体格指数(BMI)が30以上の肥満を伴う妊婦では、米国医学研究所のガイドラインが推奨する体重増加量(5.0~9.1キログアム)を下回っても早産などのリスクは高まらなかったと、スウェーデンなどの国際共同研究グループが発表した。
妊娠中の体重増加量が少な過ぎると低出生体重児や早産のリスクが、多過ぎると巨大児や帝王切開のリスクが高まる。
研究グループは、妊娠初期(妊娠14週まで)のBMIが30以上で、2008~15年に出産したスウェーデンの肥満を伴う妊婦1万5760人のデータを分析。体重増加が推奨量を下回った場合の母子への影響を検討した。
その結果、BMIが30~34.9と35~39.9の妊婦では、推奨量を下回っても低出生体重児や巨大児、早産などのリスク上昇はなかった。またBMIが40以上の妊婦では、推奨量を下回るか、妊娠中に体重が減少した場合でもリスクは低下した。
(メディカルトリビューン=時事)