金子が現役を引退 通算130勝、沢村賞右腕 日ハム

金子が現役を引退 通算130勝、沢村賞右腕 日ハム
記者会見し、引退を表明した金子千尋=23日、札幌市

 日本ハムを自由契約となった金子千尋投手(39)が23日、札幌市内で記者会見し、現役引退を表明した。この3年間で2勝にとどまり、現役続行を目指したが他球団からオファーがなかった。「18年もプロで野球ができるとは思わなかった。よくやったと思う」と言葉に実感を込めた。

   長野商高、トヨタ自動車を経てドラフト自由枠で2005年にオリックス入団。多彩な変化球を武器にエース右腕として活躍した。14年には16勝を挙げて最多勝などのタイトルに輝き、沢村賞と最優秀選手(MVP)にも選ばれた。19年から日本ハムでプレーし、通算成績は387試合で130勝94敗5セーブ、防御率3・08。

   来季は日本ハムの特命コーチに就任する。春に渡米し、米大リーグのレンジャーズに留学予定。「スケールの大きな選手を一人でも多く育てたい」と意気込みを示した。