「日本に感謝、恩返しを」 ベトナム戦争終結50年 救助の元ボートピープル
- 2025年4月30日
半世紀前に終結したベトナム戦争では、船で同国を脱出するボートピープルが続出した。10代で国を離れ、漂流中に沖縄の漁船に救助された後、日本国籍を取得した橋本孝さん(63)もその一人だ。橋本さんは「日本に感謝。恩返しとして何か貢献できたら」と話している。敗戦した南ベトナム出身の橋本さんは「父は政治犯
半世紀前に終結したベトナム戦争では、船で同国を脱出するボートピープルが続出した。10代で国を離れ、漂流中に沖縄の漁船に救助された後、日本国籍を取得した橋本孝さん(63)もその一人だ。橋本さんは「日本に感謝。恩返しとして何か貢献できたら」と話している。敗戦した南ベトナム出身の橋本さんは「父は政治犯
在日米軍は29日、沖縄で米兵による性的暴行事件が相次いでいることを受け、再発防止策として設置を表明していた沖縄県などとの協議の場である「フォーラム」を5月9日に初めて開催すると発表した。 フォーラムは、沖縄県や県警、在沖米軍のほか、外務省沖縄事務所、在沖米国総領事館、防衛省沖縄防衛局が参加。在
原子力規制委員会は30日、北海道電力泊原発3号機(後志管内泊村)について、再稼働の前提となる新規制基準に「適合している」とした審査書案を審議した。同日の会合で了承されれば「事実上の合格」となり、一般からの意見募集などを経て今夏には正式決定される見通し。ただ、同原発を巡っては、周辺住民らが起こした訴
ノートパソコンなどのUSB充電コネクターに異物が入り発火するなどの事故が後を絶たない。製品評価技術基盤機構(NITE)は、児童生徒に端末を配備するGIGAスクール構想で、新学期に初めて機器に触れる子どももいるとし、注意を呼び掛けている。NITEによると、2020年10月、電車内で落としたタブレット
昨年4月施行の改正障害者差別解消法では「合理的配慮」の提供が義務化された一方、設備充実を図る「環境整備」は努力義務にとどまる。デジタル化の進展に伴い店舗などでセルフレジの導入が広がるが、タッチパネルの操作が難しい視覚障害者が苦慮する場面も多い。当事者団体は「障害者の意見を踏まえた環境整備も進めて」
カンボジアを拠点とした特殊詐欺事件で、グループトップとみられる山口哲哉容疑者(46)ら幹部が月100万円以上の報酬を提示して地元の先輩や後輩、知人らに声を掛けるなど、人づてにメンバーを集めていたことが28日、捜査関係者への取材で分かった。 埼玉県警などの捜査本部は、カンボジアの拠点から長期間にわ
広島県府中市上下町の高垣美智子さん(79)は、軍に入隊したその日に広島市で被爆死した親族の遺品を、29日から自宅で初めて公開する。今年は戦後80年となることから「ここまで生きた者の責任がある。じっとしていられなかった」と話す。親族は、夫の智光さん=2004年死去=の叔父に当たる鈩高吉さん。26歳だ
事業者などに障害者への「合理的配慮の提供」を義務付けた改正障害者差別解消法の施行から4月で1年が経過した。ただ、民間会社の調査で義務化を「知らない」と答えた障害者が6割に上るなど、認知度の向上が課題となっている。専門家は「国や自治体の支援体制が重要だ」と訴える。 合理的配慮は、障害者が設備やサ
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)信者の両親を持つ30代男性が、教団に命名された名前が苦痛だなどとして氏名の変更を申し立て、東京家裁が却下した審判について、東京高裁(佐々木宗啓裁判長)は28日までに男性側の即時抗告を棄却する決定をした。21日付。男性側は決定を不服として最高裁に許可抗告した。 決
厚生労働省は4月から、全国の被爆者健康手帳を持つ約10万6000人を対象に体験記の募集を始めた。今年は原爆投下から80年に当たり、被爆者全員への呼び掛けは30年ぶり。担当者は「高齢化が進む中、少しでも多くの証言が得られれば」と力を込める。体験記は都道府県を通じ、被爆者にリーフレットを郵送する形で
能登半島北端に位置する石川県珠洲市真浦町で電気や水、熱を自給し、災害時にも自立可能な集落づくりを目指す取り組みが始まっている。その名も「限界集落」ならぬ「現代集落」。26日にモデルルームの公開が行われ、地域住民らが訪れた。取り組みを進めるのはブロジェクトを運営する社団法人の代表理事林俊伍さん(3
北朝鮮による拉致被害者らの早期救出を求める署名活動が26日、東京・銀座の数寄屋橋交番前で行われ、家族会メンバーらが「親世代が存命のうちに、拉致被害者全員の救出に向けて署名をお願いします」と呼び掛けた。参加したのは、横田めぐみさん=失跡当時(13)=の弟で、家族会代表の拓也さん(56)や双子の弟哲也
羽田空港ターミナルビルを運営する東証プライム上場「日本空港ビルデング」(東京)の子会社が、ビル内に設置するマッサージチェア事業を巡り、業務実態のないコンサルティング会社へ委託費の支払いを続けていたとして、東京国税局から約1億円の所得隠しを指摘されていたことが27日までに、関係者への取材で分かった。
甚大な被害を出したJR福知山線脱線事故を受け、国土交通省は鉄道会社内の安全管理体制構築や自動列車停止装置(ATS)の導入義務化など、ソフト・ハード両面での安全対策を進めてきた。その後、鉄道事故件数は減少傾向にあるものの、脱線など重大事故の根絶には至っていない。 人為的ミス(ヒューマンエラー)に
インターネット通販大手アマゾンジャパン(東京)の販売サイトで、血中酸素飽和度を測る自社製パルスオキシメーターの中国製偽造品が出品されたのを放置したとして、製造・販売する2社がアマゾンに計約2億8000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が25日、東京地裁であった。新谷祐子裁判長は3500万円の支払いを
