王者、立ちはだかる

王者、立ちはだかる

 パ・リーグ王者のソフトバンクが、日本ハムの前に立ちはだかった。ファーストステージを逆転で勝ち上がり、勢い十分の相手を投打で上回った。

   近藤、柳田らが勢ぞろいした重量打線が、日本ハムのエース伊藤を攻略した。二回、右足首の捻挫から復帰した近藤の二塁打を口火に先制。同点の三回に山川の二塁打で勝ち越した。「甘いボールをしっかり打ち返すことができた」と山川。四回以降は今宮、栗原、山川がそれぞれCS1号のソロアーチを架け、満員の球場を沸かせた。

   シーズン14勝の有原は、0勝2敗と相性の悪かった日本ハムを相手に、7回2失点で先発の仕事を果たした。七回は2点差に迫られた後の2死二、三塁のピンチを切り抜けてほえた。「中盤をリズム良くまとめることができたのが良かった。何より、援護と守備で助けてくれた野手の方に感謝」と振り返った。

   今季は65試合で44勝と、強さを誇った本拠地で白星発進。小久保監督は「本塁打が効果的に出た。有原がエースらしい堂々とした投球で、(継投も)プラン通り」と満足そう。アドバンテージも含めて2勝とし、まずは優位に立った。

  2回、ソフトバンクに先制点を許しマウンドに集まる日本ハムナイン=16日、みずほPayPay