口の衰えが転倒リスクに

口の衰えが転倒リスクに

 かむ、飲み込むなど口腔(こうくう)機能が低下した状態であるオーラルフレイルの人は、転倒リスクが高いことが分かったと、大阪公立大の研究グループが発表した。

   研究グループは、健康サポートアプリを利用し、2020年と21年に行った調査に回答した7591人(平均年齢61.6歳)を対象に、口腔・身体機能の状態、フレイルの認知度や運動習慣と、過去1年間の転倒歴との関連を調べた。

   20年の調査では17%がオーラルフレイルに該当し、高齢の人ほど割合が高かった。21年の調査では過去1年間に19%が転倒を経験していた。

   解析の結果、身体的フレイルまたはオーラルフレイルの該当者、フレイルへの認知度が低い人で転倒リスクが高かった。研究グループは「オーラルフレイルは簡単なチェックリストで判定できるので、転倒予防につなげてほしい」と呼び掛けている。

  (メディカルトリビューン=時事)