• 気付いたら虫歯だらけに  幼児のランパントカリエス
    気付いたら虫歯だらけに 幼児のランパントカリエス

       日本の子どもの虫歯(う蝕)は減少傾向にある一方、口の中の衛生状態が悪かったり、哺乳瓶を長期間使ったりする習慣が原因で、幼児期に虫歯が多発し急速に進行する「ランパントカリエス(重症う蝕)」になるケースも少なくないという。  岡山大学病院(岡山市)小児歯科の仲野道代教授は「ランパントカリエスは主

    • 2023年8月23日
  • まれな痛みも虫歯の可能性
    まれな痛みも虫歯の可能性

       1~3カ月に1回程度のまれな歯の痛みでも、4割超が虫歯と診断されていたと、日本歯内療法学会が発表した。  同学会は直近3カ月に歯の痛みを感じたことのある20~60代の800人を対象に、2023年5月19~23日にアンケートを実施。痛みの程度や頻度、診断内容などを聞いた。  その結果、痛

    • 2023年8月22日
  • タウリンで寿命延伸?
    タウリンで寿命延伸?

       消化管内でコレステロールの吸収を抑える働きなどを持つ「タウリン」に、寿命延伸作用がある可能性が示唆されたと、米国などの研究グループが発表した。  タンパク質を分解する過程で生成され、生命維持に重要な役割を果たすタウリン。加齢とともに減少し、60歳の血中タウリン濃度は5歳の約3分の1とされる。

    • 2023年8月22日
  • 魚の「ヒスタミン食中毒」 加熱料理では防げず
    魚の「ヒスタミン食中毒」 加熱料理では防げず

       サバやアジといった赤身魚やその加工品などで起きる、「ヒスタミン食中毒」を知っているだろうか。温度管理が不適切だった場合などに、魚に付着している細菌が化学物質ヒスタミンを作り出すことが原因となる。  ヒスタミンはいったん作られると加熱調理では分解されないため、藤井建夫・東京家政大客員教授(食品

    • 2023年8月22日
  • てんかん患者5%が運転中に発作経験
    てんかん患者5%が運転中に発作経験

       脳の一部から発作が起きる「焦点てんかん」患者の約5%が、てんかんと診断される前に運転中のてんかん発作を経験していたことが分かったと、国際共同研究グループが発表した。  てんかんは、脳の神経細胞で突然異常な電気的な興奮が起き、発作を繰り返す病気。焦点てんかんの他、脳の両側で発作が起きる「全般て

    • 2023年8月22日
  • 皮膚病以外の病気でも症状 難治性のかゆみ
    皮膚病以外の病気でも症状 難治性のかゆみ

         蚊に刺されて、かゆくて物事に集中できない経験をした人は少なくないだろう。激しいかゆみが続いたり、就寝中にかゆくなったりすれば、生活への影響が大きい。かゆみの解明に取り組む、順天堂大学大学院環境医学研究所・順天堂かゆみ研究センター(千葉県浦安市)の冨永光俊先任准教授に話を聞いた。  ▽腎

    • 2023年8月17日
  • 習慣的歩行が発症率低減 糖尿病予防にも効果
    習慣的歩行が発症率低減 糖尿病予防にも効果

       英国の医学誌「ランセット」が発表した認知症の12の危険因子とその対策を、これまでお伝えしてきました。最後にご紹介する二つは運動不足と糖尿病です。これらを改善できれば、それぞれ認知症の2%と1%を防ぐ効果があります。  近年、運動が脳に与える影響が注目されています。「スマホ脳」の著者アンデシュ

    • 2023年8月17日
  • 肘内障  子ども特有の肘の外傷
    肘内障 子ども特有の肘の外傷

       肘内障(ちゅうないしょう)は、子どもが手を引っ張られた拍子などに肘の辺りの痛みを訴え、肘が曲げられなくなる小児特有の外傷の一つだ。「痛がって腕をぶらんと下げた状態で来院された場合、まず肘内障を疑います」と、久我山整形外科ペインクリニック(東京都杉並区)の佐々木政幸院長は話す。  ▽原因は靱帯

    • 2023年8月16日
  • 大腸がん 40歳を過ぎると急増 「自分は大丈夫」は危険
とまこまい医報
    大腸がん 40歳を過ぎると急増 「自分は大丈夫」は危険 とまこまい医報

       「私はずっと健康で、がんになるとは思ってもみなかった。ショックです」  これは外来診察室でよく聞く言葉です。厚生労働省が2019(令和元)年に公表したデータによると、日本人は一生のうち2人に1人が悪性新生物(がん)と診断され、5人に1人ががんで死亡すると言われています。  がんと診断さ

    • 2023年8月15日
  • 肉類摂取がフレイルを予防か 高齢者の歩行速度に関連
    肉類摂取がフレイルを予防か 高齢者の歩行速度に関連

       肉類の摂取量が多い高齢者は、可能な限り速く歩いたときの「最大歩行速度」が速かったと、東京都健康長寿医療センター研究所などの研究グループが発表した。  加齢に伴い筋肉量や心身の活力が低下するフレイル。その予防策の一つとしてたんぱく質の摂取が有効とされるが、たんぱく質を含む肉の摂取とフレイルに関

