• 浜西はんこ店店主 濱西 世志治さん(83) 磨き続けた匠の技術 脱はんこ加速も変わらぬ魅力 「自分を保証する唯一の物」
    浜西はんこ店店主 濱西 世志治さん(83) 磨き続けた匠の技術 脱はんこ加速も変わらぬ魅力 「自分を保証する唯一の物」

       中学校卒業後、はんこ店で修業を積み、親方に「一生食いっぱぐれないぞ」と言われた。父親が経営する店で勤務後、苫小牧市内で独立。高度経済成長期は大勢の人が印鑑を買い求めた。時代の変化で脱はんこの流れが加速する中、一級印章彫刻技能士として、磨いた技術を生かしている。  1938年、朝鮮の大邱市で生

    • 2021年11月13日
  • 下 シマフクロウ荒々しく繊細に
    下 シマフクロウ荒々しく繊細に

       月の光に身を躍らせながら、今まさに木から飛び立った瞬間のシマフクロウが描かれている。獲物を見つけたところだろうか。木版画ならではの荒々しくも繊細な表現に、野生の力が感じられる一作である。  作者の手島圭三郎は、木版画による絵本『しまふくろうのみずうみ』(1981年、福武書店)で絵本作家として

    • 2021年11月13日
  • 4 司馬ハル氏のタマサイ 歴史がこもる美の資料 アイヌ女性の首飾り
    4 司馬ハル氏のタマサイ 歴史がこもる美の資料 アイヌ女性の首飾り

       今回の特別展では、アイヌ女性が盛装のときに身に着けたタマサイ(首飾り)が十数点展示されている。その中で筆者が一番印象的な資料は、長万部アイヌである故・司馬ハル氏が実際に身に着けていたタマサイである。  北海道立北方民族博物館(網走市)の所蔵資料で、先々代の館長が渡島管内長万部町へ調査に行った

    • 2021年11月13日
  • 上 苫小牧の夜を表現
    上 苫小牧の夜を表現

       苫小牧市美術博物館の収蔵品展「鳥のいる風景」が12月12日(日)まで、同館第3展示室で開催されている。立石絵梨子学芸員が、鳥をテーマに選んだ展示品11点を2回に分けて紹介する。 ◇  鳥は、古今東西の美術作品に登場するモチーフである。彼らの姿は作品に、豊かな自然のありようを、そして象徴

    • 2021年11月12日
  • 森の分解者 ファンも多い秋の味覚 キノコのはなし
    森の分解者 ファンも多い秋の味覚 キノコのはなし

       晩秋の支笏湖の森を歩くと、さまざまな生き物との出合いを楽しむことができますが、キノコもその一つです。かわいい形のものや奇抜なデザインのものもあり、色合いもさまざま、おいしい秋の味覚としても存在感があってファンが多いですね。  ここで突然ですが、「キノコって何?」と聞かれたら、あなたはどのよう

    • 2021年11月12日
  • (4) 中学生の部・最優秀賞 ありがとうの恩返しを 苫小牧緑陵中1年 河毛(かわけ) 優芽(ゆめ) さん
    (4) 中学生の部・最優秀賞 ありがとうの恩返しを 苫小牧緑陵中1年 河毛(かわけ) 優芽(ゆめ) さん

       私にもいつか誰かを介護する時が来るのか。介護する人はどんな気持ちだろう。この本を読みながらそんなことを考えた。  主人公の麦菜のおばあちゃんは介護を必要とする人だ。お母さんや麦菜が何でもやってあげないといけない。私がもし麦菜のように家族の誰かを介護しないといけなくなったらしっかりできるだろう

    • 2021年11月10日
  • ≪55≫豊川町内会 緑に親しむ住民
    ≪55≫豊川町内会 緑に親しむ住民

       町内会有志が道道苫小牧環状線(双葉三条通)沿い1キロにわたってコスモスを植えたり、市が管理する遊歩道「木もれびの道」の美化活動に励んだりと、町内会全体で緑に親しんでいる。  活動の目玉は芋掘り会。厚真町の観光農園を15アール借り、約150人がバス3台で向かうビッグイベントだ。芋掘り後はキャン

    • 2021年11月10日
  • オオハクチョウとコハクチョウ くちばしで識別
    オオハクチョウとコハクチョウ くちばしで識別

       Q…オオハクチョウとコハクチョウはどこで区別できますか?  A…勇払原野で毎年見られるハクチョウの仲間には、飼い鳥が逃げ出して定着した外来種のコブハクチョウ、冬鳥や旅鳥として飛来するオオハクチョウ、コハクチョウ(亜種にアメリカコハクチョウ)の3種類がいます。

