ファイターズジュニアに選出 上原優馬(泉野イーグルス) 横谷 翔人(拓勇ファイターズ)

泉野イーグルスの上原

 苫小牧市内の少年野球チームに所属する投手上原優馬(泉野小6年)=泉野イーグルス=、内野手横谷翔人(拓勇小6年)=拓勇ファイターズ=が、27日に東京都の明治神宮野球場などで開幕するNPB(日本野球機構)12球団ジュニアトーナメント・コナミカップ2022の北海道日本ハムファイターズジュニアに選出された。共に秀でた才能を評価され、小学生憧れの大舞台に立つ。

   プロ野球各チームえりすぐりの、将来有望株が集う一戦。29日を最終日とする3日間で3ブロックに分かれた予選トーナメントや、成績上位4チームによる決勝トーナメントを繰り広げる。

   2011年以来11年ぶりの頂点を目指すファイターズジュニアは、道内300人以上の応募者の中から2度の選考会を経て精鋭16人を選出した。

   上原は身長170センチの長身から球速120キロ近い直球を繰り出す豪腕。今季2度の柵越え本塁打を放つなど強打も売りだが、「選ばれるとは思ってなかった。ほっとした」とはにかんだ。

   「低学年のときからよくボールを飛ばしていたし、走攻守すべてでレベルが違った」と言うのは泉野の桑村直樹監督。主将となった今年はプレーで同期や下級生を力強くけん引し、6月の南北海道大会出場に導くなどした。

   ファイターズジュニアでの背番号は11。米大リーグで活躍するダルビッシュ有(パドレス)、大谷翔平(エンゼルス)と日本ハムで歴代エースが背負った特別な番号だ。上原は「責任を持って投げたい。どんなピンチになっても、無失点に抑える」と闘志を燃やす。

   拓勇の横谷は走攻守三拍子そろった万能選手。ファイターズジュニアメンバーで最速の50メートル7秒の快足はもちろん、守備範囲の広さとグラブさばきも一級品だ。選考会では「持てる全力を出せた」と自信を持ってアピールできたという。

   夢舞台に立つイメージは低学年のときからできていた。兄の塁(青翔中3年)=苫小牧リトルシニア所属=は2019年のファイターズジュニア戦士。当時は札幌ドーム開催で、観戦に足を運び「次は自分が」と研さんに励んできた。

   「とにかく一生懸命で手を抜かない。実力があっても飾ったり自慢することのない、優しい人柄」と拓勇の山村寛文監督は評する。今季は市内の主要3大会で優勝、夏の全道少年大会では4年ぶりの3位入賞も果たした。そんな強豪チームの中心にいたのは主将を務めた横谷だった。

   次はファイターズジュニアを勝利に導く。背番号は2。「投手を助ける守りと、チャンスメークするバッティングがしたい」と意気込んだ。