プロ野球千葉ロッテマリーンズのドラフト1位指名を受けた苫小牧出身の菊地吏玖投手(22)=専修大=が20日、苫小牧市役所を訪れ、岩倉博文市長に「若手らしく積極的な姿勢で臨み、1年目からチャンスをつかみたい」と意気込みを語った。
菊地は「いよいよプロの世界。苫小牧出身の選手として大きな活躍をお届けしたい」とあいさつ。岩倉市長が「市民も大変喜んでいる。1軍で活躍する姿を期待している。まずは1勝を目指して頑張って」と激励した。
身長183センチ、体重93キロと恵まれた体格を持つ右腕。最速152キロの直球は威力十分で、得意のカーブを織り交ぜた緩急ある配球が持ち味。少年時代は拓勇ファイターズでプレー。久しぶりの地元に心地よさを感じる―と話し、「地元の方々にプロの世界で活躍し続ける姿を見てもらい、未来を担う子どもたちから目指してもらえる選手になりたい」と熱く語った。
プロをイメージしたのは大学2年の終わり。気持ちが一段と強くなり、迎えたドラフト会議当日は1位指名に驚きを隠せなかった。「プロとしての選手生活が目前になり、これまでの覚悟とは全く違う強い気持ちがある。1年目から積極的に1軍を狙いたい」。来年2月から沖縄県石垣市で春季キャンプを控える。「道産子として多くの方に応援していただきたい。新人王も狙う」と力強い言葉で活躍を誓った。
11月の入団交渉で契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1600万円(いずれも推定)で契約、背番号は28に決まった。「良い番号をもらった。フレッシュな気持ちを持って1年目から若手らしく挑戦したい」と笑顔で話した。