    • 2023年8月15日
  • 学生時代の運動習慣とサルコペニア有病率の関係
    学生時代の運動習慣とサルコペニア有病率の関係

       現在だけでなく中高生時代にも運動習慣があった高齢男性は、筋肉量や筋力が著しく低下するサルコペニアの有病率が低かったと、順天堂大の研究グループが発表した。  高齢者に多いサルコペニアの予防には運動が有用だが、過去の運動習慣の影響は明らかではない。研究グループは、東京都文京区在住の65~84歳の

    • 2023年8月15日
  • 難聴高齢者の7割が受診希望せず
    難聴高齢者の7割が受診希望せず

       「加齢性難聴」が疑われる高齢者の約7割が診察を希望しないと、東京都健康長寿医療センター研究所の研究グループが発表した。  研究グループは、2022年に群馬県草津町で行った健康調査に参加し、聴力を測定した75歳以上の高齢者385人のデータを基に、難聴の自覚(主観的難聴)や聴力の不調に対する診察

    • 2023年8月15日
  • うつ病患者 糖尿病などの入院リスク高く
    うつ病患者 糖尿病などの入院リスク高く

       うつ病患者では、精神疾患よりも糖尿病や心筋梗塞などの身体疾患で入院するリスクが高いことが分かったと、英国とフィンランドの共同研究グループが発表した。  研究グループは、英国の大規模研究に参加した男女13万652人(平均年齢63・3歳)と、フィンランドの10万9781人(同42歳)のデータを分

    • 2023年8月10日
  • 社会的孤立は発症リスク増 うつ病では2・5倍に
    社会的孤立は発症リスク増 うつ病では2・5倍に

       認知症の12の危険因子のうち、9番目と10番目にお知らせするのは、うつ病と社会的接触の少なさです。これらを改善できれば、それぞれ認知症の4%を予防する効果があります。  気分が落ち込む、何をしても楽しめないといった精神症状に加えて、眠れない、食欲がない、疲れやすいといった身体症状があり、日常

    • 2023年8月10日
  • 障害ある人の脳卒中発症率高く
    障害ある人の脳卒中発症率高く

       脳卒中の発症率と何らかの障害の有無との関連について調査したところ、障害がある人の方が発症率が高かったと、韓国の研究グループが発表した。  研究グループは、韓国の国民健康保険データに登録された延べ4億1339万8084人のデータを2008~17年の10年間追跡調査。障害の有無や重症度ごとに、脳

    • 2023年8月10日
  • 水分補給、生活習慣とセットに 糖分の多い飲み物は控える
    水分補給、生活習慣とセットに 糖分の多い飲み物は控える

       脱水が特に懸念される夏場だけでなく、水分補給は季節を問わず習慣付けておくことが大切だ。水分を上手に取るこつを、帝京大学医学部付属病院(東京都板橋区)高度救命救急センターの三宅康史教授に聞いた。  ▽基本は水とお茶  日常的な水分補給に適しているのは水やお茶だ。お茶にはカフェインが含まれ

    • 2023年8月10日
  • 界面活性剤が気管支炎起こす?
    界面活性剤が気管支炎起こす?

       洗濯洗剤などに含まれる界面活性剤が、気管支ぜんそくのような気道炎症を引き起こす仕組みを解明したと、国立成育医療研究センターなどの研究グループが発表した。  ぜんそくなどのアレルギー疾患は、上皮細胞のバリアー機能に障害が起きて発症する可能性が近年指摘され、その要因として、大気汚染物質や合成洗剤

    • 2023年8月10日
  • 「子ども用車椅子」への理解を 病気の子の介助に必要
    「子ども用車椅子」への理解を 病気の子の介助に必要

       病気の子どもを介助するための「子ども用車椅子」。一般的なベビーカーと見た目は似ており、普段見掛けることが少ないためか、ベビーカーと誤解されることもある。大阪府枚方市の市立ひらかた病院小児科の谷口昌志部長に、子ども用車椅子の用途や実情について話を聞いた。  ▽移動に不可欠  子ども用車椅

    • 2023年8月9日
  • 肥満は術後の合併症,発症の恐れ増大
    肥満は術後の合併症,発症の恐れ増大

       肥満の人は、手術後に血栓(血の塊)ができて血管が詰まる静脈血栓塞栓症などの合併症を引き起こすリスクが高まることが分かったと、米国の研究グループが発表した。  研究グループは、米国外科学会のデータベースから、2012~18年に一般外科や血管外科など九つの診療科で手術を受けた557万2019人の

    • 2023年8月8日
  • 運動が2型糖尿病予防に有効 遺伝的リスク高い人でも
    運動が2型糖尿病予防に有効 遺伝的リスク高い人でも

       2型糖尿病の予防には早歩きなどの中高強度の運動が有効で、遺伝的に2型糖尿病発症リスクが高い人でも運動による予防効果が期待できると、国際共同研究グループが発表した。  研究グループは、2013~15年時点で糖尿病、心血管疾患、がんと診断されていない英国の5万9325人(平均年齢61.1歳)のデ

