体質問わず生活改善 肥満リスク減

体質問わず生活改善 肥満リスク減

 遺伝的に肥満になりやすい人でも、健康的な生活習慣を取り入れることで、一定程度の肥満リスクの低減効果が得られたと、岩手医科大の研究グループが発表した。

   研究グループは、日本人を対象とした遺伝的な肥満リスクを予測する計算式を開発し、東北地方在住の男女約7万人のスコア(肥満PGS)を算出。スコアが(1)低い(2)中程度(3)高い―グループに分け、余暇の運動量と肥満リスクとの関連を検討した。

   その結果、どのグループでも運動量が多い人は肥満リスクが低下する傾向があった。さらに、ナトリウム摂取量との関連を調べると、全グループでナトリウム摂取量が増加すると肥満リスクも上昇した。

   研究グループは「遺伝的に肥満リスクが高くても、生活改善により低減することが示された」と指摘。ただし、「遺伝的なリスクが低く不健康な生活を送る人に比べるとまだ高く、生活改善を含めたリスクの適切な管理が必要」としている。

  (メディカルトリビューン=時事)