聖地復活へ店主ら奮起 人気漫画「君ソム」舞台―「雰囲気そのままに」・能登地震
- 2024年2月5日
石川県七尾市は、テレビアニメや実写映画にもなった人気漫画「君は放課後インソムニア」(君ソム)の舞台として知られる。能登半島地震では、作中に登場し、ファンの「聖地」になった実在の店舗も被害を受けた。心配する声も飛び交う中、店主らは「雰囲気をそのままに復活させたい」と前を向いた。 君ソムは、不眠
石川県七尾市は、テレビアニメや実写映画にもなった人気漫画「君は放課後インソムニア」(君ソム)の舞台として知られる。能登半島地震では、作中に登場し、ファンの「聖地」になった実在の店舗も被害を受けた。心配する声も飛び交う中、店主らは「雰囲気をそのままに復活させたい」と前を向いた。 君ソムは、不眠
推し、草、ギャップ萌(も)え―。こんな「オタク用語」ばかりを集めた日本初の辞典が昨年月、大手出版社三省堂(東京)から出版され、重版になるなど好評だ。著者は名古屋短大(愛知県豊明市)現代教養学科の女子学生ら12人。ゼミ活動の一環で自主制作し、大学祭で販売したところSNSで話題になり、編集者の目に留
能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市で、県が整備を進めていた応急仮設住宅18戸が初めて完成し、2日に報道陣に公開された。コンテナ型の木造住宅で、台所やトイレ、風呂も備えている。3日に被災者55人の入居が始まる。 市などによると、仮設住宅は観光施設「輪島キリコ会館」東側の多目的広場に整
日本航空と海上保安庁の航空機が衝突炎上した羽田空港の事故で、日航機の貨物室にいたペットが犠牲になったことを受け、機内へのペット同伴に関心が集まっている。国内ではスターフライヤーが唯一同伴搭乗サービスを提供しているが、大半は貨物室に預ける決まり。家族の一員としてペットの存在感がますます高まる中、機内
自民党は2日、派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件の実態解明に向け、政治資金収支報告書の不記載が判明した国会議員らへの事情聴取を始めた。関係者が立件された安倍、二階両派を中心に約90人が対象。野党の要求に応じ、党所属の全議員にアンケート調査を行う方針も決めた。結果を踏まえ、党則に基づく処分を検討
自民党の麻生太郎副総裁は2日、上川陽子外相を「おばさん」などと呼んだ発言を撤回した。「上川氏の功績を紹介する趣旨であったとはいえ、容姿に言及したことなど表現に不適切な点があったことは否めず、各位からのご指摘を真摯(しんし)に受け止め、発言を撤回させていただきたい」とするコメントを事務所が発表した。
「廃業だよ。つぶすしかない」。石川県珠洲市の老舗和菓子店「多間栄開堂」3代目、多間俊夫さん(72)は能登半島地震で損傷した店舗兼住宅を見詰め、半ば諦めたように語った。変わり果てた街の姿に「菓子どころではない」と肩を落とす。 多間栄開堂は明治時代に創業。110年を超える歴史があり、梅の花の形を
羽田空港で日本航空と海上保安庁の航空機が衝突炎上した事故は2日で発生から1カ月となった。国土交通省は管制官が「ナンバーワン」などと出発の順番を航空機に伝える運用を当面見合わせるなど緊急対策を打ち出したが、現役パイロットからは「有益な情報」という意見も上がる。有識者会議も今夏までに中間取りまとめを公
政府は1日、首相官邸で「能登半島地震復旧・復興支援本部」(本部長・岸田文雄首相)の初会合を開いた。首相は被災者支援として、高齢者世帯に最大300万円の支給を検討する考えを表明。新たな制度により、高齢者がいる世帯には最大600万円の支給が可能になる。 被災者生活再建支援金は住宅の被害程度に応じ
サッカー日本代表の伊東純也選手(30)=フランス、スタッド・ランス=から性加害を受けたとして、女性2人が大阪府警に告訴状を提出し、1日までに受理された。一方、伊東選手側も女性2人に対する虚偽告訴容疑で府警に告訴状を提出し、受理されたことが同日、捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者による
能登半島地震は石川県の主要産業の一つ、漁業にも深刻な被害をもたらした。県内69漁港のほとんどで岸壁や道路などの施設が破損。特に珠洲市から輪島市、志賀町にかけての半島北部の沿岸で地盤が大きく隆起し、21漁港で海底露出や水深不足が確認された。「船が出せんし何もできん」。漁師たちは「宝の海」を前に打ちひ
政府は31日、自民党安倍派の小森卓郎総務政務官(衆院石川1区)と加藤竜祥国土交通政務官(衆院長崎2区)の交代を決めた。両氏がそれぞれ代表を務める同党支部の政治資金収支報告書に収入の不記載が判明。岸田文雄首相による事実上の更迭とみられる。 派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で、昨年末から安
能登半島地震では、避難生活の長期化で命を落とす「災害関連死」の増加が懸念されている。石川県内では31日までに15人の関連死が確認されており、現地では被災者の健康悪化を食い止める取り組みが続く。専門家は「1カ月が経過した後も多く起こり得る」と注意を呼び掛ける。 輪島市の指定避難所「ふれあい健康
発生1カ月となる能登半島地震では全国の自治体職員が被災地に入り、交代で支援に当たっている。体調不良を抱える避難者への目配りや電話のクレーム対応など、帰任した職員は現地で得た教訓を「次への備え」に生かす考えだ。 総務省は被災自治体にパートナー自治体を割り当てる「対口(たいこう)支援」を展開。1
