第77回秋季高校野球大会室蘭支部予選6日目は3日、とましんスタジアムでAブロックの準決勝が行われ、北海道栄が伊達開来と対戦。二回に2点を先取した道栄はその後も打線が好調で順当に追加点を奪い10―1の七回コールド勝ち。ブロック代表決定戦に一番乗りで進出した。
【Aブロック】
▽準決勝
北海道栄
0220033-10
0100000-1
伊達開来
(七回コールド)
(北)三浦、岩本、松田―橋場、成田
(伊)出村、成田―鈴木
▽三塁打 成田(伊)
▽三塁打 渡邉(北)
苫中央、登録メンバー総出場
2日
【Bブロック】
▽2回戦
苫小牧高専
00001-1
5160×-12
苫小牧中央
(五回コールド)
(高)高山、梶谷―五百木(中)茂木、木村、中島―横山、守屋
▽三塁打 木村、守屋(中)
苫中央が2回戦で苫高専に大勝してBブロック準決勝に進出した。今大会唯一の1回戦を勝ち抜いて2試合目に臨み、全先発を逐次退かせて交代選手を起用した渡辺監督は「きょうで登録メンバーほぼすべてが試合を経験できた。試合数が多いのは幸いなこと」と語った。立ち上がりは走者得点圏で中軸にもバントを指示し、周到な攻め。「大振りしないようにあえてサインを出した。バントだけはここまでずっと練習してきましたから」。投打に安定感あるチームを秋までに構築してきたそうで「あとは本番度胸を各自がどう持ってくれるか」と期待一心だ。主将の野手、井端も「負けたら終わり。ここまでつくってきたプレースタイルを実行するのみです」とわきまえている。次戦からも続くヤマ場へ「気後れしないこと。強い気持ちをもって、いつも以上のことを試合でできなければと思っています」。潔く選手の気持ちを代弁した。
1年生捕手、気合で1打点 苫高専
2日の試合で苫中央に大差をつけられての敗退となった苫高専。この日、正捕手に代わって急きょ捕手を務めることになった1年生の五百木は身長159センチの小柄な体格。「とにかく気合で塁に出るぞ」とベンチでは積極的にチームを鼓舞した。五回無死満塁の場面では、併殺崩れの内野ゴロで三塁走者の生還につなげ、チームに粘りの1点をもたらした。反撃は及ばず1―12の五回コールド負けに終わったが、「筋力を上げて、私立校相手に良い試合ができるようになりたい」とすでに来季へ意気込んでいた。