとされる。東京大学高齢社会総合研究機構(東京都文京区)の飯島勝矢教授・機構長に話を聞いた。
全国の在宅療養支援診療所・病院(在支診・在支病)は、往診や在宅みとりなどの期待される役割を果たしていることが分かったと、筑波大の研究グループが発表した。 国は2006~08年、在宅医療の充実を図るため、24時間医師が往診可能な体制などの基準を満たした診療所や病院を在支診・在支病として認可す
がん患者の配偶者は、うつ病やストレス関連障害などの精神疾患の発症リスクが高かったと、国際共同研究グループが発表した。 研究グループは、デンマークとスウェーデンのがん登録データを用い、1973~2016年に新規にがんと診断された患者の配偶者54万6321人と、非がん患者の配偶者273万157
鼻水に悩まされると、風邪やアレルギー性鼻炎を疑いたくなる。しかし、発熱や倦怠(けんたい)感、目のかゆみなどはなく、鼻水だけというケースが加齢に伴い起きる場合がある。 「個人差はありますが、60歳を過ぎた頃から出始める加齢性鼻炎(老人性鼻漏)です。鼻の中の粘膜の萎縮が原因で起こります」と、日
共働き夫婦にとって、子どもが小学校に上がると預け先の確保が難しくなるのが、「小一の壁」だ。この問題を乗り越えるには、長時間労働の見直しと、夫が家事と育児を分担することが必須と専門家は指摘する。 保育園には、親のお迎えが遅かったり、朝早く出勤しないといけなかったりする場合に利用できる「延長保