ライドシェアが始動 都内で出発式、タクシー不足に対応

ライドシェアが始動
都内で出発式、タクシー不足に対応

 一般ドライバーが自家用車を使って有償で乗客を送迎する「ライドシェア」が8日、東京23区などでスタートした。運行管理や運転手の採用・教育を担うタクシー会社の業界団体、東京ハイヤー・タクシー協会は都内で出発式を開催。インバウンド(訪日客)の増加などで懸念されるドライバー不足に対応する。

 出発式には、斉藤鉄夫国土交通相と河野太郎デジタル相らが出席。斉藤国交相は「全国でできるだけ早くスタートさせたい」と強調。河野デジタル相は「多くの人に便利さを感じていただきたい」と語った。

 協会加盟の日本交通(東京)では、この日から約60人のドライバーが運行を開始した。

   ライドシェアは国の規制緩和に伴い、東京都や京都府、神奈川県、愛知県の一部区域を対象に時間限定で解禁された。5月以降に北海道や大阪府、福岡県など8地域が追加される。利用には、配車アプリで乗車予約することが必要。乗降地を入力すると、運賃が事前に分かる。

   東京ハイヤー・タクシー協会の川鍋一朗会長は、記者説明会で「(運行状況の)データを把握しながら、安全に運行できる仕組みをつくりたい」と語った。