• あしたをひらく【1】 過激な受験競争 ストレスにも 進路選択通塾は恵まれてる?
    あしたをひらく【1】 過激な受験競争 ストレスにも 進路選択通塾は恵まれてる?

       「小学生が夜遅くまで塾で勉強? それ、子どもの人権侵害じゃないの?」。日本の中学受験の話をした時、欧州出身の友人に真顔でこう聞かれたことがある。 受験関連企業の情報によると、中学受験をする子どもは、東京で20%近く。文部科学省の統計では、直近約10年で全国の92%の子どもが公立中学校に通っている

    • 2025年4月30日
  • 愛鳥の迷子防ぐには/ケージ扉の補強/放鳥時に目を離さない
    愛鳥の迷子防ぐには/ケージ扉の補強/放鳥時に目を離さない

       ペットを迷子にさせないことは、飼い主の重要な責任。中でもインコやオウムなどの鳥類は、保護が難しいため特に注意が必要だ。 「窓を開ける機会が増える春と秋は、鳥の迷子(ロスト)が増える季節。小型のセキセイインコでも飛翔(ひしょう)能力はとても高く、何かに驚いて飛び立ってしまえば、追いつける速度ではあ

    • 2025年4月26日
  • 化学反応で  / 「世界が広がる」/ソニックワンダー 「OUT THERE」/上原ひろみ 4人組バンド
    化学反応で  / 「世界が広がる」/ソニックワンダー 「OUT THERE」/上原ひろみ 4人組バンド

       世界を股にかけるピアニスト、上原ひろみが、気鋭のミュージシャンを集めたバンド「Hiromi ‘s  Sonicwonder」として2作目のアルバム「OUT THERE」(ユニバーサル)をリリースした。「本当に個性の強い4人。ライブを重ねるほど一つのユニットになってきた」と手応えを語る。 バンドは

    • 2025年4月22日
  • ファッション考/スポーツミックスで軽快に     /春の羽織ものとして重宝/マリンイメージも復活
    ファッション考/スポーツミックスで軽快に     /春の羽織ものとして重宝/マリンイメージも復活

       ストライプとボーダー柄を重ねたコーディネート 機能的なスポーツアイテムを取り入れた、カジュアルなスタイルが増えています。 春の羽織ものとして重宝するのが、ウインドブレーカーやパーカー、フード付きのアノラックといったアウター類。ナイロンなどの軽い素材と、カラーブロッキングなどの大胆なデザイン性が魅力

    • 2025年4月19日
  • 女性の権利     「守らなくちゃいけない」/パオラ・コルテッレージの初監督作/映画「ドマーニ! 愛のことづて」
    女性の権利     「守らなくちゃいけない」/パオラ・コルテッレージの初監督作/映画「ドマーニ! 愛のことづて」

       イタリアで大ヒットした映画「ドマーニ! 愛のことづて」は、国民的コメディエンヌのパオラ・コルテッレージの初監督作。戦後間もないローマに生きる主人公を自ら演じ、脚本も兼ねた。「祖母たちの話から着想し、女性の参政権が認められ、共和制か王制かを問う国民投票が行われた1946年を舞台にした」と話す。 3

    • 2025年4月17日
  • 自分の部屋のように/アルバム「my space my time」発売/シンガー・ソングライター 有華/全10曲・飾らない感情を表現
    自分の部屋のように/アルバム「my space my time」発売/シンガー・ソングライター 有華/全10曲・飾らない感情を表現

       「my space my time」「誰にも見られない自室での時間は、自分を一番さらけ出せる」とアルバムタイトルに込めた意図を明かす有華=東京都港区 大阪を中心に活動するシンガー・ソングライターの有華が、2枚目のアルバム「my space my time」(コロムビア)をリリースした。「自分の部屋」

    • 2025年4月15日
  • 「AIに書けない文章を書く」/前田安正著
    「AIに書けない文章を書く」/前田安正著

       AIが「ものを書く」時代。著者は、思考や感情がないAIには「文章を書くことができない」と言う。AIが書くのはネット上にある情報のまとめやデータを読み込んだ「文書」。人間にしか書けない「文章」の構造や技術を解き明かしながら、自分という存在がにじむ「文章」を書く意義を見詰め直す。(ちくまプリマー新書

    • 2025年4月15日
  • 「大人をお休みする日」/文月悠光著/歳月と人のめぐりあい
    「大人をお休みする日」/文月悠光著/歳月と人のめぐりあい

       「大人をお休みする日」とはとても魅力的な響きだ。深呼吸をして肩の力を抜こう。「恋と暮らしに寄り添う」と帯にある。歳月と人とのさまざまなめぐりあい、一つ一つへの愛(いと)しさが手渡された感じをまず受けた。 「風は私の髪を撫(な)でていくが、/心まで撫でているとは知らないだろう」。目に見えない何かを