    • 2021年11月9日
  • 曽根(そね) 有紗(ありさ)さん(20) 苫小牧市しらかば町
    曽根(そね) 有紗(ありさ)さん(20) 苫小牧市しらかば町

       北洋大学女子バスケットボール部で主将を務めています。チームは北海道3部に所属しており、私が4年生になる2023年までに1部に昇格し、全日本選手権(インカレ)に出場できるようにと、日々練習に打ち込んでいます。  目標は試合の流れを変えるような選手。練習では守備に力を入れています。身長の高さを生

    • 2021年11月8日
  • (4)水 湿原保つ美々川
    (4)水 湿原保つ美々川

       ウトナイ湖に流入している川は、美々川、オタルマップ川、勇払川の三つ。このうち美々川は、新千歳空港北東の丘陵の湧き水を源とし、美沢川、ペンケナイ川、パンケナイ川などの支川と合流して湿原を形成しながらウトナイ湖に注いでいる。美々川は道央圏において、昔の湿原の姿をとどめる唯一といってもよい川だ。

    • 2021年11月6日
  • ヤオシケプカムイ (クモの神様) タマサイをイメージ アイヌ文様の美も表現 3
    ヤオシケプカムイ (クモの神様) タマサイをイメージ アイヌ文様の美も表現 3

       アイヌのタマサイ(首飾り)と言えば、連なったガラス玉やくぎ隠しなどを使ったシトキ(ペンダントヘッドのようなもの)を思い浮かべる人が多いだろう。今回の展示会では、現在手に入る素材を使い、アイヌ文化に基づくビーズ作品を作家に依頼した。6人の作者に制作していただいたが、その中で貝澤徹氏(平取町二風谷在住

    • 2021年11月6日
  • 警察犬・災害救助犬訓練士 立花 栄治さん(65) 困難に負けず犬と歩んだ40年 道警察協力功労者等表彰を受賞 積み重ねた努力実る
    警察犬・災害救助犬訓練士 立花 栄治さん(65) 困難に負けず犬と歩んだ40年 道警察協力功労者等表彰を受賞 積み重ねた努力実る

       「つらい荒波を渡ってきたが、それも自分の肥やしになった」と半生を振り返るのは、40年以上犬の訓練士として活躍した苫小牧市見山町の立花栄治さん(65)。  穂別町(現むかわ町)に生まれ、1歳で苫小牧市に引っ越した。両親は体が弱く、当時は貧しい生活だったという。1972年に苫小牧東高校に入学した

    • 2021年11月6日
  • 3 昆虫 湿地好む希少種が生息
    3 昆虫 湿地好む希少種が生息

       ウトナイ湖には何種類の昆虫がいるのだろうか。約40年前の調査報告書によると、3000種類を優に超える昆虫が記録されている。  春から夏にかけて、ウトナイ湖の観察路ではさまざまな昆虫に出合える。早春には目玉模様が鮮やかなクジャクチョウ、夏には緑や青の光沢が美しいシジミチョウの仲間が飛び、ホザキ

    • 2021年11月5日
  • シマフクロウ その川にはすめますか?
    シマフクロウ その川にはすめますか?

       英名「Blakiston’s fish owl」(ブラキストン博士の見つけた魚を食べるフクロウ)が示す通り、北海道を代表する鳥でもあるシマフクロウの主食は、川や湖などにすむ魚です。生息地域で捕らえやすいオショロコマやヤマメ、ハナカジカなど、全長20センチ程度の丸のみできるサイズを好んで

    • 2021年11月5日
  • 2 植物 季節知らせる多様な花
    2 植物 季節知らせる多様な花

       ウトナイ湖には春から夏にかけてさまざまな植物が花を咲かせる。早春は林床のナニワズの黄色の花が褐色の森に春の訪れを知らせ、新緑の季節にはスミレの仲間やフデリンドウ、ユキザサなどかれんな花が一気に咲く。初夏から夏にかけては一年で最も花が多く、湖面には無数のコウホネの黄色い花が点在し、ホザキシモツケが湖

    • 2021年11月4日
  • (3) 小学校高学年の部・最優秀賞 私に必要なこと 苫小牧拓進小6年 安田(やすだ) 朱里(あかり) さん
    (3) 小学校高学年の部・最優秀賞 私に必要なこと 苫小牧拓進小6年 安田(やすだ) 朱里(あかり) さん