「うそじゃないのかな。いまだに信じられない」。石川県に甚大な被害をもたらした能登半島地震は1日で1カ月。輪島市の山下真由美さん(49)は元日に訪れた、夫正博さん(51)との突然の別れを受け止め切れずにいる。 真由美さんは30年以上前の高校時代に正博さんと交際を始め、25年前に結婚。正博さんは
1974~75年の連続企業爆破事件の一つに関与したとして指名手配された過激派「東アジア反日武装戦線」のメンバー、桐島聡容疑者(70)を名乗る男が、警視庁公安部の任意聴取に対し、「後悔している」と話していたことが30日、捜査関係者への取材で分かった。男は29日に入院先の病院で死亡し、公安部が身元の特
岸田文雄首相は30日、衆参両院本会議で施政方針演説に臨んだ。自民党派閥の政治資金規正法違反事件を受けた政治改革について「信頼回復に向け、先頭に立って必ず実行する」と表明。能登半島地震の復興に全力を挙げる意向を示した。賃上げを通じたデフレからの「完全脱却」も掲げた。 首相は演説で、政治改革に関
自民党は30日、裏金問題に関与した派閥幹部らの事情聴取を、週内にも開始する方向で調整に入った。結果を踏まえ、党則に基づく処分を検討する。一方、野党4党は自民に対し、全所属議員の裏金受領の有無を調査し、2月5日までに報告するよう要求。応じなければ審議拒否も辞さない構えだ。 2024年度予算案に
衆参両院予算委員会は29日、岸田文雄首相と関係閣僚が出席し、「政治とカネ」の問題に関する集中審議をそれぞれ行った。首相は自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受けた政治資金規正法改正に関し、会計責任者だけでなく議員本人の責任も問う「連座制」の導入に前向きな意向を表明。事件を受けた当事者の政
豊田自動織機は29日、フォークリフト用エンジン3機種の認証試験で不正を行っていた問題で、外部有識者による特別調査委員会の報告書を発表した。グループを率いるトヨタ自動車のスポーツ用多目的車(SUV)「ランドクルーザー」、ワゴン車「ハイエース」など10車種の自動車用エンジン3機種の出力試験で新たに不正
能登半島地震は、大きな被害が出た石川県北部以外の地域でも観光客の減少を招き、新型コロナ禍の苦境を耐えてきた飲食業に、再び試練を与えている。客足が途絶えた現状に「コロナ禍の最初のころみたいだ」と危機感を募らせる店もある。 県南部の加賀市にあるJR加賀温泉駅は、3月日に北陸新幹線が延伸し、新幹
1970年代の連続企業爆破事件で指名手配された桐島聡容疑者(70)を名乗った男は、工務店に住み込みで働き、「内田洋」の偽名で長年生活していたとみられる。25年来の知人男性は「『うっちー』と呼ばれて楽しそうに酒を飲んでいた。おびえて暮らす様子は感じられなかった」と語った。 男性によると、男は約
1970年代の連続企業爆破事件の一つに関与したとして指名手配された過激派「東アジア反日武装戦線」のメンバー、桐島聡容疑者(70)を名乗る男が29日、入院先の病院で死亡した。捜査関係者への取材で分かった。 今後、DNA型鑑定などで本人と確認されれば、警視庁公安部は容疑者死亡のまま、爆発物取
自民党は、25日に決定した政治改革の中間取りまとめで「派閥を本来の政策集団に生まれ変わらせる」と宣言した。ただ、資金集めなどで「抜け穴」を残したため、党内からは「派閥は本当に変わるのか」と実効性を疑問視する声が出ている。 「いわゆる派閥を解消し、真の政策集団に変えていく」。岸田文雄首相(党総
能登半島地震で断水が続く石川県内の被災地に、洗濯乾燥機を搭載したトレーラー「ランドリーカー」が応援に入った。利用者からは「やっと洗濯できた」と感謝の声が上がっている。 珠洲市内では24日から1台が避難者らに利用されている。兵庫県養父市と同市の運送会社が支援活動の一環として届け、9台ある洗濯乾
林芳正官房長官は28日、沖縄県の玉城デニー知事と県庁で会談した。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、玉城氏は埋め立て工事を即時中止するよう要求。林氏はこの後、記者団の取材に対し「普天間飛行場の一日も早い全面返還を実現するため、辺野古移設に向けた工事を進める」と述べ、工事中止に応じ
能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲市の市立正院小学校の避難所で、小中学生らが壁新聞を作成している。「正院ひなん所新聞」のキャッチコピーは「ケセラセラ(なるようになる)」。新型コロナウイルスなど感染症の広がりで一時休刊したが、このほど活動を再開。携わった女子中学生は「先行きは分からないが、な
米紙ニューヨーク・タイムズが選ぶ「2024年に行くべき52カ所」の3番手に山口市が選ばれ、地元は喜びに沸くと同時に、今後増える観光客への対応に追われている。名所の国宝・瑠璃光寺五重塔は折しも改修中でシートに覆われており、山口県は一部を透明パネルに交換すると表明。しかし課題は他にも山積し、同市は大慌
「輪島の底力を」。今春の第96回選抜高校野球大会に、能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県輪島市の日本航空石川高校が選ばれたことに対し、同県加賀市に2次避難する住民は26日、熱いエールを送った。 地震で集落が孤立し、ヘリコプターやバスを使って加賀市まで避難してきたという輪島市の藤原久枝さん(
自民党の茂木派(平成研究会)と麻生派(志公会)で26日、派を離れる動きが相次いだ。関口昌一参院議員会長は参院議員総会で、茂木派に所属する自身と福岡資麿参院政審会長、石井準一参院国対委員長が同派を離脱すると表明。麻生派の会合では、岩屋毅元防衛相が退会の意向を示した。 茂木、麻生両派は政治資金規