海保機5人の死悼む 羽田衝突事故で公葬―発生から2カ月・東京
- 2024年3月4日
羽田空港で起きた日本航空と海上保安庁の航空機衝突事故から2カ月となる2日、第3管区海上保安本部による死亡した乗員5人の公葬が東京都内で営まれた。遺族や海上保安庁の石井昌平長官、羽田航空基地の職員ら約300人が参列し、その死を悼んだ。 会場には白い花で波の形を表現した祭壇が設けられ、制服姿の5
羽田空港で起きた日本航空と海上保安庁の航空機衝突事故から2カ月となる2日、第3管区海上保安本部による死亡した乗員5人の公葬が東京都内で営まれた。遺族や海上保安庁の石井昌平長官、羽田航空基地の職員ら約300人が参列し、その死を悼んだ。 会場には白い花で波の形を表現した祭壇が設けられ、制服姿の5
東日本大震災の教訓を全国の子どもたちに伝えようと、岩手、宮城、福島の東北3県では、被災地を巡る教育旅行の誘致を本格化させている。2023年には3県の伝承施設への来場者数が過去最多を記録。震災の風化を防止するとともに、観光振興にもつなげるための模索が続く。 伝承活動に取り組む個人や団体でつくる
衆院政治倫理審査会は1日、自民党安倍派の政治資金パーティー裏金事件を受け、同派幹部を務めた4人に対する審査を順に実施した。同派はパーティー券収入の還流(キックバック)廃止を2022年4月にいったん決めたが、その後に再開。この経緯に関し、座長だった塩谷立・元総務会長、元事務総長の西村康稔前経済産業相
【ワシントン時事】米国務省は1日、陸上自衛隊在職中に受けた性被害を実名告発した元自衛官の五ノ井里奈さんら各国の人に、2024年の「国際勇気ある女性賞」を授与すると発表した。授賞式は4日、ホワイトハウスでジル・バイデン大統領夫人出席の下で開かれる。 日本人の受賞は15年以来、2人目。国務省は
能登半島地震では被災家屋の解体が進まず、多くが放置されたままになっている。背景には建設業者の不足などがあり、被災者からは余震による二次被害を懸念する声も上がる。専門家は「被災者に寄り添った工夫が必要だ」と指摘する。 通常、被災した建物の公費解体には時間がかかるが、今回は倒壊などの恐れがある建
東京電力福島第1原発が立地する福島県大熊町に昨年2月に移住したフランス出身のブケ・エミリーさん(35)。イラストレーターとして活動する傍ら無農薬農業に精を出す。「自然のままの農業ができることを見せたい。大熊でやることに意味がある」。仏、英、日本の3カ国語で、福島での日常や魅力発信に取り組んでいる。
石川県で元日に最大震度7を観測した能登半島地震は1日で発生から2カ月を迎えた。2月29日時点の県内の死者は241人で、うち災害関連死は15人。連絡の取れない安否不明者は7人で、住宅被害は7万5000棟を超えた。避難所にはなお1万1400人余りが身を寄せ、うちホテルや旅館などへの2次避難者は4733
衆院政治倫理審査会は29日、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、岸田文雄首相(党総裁)に対する審査を行った。首相は政治資金規正法の改正に関し、会計責任者だけでなく政治家の責任も問う連座制の導入に前向きな意向を表明。事件を陳謝するとともに、首相在任中は自身のパーティー開催を自粛すると明言し
札幌ドームの命名権(ネーミングライツ)スポンサーを公募していた札幌市の第三セクター、株式会社札幌ドーム29日、期限までに応募がなかったため、募集期間を無期限に延長すると発表した。同社は新たな収入源確保を目的として1月にスポンサーの公募を開始。2月末までを期限としていた。 札幌ドームによると、
能登半島地震から2カ月となった1日、石川県の県立高校で卒業式が開かれる。「周りの人を大切に」「元に戻ると信じている」。生徒たちは周囲への感謝や復興への希望、将来への期待を胸に門出を迎える。 輪島市の門前高校3年の大岩紅葉さん(18)は地震発生後、白山市の親戚宅に避難した。両親や祖父母は被災し
岸田文雄首相(自民党総裁)は28日、派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた衆院政治倫理審査会に全面公開の形で出席すると表明し、政倫審に申し出た。これを受け、安倍、二階両派の衆院議員5人も全面公開を受け入れると自民に伝達。与野党は政倫審の幹事会で6人の審査を29日と3月1日に行うことを決めた。首相
能登半島地震をきっかけに埼玉県坂戸市から石川県輪島市に移住し、タクシー運転手になった女性がいる。当初は数日のつもりだったという安沢美佳さん(47)は、住民票を移し、輪島で送る生活を「初めて知ることが毎日あった。当たり前と思っていたことが、そうではないことを目の当たりにした」と語る。 「きっと
こども家庭庁は28日、子どもと接する職に就く人に性犯罪歴がないことを確認する「日本版DBS」創設に向けた法案の骨子案をまとめた。子どもを性犯罪から守る安全確保措置として、学校などに教員らの性犯罪歴の確認を義務付ける。性犯罪歴があった場合、配置転換といった被害防止措置を求める。今国会への法案提出を目
暗号資産(仮想通貨)を購入する名目で会社役員の女性から現金約4000万円をだまし取ったとして、千葉県警は29日、詐欺容疑で、バルセロナ五輪に出場した元柔道選手の丸山顕志容疑者(58)を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。 丸山容疑者側は2018年3~8月、10回にわたり総額約4億1500
