◇中 クリーンな政治を 「暮らしてよかった」思えるまちに 松下(まつした) 英樹(ひでき)候補(34) 自民・新

◇中 クリーンな政治を 「暮らしてよかった」思えるまちに
松下(まつした) 英樹(ひでき)候補(34) 自民・新
松下英樹候補

 ―選挙戦で訴えたいこと、選挙の争点は。

   「政治資金で問題となった前任の(自民党道9区)支部長のことがあるこの象徴的な選挙区で、民間で培った経験や当たり前のことを国政に持ち込むクリーンな政治を有権者の皆さんにお伝えしていく。

   また、子育て世代の代表として、今の子どもたちが大人になった時に、胆振・日高で『暮らしてよかった』と思える未来のまちづくりをしていくことが大事。『豊かな暮らし、寄り添う政治』をスローガンに掲げたが、皆さんの思いに寄り添わなければ政治は成り立たない。子どもたちのため、孫たちのため、未来のために今私たちが何をすべきか。その政権選択が今回の選挙で問われている。20年後、30年後、50年後、地域が発展するために、民間だけではなく国の力も必要。その時この地に自民党の議員がいるか、いらないかを有権者に問いたい。

   私はこの地で生まれ育ったわけではないが、コンサルティングの経験から言うと、よそ者、若者、変わり者、こうした人物が地域には必要とされ、道9区支部でそれがまさに私。多様なキャリアを持った人が政治に関わらなければ、いつまでたっても旧態依然とした古い政治だ。選択肢として私のようなものが立つことに意味がある。胆振、日高にどのような未来を描くのかが争点だと思う」

   ―9区の課題認識と取り組みたいことは。

   「胆振、日高は人口減少の問題に直面し、都市部の苫小牧市、室蘭市も例外ではない。地域のインフラ、雇用をどのように残していくか、私たち子育て世代が子どもたちのため、孫たちに発展した胆振、日高を残すため、何をすべきかを有権者に問いたい。私自身は産業、経済なくして地域の未来はないと思っている。投資なくして経済の好循環は生まれない。30年後、50年後、100年後を見据えて投資を続ける政策を訴えていきたい。苫小牧をはじめ、胆振、日高管内には1次産業や製造業、観光など幅広い産業があり、これらを盛り上げていくために国として支え、競争力のある産業に育てていく。郡部も1次産業や軽種馬などの産業が暮らしに直結している。どんな声があるのかをお聞きしていく。地方が元気にならなければ、日本全体が元気にならない」

   ―「政治とカネ」について。

   「党派閥による政治資金パーティーの裏金問題は非常に残念なこと。銀行員の経験から、収支で1円でも勘定がずれると、支店を挙げて調査する大ごとで、金額の多寡ではない。故意か過失かは別として、政治家の中でお金に無頓着であったことが今回明るみになった。銀行勤務の経験、一社会人として不記載はあり得ない行為だ。党として反省すべきところは反省しなければならない。ただ、党で処分が下されており、前支部長はすでに辞職した。象徴的な道9区だからこそ訴えられるものがある。クリーンで当たり前のことを当たり前にする政治を有権者は求めている。期待に沿えるようしっかりと主張したい。私としては新しい挑戦者の立場から、お金をかけない政治を目指していく。お金で政治が動くのは、ゆがんだ政治だ。新たな政治家として、お金のかからない政治活動や選挙方法を模索していきたい」