苫小牧東地区の少年野球チーム拓勇ファイターズが、昨年12月11日までに道内各地で開かれた全道級の第2回NH旗争奪少年野球大会で初優勝した。春に中学進学を控える6年生にとって最後の少年野球舞台。同日開催の準決勝、決勝を1―0で競り勝つなど山村寛文監督は「チームを15年率いて一番しびれる試合だった。有終の美を飾ってくれた」とたたえた。
大会には全道32チームが出場し、約半年にわたる長丁場のトーナメントを繰り広げた。拓勇は1、2回戦を難なく突破すると3回戦では昨年夏の全道少年大会準決勝で3―4と惜敗した朝里H・東小樽と再戦。3番経塚大雅(6年)の2打席連続柵越え本塁打など7―0の五回コールドで雪辱を果たした。
準決勝以降は紺谷修佑(6年)、椙尾友一(同)の両投手が奮闘した。準決勝は椙尾―紺谷、決勝は紺谷―椙尾のリレーで完封。女房役の捕手佐竹寿(同)も要所で盗塁を阻止するなど投手陣を力強くリードした。
劇的だったのは黒松内・泊・寿都合同との決勝。互いに無得点で迎えた最終六回、2死満塁2ストライクから三走西村賢吾(6年)が本盗を決めサヨナラ勝ちした。
今年度の市内主要3大会を制し、全道少年大会では4年ぶりの3位入賞を果たした6年生。プロ野球の北海道日本ハムファイターズジュニアに選出された横谷翔人主将(6年)をはじめ「実力はあってもおごらず、自主トレーニングなど陰で努力を惜しまなかった代」と山村監督は野球へのひたむきな姿勢に目を細める。
春からは新たなステージでの活躍を願い「目標を持ちながら楽しんで野球を続けてほしい」とエールを送った。
▽決勝
黒松内・泊・寿都
000000=0
000001x=1
拓勇ファイターズ
▽準決勝
星置レッドソックス
000000=0
01000×=1
拓勇ファイターズ
▽3回戦
朝里H・東小樽
00000=0
20032x=7
拓勇ファイターズ
(五回コールド)
▽2回戦
手稲ヤングスターズ
12000=3
2160×=9
拓勇ファイターズ
(五回時間切れ)
▽1回戦
真狩ハンターズ
0000=0
227×=11
拓勇ファイターズ
(四回コールド)