厚生労働省は27日、2023年の人口動態統計の速報値を公表した。年間出生数は75万8631人と、8年連続で過去最少を更新。初の80万人割れとなった前年の速報値(79万9728人)と比べ4万1097人(5・1%)減少し、1983年の約150万人から半減した。新型コロナウイルスの感染拡大で20、21年
能登半島地震で多くの住宅が倒壊した石川県輪島市で2月、50年続く「もとい理容美容室」が営業を再開させた。比較的被害の少なかった店舗の一部を使い、格安でカットや洗髪サービスを提供。軒先で回るサインポールを目印に常連客らが集まり、交流の場にもなっている。「皆さんにこれまでの恩を返したい」と話す店主元井
文部科学省は27日、登下校時を含む学校管理下での事故の未然防止や発生時の対応などに関する指針の改定案をまとめ、有識者会議に示した。死亡事故について国への報告の徹底などを図る内容で、大筋で了承された。同省は3月中に通知を出し、都道府県教育委員会などを通じて周知する。 同省などによると、現行の指
宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の宙組に所属していた女性団員(25)が昨年9月に急死した問題で、遺族側の代理人弁護士が27日、東京都内で記者会見し、歌劇団側が「多くの行為がパワハラに当たる」と認め、謝罪の意向を示したと明らかにした。歌劇団側はこれまでパワハラを否定していたが、一転して認める形となった。
衆院政治倫理審査会は26日の幹事会で、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件に関する審査の在り方を協議した。自民は原則通り審査を「完全非公開」とするよう主張。立憲民主党などは公開を求めて譲らず、27日に結論を持ち越した。与野党は28、29両日の政倫審開催に向けて協議を続けるが、溝が埋まるかは不透明
神奈川県大井町の東名高速道路で、「あおり運転」を受け停止した車にトラックが追突し一家4人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)罪などに問われた石橋和歩被告(32)の差し戻し控訴審判決が26日、東京高裁であった。安東章裁判長は、被告の運転と事故の因果関係を認め懲役18年とした一審横
能登半島地震で大きな被害を受けた石川県穴水町に26日、泊まりがけでボランティア活動をするための拠点が設置された。この日は県内外から参加した約人が同町や珠洲市でボランティア活動に汗を流し、「時間をかけて作業できるのはありがたい」などの声が聞かれた。 拠点となる旧穴水町立向洋中学校の体育館や教
1970年代の連続企業爆破事件に関与したとして指名手配された過激派「東アジア反日武装戦線」のメンバー、桐島聡容疑者(70)を名乗り、その後に死亡した男について、警視庁公安部は27日までに、同容疑者本人と断定した。同日午後、爆発物取締罰則違反容疑で、容疑者死亡のまま書類送検する。捜査関係者への取材で
大きく傾いた家屋に、波打つ道路―。能登半島地震では、震度5弱を観測した石川県内灘町などで地盤の液状化が発生し、各地に大きな爪痕を残した。過去の災害でもたびたび起き、再発の危険性も指摘されるが、国の対策は進んでいない。識者は「完全に止めるのは難しいが、ダメージを制御することが大事だ」と話す。
25日午前6時45分ごろ、札幌市北区北31条西のコンビニで「包丁のようなものを持った男が暴れている」と店員から110番があった。道警によると、店員の男女3人が刺されて病院に搬送され、このうち40代の男性店員は死亡が確認された。50代と60代の店員のけがの程度は不明だが、意識はあるという。 通
オンライン診療で「ダイエット薬」として糖尿病治療薬を処方され、体調不良などトラブルになるケースが相次いでいる。安全性と有効性が確認されていないとして、国民生活センターなどが注意を呼び掛けている。 日本糖尿病学会などによると、薬は、糖尿病の治療用として承認されている「GLP―1受容体作動薬」。
能登半島地震で壊滅的な被害を受けた石川県珠洲市では、ほぼ全域の約4700世帯で断水が続く。病院や避難所への給水は3月上旬に本格化する見込みだが、市内の水道管の総延長は約300キロに及び、点検を終え、各戸に給水できるようになるまでにはまだ時間がかかる。 珠洲市では、人口の9割をカバーする宝立浄
【キーウ時事】ロシアのプーチン政権がウクライナ侵攻に踏み切って24日で丸2年となる。約1000キロの前線で対峙(たいじ)する両軍は一進一退の攻防を継続。ウクライナでは日常化するロシアの空爆による犠牲の拡大に歯止めがかからず、国連によると、民間人の死者は1万人を超えている。 ウクライナのゼレン
新型コロナウイルスとインフルエンザが同時流行している。どちらも患者報告数は高止まり状態が続き、新型コロナによる入院者数は昨年夏の流行「第9波」並みの高い水準だ。専門家は「マスク着用や手洗い、換気といった基本的な感染対策をしっかり続けてほしい」と話している。 新型コロナは昨年5月、感染症法上の
ロシアによるウクライナ侵攻に伴い、日本国内にいる避難者の9割が戦争終結後も帰国を望まず、うち半数は日本での定住を考えていることが23日、支援団体「日本YMCA同盟」によるアンケート調査で分かった。 同団体は1月、ウクライナから日本に避難した153人にアンケートを実施。その結果、停戦や休戦とな
能登半島地震で最大震度6強を観測した石川県七尾市に、発生から2週間で再開した絵画教室がある。避難生活でストレスを抱える子どもたちが日常を取り戻す一助となっており、講師の女性は「子どもは大人と違って吐き出すツールがない。発散できる場になれば」と語る。 この絵画教室「アトリエつばさ」は、道下真奈