    • 2025年4月15日
  • 「新しい星」/彩瀬まる著
    「新しい星」/彩瀬まる著

       かつて同じ大学の合気道部に所属していた男女4人は、卒業から約10年を経て再会し、交流を持つ。生まれて間もない娘の死、乳がんの発症など、簡単には説明できない事情をそれぞれに抱える。思いがけない孤独や苦しみに直面し、なおも続く人生。そこに寄り添い、共に歩んでくれる友人がいることの心強さが伝わる連作短編

    • 2025年4月15日
  • 気持ちのトーンに合った本を/心身を改善させる「読書療法」
    気持ちのトーンに合った本を/心身を改善させる「読書療法」

       好きな文章を書き写すことも心の回復につながる 本を読んで心を落ち着かせ、心身を健やかに保つ「読書療法」。好きな本を自身のペースで読むことで、ストレス軽減や癒やしになると、日常に取り入れる人が増えている。 「米国や英国など一部の先進国で導入され、英国では医師が精神的な悩みを抱える患者に本を紹介する政

    • 2025年4月15日
  • 「左川ちか 青空に/指跡をつけて」/川崎賢子著/モダニズムと現代詩つなぐ人
    「左川ちか 青空に/指跡をつけて」/川崎賢子著/モダニズムと現代詩つなぐ人

       1911年北海道に生まれ、36年に若くして世を去った左川ちかは、アイルランドの作家ジェイムズ・ジョイスの翻訳や詩の創作を精力的に発表し、日本のモダニズムに特異な作風を刻んだ詩人だ。兄の友人だった伊藤整と早くから相知り、上京してからは百田宗治や北園克衛、春山行夫らと交友を深めた。 近年、いっそう人

    • 2025年4月15日
  • 「謎ときエドガー・/アラン・ポー」/竹内康浩著/知的興奮を引き出す着眼点
    「謎ときエドガー・/アラン・ポー」/竹内康浩著/知的興奮を引き出す着眼点

       19世紀のアメリカの文豪エドガー・アラン・ポーは世界最初の推理小説とされる「モルグ街の殺人」をはじめ数編の推理小説を発表したが、その一つに「犯人はお前だ」という短編がある。 田舎の町で富豪が失踪。捜索の過程でそれが殺人事件と判明し、被害者の甥(おい)に嫌疑がかかるが、実は犯人は他にいたというスト

    • 2025年4月15日
  • CDセレクション/▷ クラシック 「ワルツ王」生誕200年に/▷ ポピュラー 伸びやかな歌声と演奏が溶け合う
    CDセレクション/▷ クラシック 「ワルツ王」生誕200年に/▷ ポピュラー 伸びやかな歌声と演奏が溶け合う

       ▽「ワルツ王200年の軌跡 ヨハン・シュトラウス2世とその時代/アルフレッド・エシュヴェ(指揮)、ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団他」 「ワルツ王」ヨハン・シュトラウス2世の生誕200年を記念し、「美しく青きドナウ」「ウィーンの森の物語」など名曲の数々に、オペレッタ「こうもり」「ジプシー男

    • 2025年4月15日
  • きょうの献立
    きょうの献立

       主な材料(2人分)ご飯400㌘ブロッコリー½房セミドライトマト30㌘ニンニク1片オリーブ油作り方①ブロッコリーは熱湯でゆで、粗みじん切りにする。セミドライトマトは食べやすい大きさに切り、ニンニクはみじん切りにする。②フライパンにオリーブ油大さじ2を熱し、ニンニクを弱火で炒める。香り

    • 2025年4月14日
  • 「流れに身を任せて」/映画「少年と犬」主演の西野七瀬
    「流れに身を任せて」/映画「少年と犬」主演の西野七瀬

       高橋文哉とのダブル主演。「お互いに役が大変ですねって話して、美羽と和正の感情を擦り合わせた場面もあった」と振り返る西野七瀬=東京都渋谷区 浦河町出身の馳星周の直木賞受賞作を映画化した「少年と犬」(瀬々敬久監督)=ディノスシネマズ苫小牧で上映中=は、東日本大震災で飼い主を亡くした犬・多聞と、人々との出

    • 2025年4月10日
  • 「WAR3つの戦争」/ボブ・ウッドワード著    伏見威蕃著/情報を基礎にした外交
    「WAR3つの戦争」/ボブ・ウッドワード著    伏見威蕃著/情報を基礎にした外交

       昨秋に本書の原著が米国で発売される直前、一部の内容が報道された。トランプ米大統領が2度目の選挙で落選し、ホワイトハウスを去った2021年1月以降、ロシアのプーチン大統領と約7回電話で話をしたというのだ。両大統領の親密な関係が続いてきたようだ。 本書を手に取り初めて、バイデン前米大統領が関わった三