       突然だった。立てないほどの大きな揺れ。部屋は真っ暗。北海道全域停電となった大地震。また同じ揺れが来たら、きっと家は崩れ、死ぬかもしれない。私は恐怖で動けなかった。  でも、父は違った。すぐに外に出て、ライトで家の損傷を確認。朝になると、太陽光発電で家電を動かし、食料や情報を確保した。

    • 2021年11月4日
  • 1 渡り鳥 270種超の鳥類を確認
    1 渡り鳥 270種超の鳥類を確認

       苫小牧市美術博物館は12月12日まで、企画展「ラムサール条約登録30年 ウトナイ湖 うつりゆく自然とその未来」を開いている。同館の江崎逸郎学芸員が展示にちなみ、ウトナイ湖の豊かな自然環境とその変化について4回にわたって解説する。 ◇  ラムサール条約は、正式な名称を「特に水鳥の生息地と

    • 2021年11月3日
  • (2) 小学校中学年の部・最優秀賞 ぼくとカラスの仲直り 苫小牧拓勇小3年 京極(きょうごく) 大空(そら) 君
    (2) 小学校中学年の部・最優秀賞 ぼくとカラスの仲直り 苫小牧拓勇小3年 京極(きょうごく) 大空(そら) 君

       「ぼくのアイス返せよ」。まず、カラスにそう言いたい。四さいのぼくは、動物園でカラスに追いかけられた。ぼくは転んでアイスを取られたのだ。泣いているぼくを見て「そんなの知るかよ」という顔で仲間を集めてアイスを食べていた。ぼくは忘れていないぞ。  それ以来、ぼくはカラスが大きらいだった。また何か取

    • 2021年11月3日
  • (1) 小学校低学年の部・最優秀賞 やさしいおうえん 苫小牧若草小2年 田嶋(たじま) 新(あらた)君
    (1) 小学校低学年の部・最優秀賞 やさしいおうえん 苫小牧若草小2年 田嶋(たじま) 新(あらた)君

       「いつかきっとそのときがくるから、むりに食べさせちゃいかん」  たくまのおじいちゃんが言った言ばが心にのこりました。たくまのことを思っておうえんしているのが、ぼくのお父さんみたいで、やさしくつつみこまれるかんじがしました。  ぼくは、一さいの時に中耳炎になってしまいました。びょういんの

    • 2021年11月2日
  • (国指定重要文化財) 日本最古級のビーズ 旧石器時代の石製品 知内町の遺跡で発見 2
    (国指定重要文化財) 日本最古級のビーズ 旧石器時代の石製品 知内町の遺跡で発見 2

         12万年前にアフリカや西アジアで誕生したビーズは、徐々に世界各地に拡散していった。日本列島にはいつ伝わったのかは明らかではないが、日本列島で最古級とされるビーズは北海道で発見されている。道南の知内町にある「湯の里4遺跡」から発掘された石製品である。約2万年前とされる旧石器時代の地層から一

    • 2021年10月30日
  • 「雪虫」はアブラムシの仲間
    「雪虫」はアブラムシの仲間

       Q 「雪虫はなぜ、初雪前に大量発生するのですか。雪虫の正体は?」  A 「雪虫」と呼ばれているのは、ワタムシ科に属するアブラムシの仲間です。雪虫にはトドノネオオワタムシやコウノオオワタムシなど10種類ほどがいます。その中で、最もよく見られるのがトドノネオオワタムシでしょう。  雪虫とい

    • 2021年10月28日
  • 7  苫小牧市選管委員長の小松靖孝さん 主権者の自覚持って、一人一人の一票が国をつくる
    7  苫小牧市選管委員長の小松靖孝さん 主権者の自覚持って、一人一人の一票が国をつくる

       「主権者としての自覚を持つと、選挙が違って見えてくると思う」―。苫小牧市選挙管理委員会の小松靖孝委員長(70)は力を込める。衆院選で貴重な一票を投じるよう啓発。「有権者は言い方を換えれば主権者。私たち一人一人が国をつくる。その手段が選挙」とアピールする。  法華寺(苫小牧市沼ノ端中央)の3代

    • 2021年10月27日
  • 東京五輪医療スタッフ体験記~元自転車競技選手木賊弘明さん(9)チャンスあれば、もう一度
    東京五輪医療スタッフ体験記~元自転車競技選手木賊弘明さん(9)チャンスあれば、もう一度

       最後の稼働となった8月1日は、BMXフリースタイル・パークの決勝を担当した。何かやり残したことはないか、憧れの五輪舞台に忘れ物はないかと考えながら会場入りしたが、やはり目まぐるしい1日を送り、それどころではなかった。  BMXの試合会場だった有明アーバンスポーツパーク=江東区=ではスケートボ

