統率取れたカラスの群れ
- 2023年1月14日
Q…塾に子どもを迎えに行った時、市街地の電線にカラスがたくさん止まっているのを見つけました。毎年見掛ける光景ですが、何をしているのでしょう? A…ハシボソガラスもハシブトガラスも繁殖期が終わると群れで行動するようになり、夜は集団でねぐら入りします。 ねぐ
Q…塾に子どもを迎えに行った時、市街地の電線にカラスがたくさん止まっているのを見つけました。毎年見掛ける光景ですが、何をしているのでしょう? A…ハシボソガラスもハシブトガラスも繁殖期が終わると群れで行動するようになり、夜は集団でねぐら入りします。 ねぐ
Q…ウトナイ湖へハクチョウを見に行くと、小さくてきれいなカモメがいました。何というカモメですか? A…ユリカモメだと思います。 ユリカモメは体長40センチほどの小さなカモメで、秋になると繁殖地のカムチャツカ半島などから飛来し、北海道を中継地にして本州以南
Q…樽前山麓で子どもと一緒にサルナシを採っていると、日向ぼっこするオレンジ色をしたトンボのような昆虫を見つけました。何でしょう? A…キトンボというアカトンボの仲間でしょう。 キトンボは体長4センチぐらいのトンボで、名前の通り体全体と羽の一部がオレンジ色
Q…10月13日午後、自宅の上空を編隊で飛んで行くハクチョウを見ました。それを見た長女が先頭を飛んでいるのがリーダーだよと教えてくれました。本当ですか? A…お嬢さんの言うように、編隊で飛んでいる先頭がリーダーかもしれませんね。でも科学的に証明されてはいないんで
Q…家の中で素早く動き回る小さなクモを見つけました。何という虫でしょう? A…それは網を張らずに獲物を捕まえるハエトリグモの仲間です。網を張らないハエトリグモは、優れた跳躍力と視力を使って狩りをします。ハエトリグモの持っている主眼と呼ばれる特殊な目には、獲物の動
Q…ナツアカネとアキアカネの違いは何ですか?友人は夏に見られるのがナツアカネ、秋に見られるのがアキアカネと言いますが本当ですか? A…夏に見られるからナツアカネ、秋に見られるからアキアカネと思っている方が多いですが、残念ながら違います。 ナツアカネとアキ
Q…子どもたちと勇払海岸で遊んでいると、子どもがカニを拾ってきました。甲羅の模様が人の顔みたいです。何というカニでしょうか? A…サメハダヘイケガニ(鮫肌平家蟹)は甲長(甲羅の縦の長さ)3センチほどのヘイケガニの仲間です。甲羅の表面や脚が顆粒(かりゅう)で覆われ
Q…アリの巣の中で成長するチョウがいることを子どもが教えてくれました。観察させてあげたいのですが、できますか? A…そのチョウはゴマシジミです。 ゴマシジミはシジミチョウ科に属する開長(羽を開いた大きさ)40ミリほどの小さなチョウで、名前は羽の裏にごまの
Q…朝、近所の堤防を散歩していると、毛むくじゃらのハチが大きな羽音を立てて飛び回っていました。何というハチでしょうか?ハチは暑くないのですか? A…ハチはマルハナバチの仲間です。マルハナバチは蜜や花粉を求めて花を訪れるミツバチの仲間で、苫小牧周辺にはエゾオオマル
Q…庭仕事をしていると、落ち葉の下でサソリに似た5ミリほどの生き物を見つけました。何でしょうか? A…カニムシだと思います。カニムシは尾が無いサソリのような姿をした体長2ミリから5ミリの節足動物です。カニムシが属するクモ網にはカニムシ目の他にサソリ目、ザトウムシ
Q…ウグイス餅には、なぜウグイスという名前が付いているのですか? A…「ウグイス餅」という名前は、きな粉で覆われた餅の表面がウグイスの羽(背中と腰)の色に似ていることに由来します。ちなみにウグイス餅の名付け親は豊臣秀吉とされ、春の茶会に出された茶菓子の色を見て名
Q…林や野原の野鳥はきれいな声でさえずりますが、スズメは一年中同じ声で鳴いているように思えます。スズメも春になるとさえずりますか? A…スズメの繁殖期は2月ごろから始まり、3月から4月につがいができます。スズメの雄が行うディスプレイ(求愛)は、1羽の雌に対して複
Q…河岸の雪上を歩き回る細長い黒い昆虫を見つけました。何でしょうか? A…セッケイカワゲラというクロカワゲラの仲間でしょう。 クロカワゲラという昆虫は、羽のあるグループと羽の無いセッケイカワゲラのグループに分けられます。真冬に活動するので、どちらも太陽熱
Q…気温が上がった1月15日、苫小牧市の高丘森林公園に行くと雪上をピョンピョン跳び回る小さな生き物をたくさん見つけました。何でしょうか? A…雪上を跳び回っていたのは、トビムシという昆虫でしょう。 トビムシは原始的な昆虫で、大きな種類でも5ミリほどしかな
Q…公園を散歩していると小さなガのようなものが飛んでいました。何でしょう? A…冬に活動する昆虫は少ないですが、冬だけに活動する昆虫がいます。見ることが多いのはフユシャク(冬尺)と呼ばれるガの仲間です。 フユシャクの仲間は気温の低い冬から早春にかけて成虫