    • 2023年8月8日
  • 熱中症、重症はすぐに119番 消防庁アプリも活用
    熱中症、重症はすぐに119番 消防庁アプリも活用

       今夏の気温は全国的に平年より高いとされ、熱中症の発症も増えそうだ。「受け答えできないなどの重症なら、ためらわず119番を。消防庁が開発した救急受診アプリを使えば、緊急度に応じて必要な対応が分かります」と話す消防庁救急企画室の門口清高救急連携係長に、熱中症を発症した人への対処について聞いた。

    • 2023年8月8日
  • 中高年の不眠症状,脳卒中リスクに関連
    中高年の不眠症状,脳卒中リスクに関連

       不眠症状がある人は、症状のない人に比べ、脳卒中を発症するリスクが最大で51%高かったと、米国の研究グループが発表した。  研究グループは、米国の中高年の健康と退職に関する大規模研究の参加者のうち、調査開始時に脳卒中がなかった3万1126人(平均年齢61歳)を対象に、不眠症状が脳卒中リスクに及

    • 2023年8月8日
  • 旅先で起こる下痢や腹痛  経口補水液で予防
    旅先で起こる下痢や腹痛 経口補水液で予防

       旅行先の水や食べ物に含まれる細菌などが原因で、下痢などの消化器症状を起こす「旅行者下痢症」。衛生面が整っていない国に旅行する際は、特に注意が必要だ。対処法や予防策について、浜松医療センター(静岡県浜松市)感染症内科の田島靖久部長に話を聞いた。  ▽経口補水液で水分補給  旅行者下痢症の

    • 2023年8月3日
  • 温泉浴が深い睡眠に関連
    温泉浴が深い睡眠に関連

         脳波計などを用いた検証で、温泉浴が深い睡眠につながることが分かったと、秋田大などの研究グループが発表した。  深部体温が上昇し、その後下降すると眠気をもたらすため、入浴後は深く眠れることが知られているが、温泉と睡眠の関係は明らかではなかった。  研究グループは、健康な男性(平均年

    • 2023年8月3日
  • ケトン食継続で生存期間延長  進行がん患者の食事療法
    ケトン食継続で生存期間延長 進行がん患者の食事療法

       糖質を減らし脂質を増やす「ケトン食療法」を長期継続した進行がん患者の生存期間が顕著に延長したと、大阪大学大学院などの研究グループが発表した。  てんかん治療で有効とされているケトン食療法。近年、がん治療への応用が注目され、研究グループは2013年から研究に取り組んでいる。今回、進行がん患者5

    • 2023年8月3日
  • 〈8〉 喫煙でリスク2倍に 
大気汚染も危険因子
    〈8〉 喫煙でリスク2倍に 大気汚染も危険因子

         認知症の12の危険因子のうち、7番目と8番目にお伝えするのは喫煙と大気汚染です。これらを改善できれば、それぞれ認知症の5%と2%を防ぐ効果があります。  喫煙は肺や心臓に害を与える上、アルツハイマー型認知症や血管性認知症を増やします。日本の代表的な調査である九州大による「久山町研究」で

    • 2023年8月3日
  • がん患者の痛み緩和  医療用大麻
    がん患者の痛み緩和 医療用大麻

       がん患者の痛みの緩和に医療用大麻が有効であったと、国際共同研究グループが発表した。  研究グループは、カナダのケベック州で医療用大麻を使用したがん患者358人(平均年齢57.6歳)の2015年5月~18年10月のデータを収集し、医療用大麻の痛みに対する有効性や安全性を調べた。  その結

    • 2023年8月3日
  • 早期乳がんの 死亡リスクが大幅低下
    早期乳がんの 死亡リスクが大幅低下

       がん細胞が乳管の外側まで広がる浸潤性乳がんと早期に診断された患者の死亡リスクが1990年代以降大幅に低下したと、英国の研究グループが発表した。  研究グループは、93年1月~2015年12月に英国で早期浸潤性乳がんと診断された女性51万2447人を20年12月まで追跡し、死亡リスクの推移を検

    • 2023年8月1日
  • 妊娠前の減量 産後うつに関連
    妊娠前の減量 産後うつに関連

       妊娠前の減量行動が産後うつの発症リスク増加に関連し、体格指数(BMI)によって減量行動の産後うつへの影響が異なることが分かったと、鳥取大の研究グループが発表した。  研究グループは、「子どもの健康と環境に関する全国調査」に参加した6万2020人の女性を対象に、食事の量を3分の2以下に減らす▽

    • 2023年8月1日
  • 産前産後に暴力 被害リスク 統合失調症患者
    産前産後に暴力 被害リスク 統合失調症患者

       統合失調症の女性患者は、そうでない女性と比べて妊娠中や産後に他者からの暴力被害に遭うリスクが3倍を超えると、カナダの研究グループが発表した。  統合失調症患者は、配偶者やパートナー、知人、面識のない人から身体的、性的、精神的虐待を含む暴力行為の被害に遭いやすいことが分かっている。  研

    • 2023年8月1日