連合主催の第96回メーデー中央大会が26日、東京都渋谷区の代々木公園で開かれた。石破茂首相も就任後初めて出席。組合員らは、賃上げなど労働者の生活向上を訴えるとみられる。首相の出席は、2023年に岸田文雄氏が9年ぶりに出席して以降、3年連続。小池百合子東京都知事らも出席する予定で、式典では連合の芳
【リマAFP時事】南米ペルーの首都リマ北方にあるカラル遺跡の聖地アスペロで、5000年前の高位の女性のミイラが発見された。考古学者らが24日発表した。米大陸最古の文明中心地で女性が重要な役割を果たしていたことを示しているという。 女性は20~35歳とみられ、身長は約150㌢。肌や爪、髪の一部が残
乗客106人が亡くなったJR福知山線脱線事故現場に整備された慰霊施設「祈りの杜(もり)」(兵庫県尼崎市)で24日、遺族らによる追悼行事が行われた。25日で2005年の事故発生から20年。遺族らの高齢化を受け、今年で最後となった行事では、ろうそくでともしたメッセージに新たに「つなぐ」の文字を加え、次
中国に返還されることになったアドベンチャーワールドで飼育されている4頭のジャイアントパンダ。左上から時計回りに「良浜(ラウヒン)」、「結浜(ユイヒン)」、「彩浜(サイヒン)」、「楓浜(フウヒン)」(アドベンチャーワールド提供) 和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」は24日、飼育して
乗客106人と運転士が死亡し、562人が重軽傷を負ったJR福知山線脱線事故は25日、発生から20年を迎えた。兵庫県尼崎市の事故現場に整備された慰霊施設「祈りの杜(もり)」でJR西日本主催の追悼慰霊式が開かれた。慰霊式に先立ち、事故発生時刻の午前9時18分に黙とう。式ではJR西の長谷川一明社長が謝罪
東京電力は24日、福島第1原発2号機から2回目の取り出し作業で回収した溶け落ちた核燃料(デブリ)について、重さが約0・2㌘だったと発表した。昨年11月に回収した1回目のデブリ(約0・7㌘)の3分の1程度だった。東電によると、回収したデブリは大きさ4~5㍉の塊に加え、複数の粒状のものが確認された。放
青切符対象となる主な違反と反則金額【1万2000円】 携帯電話等の運転中使用(ながらスマホ)【7000円】 遮断踏切立ち入り【6000円】 信号無視 通行区分違反(逆走や歩道通行)【5000円】 制動装置不良(ブレーキのないピストバイクなどの運転) 指定場所一時不
小学5年生の息子(10)を殺害したとして、手稲署は23日、殺人容疑で札幌市手稲区の自称会社員、厚海慎一容疑者(43)を逮捕した。容疑を認めているという。 逮捕容疑は22日午前8時~午後1時半の間、自宅で一緒に住んでいた息子の首を圧迫するなどして殺害した疑い。 同署によると、同日午後1時半ごろに同容
知床観光船事故から3年を迎え、献花する杉浦登市さん=23日午前、斜里町 死者・行方不明者26人を出した知床観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」沈没事故から3年となった23日、オホーツク管内斜里町で追悼式が行われた。遺族ら約120人が参列。事故が発生したとされる午後1時すぎ、サイレンに合わせて黙とうをさ
日本郵便は23日、東京都内で記者会見し、全国75%に当たる約2300の郵便局で、配達を行う運転手の酒気帯びの有無などを確認する点呼が不適切に行われていたと発表した。国土交通省は今後、監査に入り、行政処分を検討。総務省も再発防止策の報告を命じた。 日本郵便によると、点呼を実施していないにもかかわ
ミャンマーを拠点とした特殊詐欺に関与したとして、愛知県警は23日、詐欺容疑で、いずれも住所不詳で無職の石川翔紀(32)、谷地智成(22)両容疑者を逮捕した。電話役の「かけ子」とみられる。隣国タイで拘束されていたが同日、身柄を日本に移送された。県警は組織の実態解明を目指す。逮捕容疑は1月14日、他と
2001年に運用が始まったH2Aロケットの最終50号機が、6月24日に鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げられることが23日、関係者への取材で分かった。H2Aはこれで退役し、後継のH3ロケットに移行する。 H2Aは2段式の液体燃料ロケットで、01年に初号機が打ち上げられた。49機のうち、失敗
知床観光船事故 2022年4月23日午後、知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没した事故。乗客乗員26人のうち、20人が死亡、6人が行方不明となった。船体は観光名所「カシュニの滝」付近の海底で見つかった。国の運輸安全委員会は23年9月、沈没原因は船首ハッチからの浸水だった可能性が高い
知床観光船事故の発生当初から、ボランティアで行方不明者の捜索に当たってきた根室管内羅臼町の漁師、桜井憲二さん(61)らが、沈没現場付近で献花などを行う洋上慰霊を計画している。7月開催に向けた準備は最終段階で、桜井さんは「あとは当日の良い天候を祈るだけ」と話す。きっかけは昨年8月、お盆の慰霊で斜里町
観光船「カズワン」の沈没事故を受け、国土交通省は66項目の安全対策をまとめ、旅客船事業者の監視を強化した。海上運送法も見直され、厳罰化が図られたが、その後にJR九州子会社の浸水隠しが発覚。専門家は「事業者の安全意識を徹底して高めなければ」と語る。 沈没事故を巡る運輸安全委員会の調査では、運航会