    • 2021年10月27日
  • 白老文化芸術共創 アート巡り 6 「声の余白」 文月悠光 (東京在住)
    白老文化芸術共創 アート巡り 6 「声の余白」 文月悠光 (東京在住)

       白老を代表する歌人・満岡照子(1892~1966年)。「白老はわが古郷よ驛(えき)を出て先づ眼にしたしタモの大木」。郷土・白老の情景と人の営みを表現した短歌を数多く残した。新進気鋭の詩人として注目されている文月悠光氏は、白老を訪ねて曽祖母・照子の短歌の世界観をすくい取り、新たに詩を書き下ろした。会

    • 2021年10月27日
  • ≪54≫第七区親交会 生き生き暮らせる地域力
    ≪54≫第七区親交会 生き生き暮らせる地域力

       1953年の結成以来、子どもやお年寄りを大切にする町内会。スローガンは「支えあいの心を広げ、健康で生き生きと暮らしていける地域づくりを目指しましょう!」。昨年からの新型コロナウイルス感染拡大で多くの行事の中止を余儀なくされたが、地域力を高めていくことを重視し、代替行事に注力している。  毎年

    • 2021年10月27日
  • 6 酒類販売業の友廣久之さん 飲食業界への支援を重視、第6波見据えロードマップを
    6 酒類販売業の友廣久之さん 飲食業界への支援を重視、第6波見据えロードマップを

       「難しい選択になるが、希望の光となる1票にしたい」―。苫小牧市明野新町の業務用酒類販売トモヒロの友廣久之代表(63)は投票に込める思いをそう語る。飲食業界は新型コロナウイルス感染拡大との「戦い」を続けてきた。政党や候補者が苦境にあえぐ業界にどこまで寄り添ってくれるか、政策を見比べた上で「期待の1票

    • 2021年10月26日
  • 白老文化芸術共創 アート巡り 5 「~地図。大なり小なり」 森迫暁夫 (札幌市在住)
    白老文化芸術共創 アート巡り 5 「~地図。大なり小なり」 森迫暁夫 (札幌市在住)

       縦3・5メートル、横2・7メートルほどの大きな布にシルクスクリーン(孔版画)の技法で幻想的な模様を描いた。森の動物や草花、アイヌ民族の祭具、木彫り熊、旧旅館の建物、不思議な姿の生き物―。いろんな形を平面に落とし込んだ。イラストレーター・美術家として活躍する森迫暁夫氏がアート制作で10年間、札幌市か

    • 2021年10月26日
  • 5 苫小牧市自主防災組織連合会会長の滝進さん 防災も考えて一票を、災害対策の課題山積
    5 苫小牧市自主防災組織連合会会長の滝進さん 防災も考えて一票を、災害対策の課題山積

       「胆振東部地震で地域住民は改めて、災害に対する備えの大切さに気が付いた」―。苫小牧市自主防災組織連合会の会長、滝進さん(85)はそう指摘する。同連合会は2016年5月の設立以降、各町内会の自主防災組織の意識高揚に努めてきた。衆院選の政策論争を見詰めながら「改めて防災について考え、一票を投じたい」と

    • 2021年10月25日
  • 白老文化芸術共創 アート巡り 4 「炭となる素」つながりと距離その2 大西洋 (岩見沢市在住)
    白老文化芸術共創 アート巡り 4 「炭となる素」つながりと距離その2 大西洋 (岩見沢市在住)

       白老町のキャンプ場を舞台にした現代アート。ミズナラやイタヤカエデなど約30本の広葉樹の幹に、墨汁で自然の生命感を表現した草木染めの布が巻き付けられている。全体を眺められる地点から鑑賞すると、布が横一列になる不思議な光景が広がる。布と大地がつながるように見える仕掛けだ。作品のテーマは「炭素」とした。

    • 2021年10月25日
  • 真田(さなだ) 悠伸(ゆうしん)さん(17) 苫小牧市ときわ町
    真田(さなだ) 悠伸(ゆうしん)さん(17) 苫小牧市ときわ町

       苫小牧市川沿町のダンススタジオ「NO STYLE」でインストラクターをしています。小学1年でダンスを始め、今年8月に開かれたダンス技術を競うキッズオンラインバトル「フッテージ2」でダンサーのkyokaさんから個人賞を頂きました。ヒップホップ大会で世界一になったことのあるkyokaさんからの賞は、あ

    • 2021年10月25日