政府は13日の臨時閣議で、第2次石破内閣の副大臣26人、政務官28人の人事を決定した。自民党から外務副大臣に藤井比早之氏、内閣府政務官兼復興政務官に今井絵理子氏、外務政務官に生稲晃子氏らを起用。派閥裏金事件で政治資金収支報告書に不記載があった「裏金」議員はゼロだった。野党や世論の反発を避けるためとみられる。
林芳正官房長官は記者会見で、裏金事件が人選に影響したかを問われ、「所管分野の状況や本人の手腕、経験を総合的に勘案して(人事を)行った。それ以上お答えすることは差し控えたい」と述べ、明確に答えなかった。
副大臣のうち、新任は19人、再任は5人。2人は担当が変わる「横滑り」だった。10月の第1次内閣発足時の副大臣・政務官人事は、衆院選を控えていたこともあり、大半が岸田政権からの再任だった。
副大臣・政務官を派閥別で見ると、旧茂木派が9人で最多。麻生派の8人が続いた。裏金事件に関係しなかった旧安倍派からは7人を起用した。輿水恵一復興副大臣ら公明党議員は6人全員が再任となった。
女性は副大臣が1人、政務官が5人だった。