日本列島は25日、強い冬型の気圧配置の影響で日本海側を中心に雪が降り、中国地方や新潟、長野、岐阜各県などで大雪となった。全国的に沿岸部などで風が吹き荒れ、この冬一番の寒気の流入で冷え込みも厳しくなった。発達中の低気圧が千島近海からゆっくり北上し、強い冬型は26日まで続く見込み。気象庁は大雪や猛吹雪、暴風、高波に警戒するよう呼び掛けた。
松野博一官房長官は記者会見で、午前9時半時点で大雪による死者が1人、関連を調査中の死者が2人、軽傷者が1人いると報告を受けていることを明らかにした。
航空便は日本航空の177便が欠航し、8600人に影響。全日空も111便が欠航し、4700人に影響した。高速道路は中国道や九州道など、西日本で通行止めが多発。JR東海道・山陽新幹線や北陸新幹線、九州新幹線は遅れが生じ、山形新幹線は福島―新庄間で終日運転見合わせとなった。
25日の24時間降雪量は、岡山県真庭市で午前8時までに93センチに上り、観測史上最多を記録。同県には24日夜に「顕著な大雪に関する気象情報」が発表された。鳥取県大山町では92センチ、長野県小谷村では66センチ、岐阜県飛驒市内では午前10時までに51センチを観測した。
25日午前10時までの最低気温は熊本県甲佐町で氷点下9・0度で、過去の記録を更新。主要都市も氷点下となり、札幌が同12・8度、仙台が同7・5度、東京都千代田区が同2・9度、名古屋が同3・8度、大阪が同2・0度、福岡が同2・5度となった。京都は同3・7度で、24日深夜のピーク時の積雪が15センチだった。
26日午前6時までの24時間予想降雪量は多い所で、東北80センチ、北海道と北陸60センチ。