Q…苫小牧市緑ケ丘公園を散歩していると、散策路に割れたオニグルミを見つけました。誰の仕業でしょう? A…オニグルミの殻はとても堅いので、殻を割って食べることができるのはカラスとネズミ、リスの仲間くらいです。特に二つに割ることができるのは、カラスとリスの仲間だけで
Q…冬でもナナカマドに果実が付いています。なぜ残っているのでしょう。鳥はナナカマドの果実を食べないのでしょうか A…ナナカマドの果実は、熟すると野鳥たちに少しずつ食べられるようになります。しかし短期間に食べ尽くされることはなく、2月中旬ごろまで枝先に残っています
Q…苫小牧の緑ケ丘公園でカワウソのような動物に遭遇した。知人はイタチではないかと言う。昔から生息しているのか。 A…残念ながら、カワウソである確率は極めて低いでしょう。ニホンカワウソは青森県から鹿児島県に生息していましたが、1955年以降目撃例が無くなり、20
Q…オオハクチョウとコハクチョウはどこで区別できますか? A…勇払原野で毎年見られるハクチョウの仲間には、飼い鳥が逃げ出して定着した外来種のコブハクチョウ、冬鳥や旅鳥として飛来するオオハクチョウ、コハクチョウ(亜種にアメリカコハクチョウ)の3種類がいます。
Q 「雪虫はなぜ、初雪前に大量発生するのですか。雪虫の正体は?」 A 「雪虫」と呼ばれているのは、ワタムシ科に属するアブラムシの仲間です。雪虫にはトドノネオオワタムシやコウノオオワタムシなど10種類ほどがいます。その中で、最もよく見られるのがトドノネオオワタムシでしょう。 雪虫とい
Q…ドングリの中にいる幼虫の正体は?成虫はどんな姿になりますか。 A…ドングリを拾って帰り、しばらくすると幼虫が出てくることがあります。 出てきたのは、ドングリの中身を食べて成長したコナラシギゾウムシなどの幼虫です。 コナラシギゾウムシは体長8ミ
Q…北海道にキリギリスはいないと聞きました。本当でしょうか? A…北海道にキリギリスは生息していません。北海道に生息しているのは、寒冷地に適応したハネナガキリギリスとカラフトキリギリスです。また、カラフトキリギリスは道東周辺にしか生息していません。 本州
Q…鳴きながら飛ぶ野鳥の群れをよく見掛けます。何という野鳥でしょうか? A 鳴きながら群れで飛んでいる野鳥は、ムクドリやコムクドリだと思います。日本で見られるムクドリの仲間は、ムクドリとコムクドリ、ホシムクドリ、シベリアムクドリの4種類ですが、普通に見られるのはムクドリとコム
Q…家の周りで「ルルルルルル」と鳴いている虫は? A…鳴いているのは、カンタンというバッタの仲間です。 カンタンは体長15ミリほどの寒冷地に適応した昆虫で、名前は中国の故事「邯鄲(かんたん)の夢枕」に由来し、故事の内容と旅愁を感じさせる鳴き声から付けられた
Q「この夏、家の周りでコガネムシをよく目にします。大量発生しているのですか」 A よく目にするコガネムシにはスジコガネ、オオスジコガネ、ヒメコガネなどがいます。これらのコガネムシは街灯によく集まり、室内にも飛び込んできます。しかし、30年ほど前にはよく見られたシロスジコガネやドウガネブイブ
Q…休みなので、子どもと一緒にミヤマクワガタを捕りに行く約束をしました。ミヤマクワガタはどんな木にいますか? A…ミヤマクワガタは国内に生息するクワガタの中で最も大きな種類で、雄の中には体長が7センチ(大顎を含む)を超えるものもいます。雄は立派な大顎を持っていて
Q…ちまきのように巻かれたススキの葉を見つけました。なんでしょうか? A…ススキの葉がちまきのように巻かれたものは、カバキコマチグモの雌が作った産室です。産室は母グモが子どもを育てるための部屋で、その中で子グモが育ちます。 カバキコマチグモの成体は雄が1
Q…苫小牧は夏になると、霧の日が多くなります。なぜですか? A…5月下旬、勇払原野では霧の日が多くなるとハスカップ(クロミノウグイスカグラ)の花が咲き始め、ハスカップの季節が終わるとズミやエゾノコリンゴの季節を迎えます。そして、最も霧が濃くなる7月にはホザキシモ
Q…庭仕事をしていると、石の下から大きなハサミムシが出てきました。ハサミムシのお尻にあるはさみは何のためにあるのですか? A…ハサミムシは腹部の先端にハサミがあり、捕まえようとするとサソリのようにはさみを振りかざして威嚇します。 ハサミは小さいですが、挟
Q…カッコウは自分で子育てをしないと聞きました。なぜでしょう? A…カッコウはホトトギス科に属するハトくらいの大きさの夏鳥で、越冬地の東南アジアなどから5月20日前後に飛来します。この時期になると「カッコウ、カッコウ」という独特の鳴き声が聞かれるようになります。