    • 2025年4月8日
  • 「ひのえうま」/吉川徹著
    「ひのえうま」/吉川徹著

       その年に生まれた女性は災厄に見舞われるとされる「ひのえうま」。江戸時代初期に端を発する迷信ながら、それから6回り目の昭和41(1966)年の出生数が一番減少した理由は? 当時の言説や家族計画の在り方を基に、種々の統計を駆使して解き明かす。来年巡り来るひのえうま。迷信はなお人々を惑わすのか。(光文

    • 2025年4月8日
  • 「世界99(上・下)」/村田沙耶香著/傷と憎悪が生み出すもの
    「世界99(上・下)」/村田沙耶香著/傷と憎悪が生み出すもの

       ファシズムに侵食された世界の核心に迫る、鮮烈な長編小説だ。現代社会の憎悪が「傷つきやすさ」から繰り返し生み出されるおぞましい仕組みを、丁寧に解き明かしている。 「私」(空子)は、幼い頃から、瞬間的に世界の基準をキャッチし、相手の規範に呼応するようにして生きている。吸収したデータを組み合わせて現れ

    • 2025年4月8日
  • 著者に聞く 言葉は魂の乗り物/「俺の文章修行」を書いた町田康さん
    著者に聞く 言葉は魂の乗り物/「俺の文章修行」を書いた町田康さん

       「文章を書くと人は格好つけてしまう。そうした格好つけを外して、残るのは何やねんと考えると、実はゴミカスみたいなもの」―。町田康さんが読み書きの技法を伝授する「俺の文章修行」。大阪弁が入り交じる独特の文体で、文章が生まれ出る際に起きていることを丹念に解きほぐした。 「女にもてたい」「もっと俺をフィ

    • 2025年4月8日
  • 「日本語からの祝福、  /  日本語への祝福」/李琴峰著/言葉へのいちずな思い
    「日本語からの祝福、  /  日本語への祝福」/李琴峰著/言葉へのいちずな思い

       著者にとって第二言語である日本語で最初に書いた小説が新人文学賞の最終候補となった。その知らせを受けたのが2017年2月14日夕刻、社員食堂の片隅。予想もしなかったこの「バレンタインデーの奇跡」の描写から一気に引き込まれる。彼女は、4年後に芥川賞を受賞するのだ。 本書は、台湾の地方の農村に生まれた

    • 2025年4月8日
  • きょうの献立
    きょうの献立

       主な材料(2人分)鶏むね肉1枚長ネギ10㌢ニンジン10㌘下ろしショウガかたくり粉めんつゆ(3倍濃縮)レモン果汁すりごま(白)ラー油作り方①ニンジン、長ネギは千切り。鶏むね肉は皮をむいて一口大のそぎ切りにして、下ろしショウガ小さじ¼、酒大さじ1、塩少々で下味を付ける。②鍋に湯

    • 2025年4月7日
  • 風刺性に満ちた娯楽SF/科学技術の進展で何度も生まれ変われる男の運命/ポン・ジュノ監督 映画「ミッキー17」
    風刺性に満ちた娯楽SF/科学技術の進展で何度も生まれ変われる男の運命/ポン・ジュノ監督 映画「ミッキー17」

       2人のミッキーの“違い”も見どころ 映画「ミッキー17」は、「パラサイト 半地下の家族」などで知られる韓国の俊英ポン・ジュノ監督が欧米の人気俳優と組んで撮影した最新作。科学技術の進展で何度も生まれ変われるようになった男の運命を描くSF作品で、ポン監督お得意のブラックな笑いを随所にちりばめ、風刺性に満

    • 2025年4月5日
  • 名作アニメを実写化 映画「白雪姫」/ミュージカルシーンで魅了/随所に現代的解釈も
    名作アニメを実写化 映画「白雪姫」/ミュージカルシーンで魅了/随所に現代的解釈も

       映画「白雪姫」(マーク・ウェブ監督)=ディノスシネマズ苫小牧で上映中=はディズニー屈指の名作アニメーションを実写化したファンタジー。随所に現代的な解釈を施しながら、つぼを押さえたミュージカルシーンや絵画を思わせるファンタスティックな絵作りで、肩の凝らない上質のファミリー向け作品に仕上がっている。

    • 2025年4月3日
  • お薦めSF/「バベル オックスフォード翻訳家革命秘史」上下巻 R・F・クァン 著/翻訳が力を持つ世界
    お薦めSF/「バベル オックスフォード翻訳家革命秘史」上下巻 R・F・クァン 著/翻訳が力を持つ世界

       R・F・クァン「バベル オックスフォード翻訳家革命秘史」(古沢嘉通訳、東京創元社、上巻3300円・下巻2750円)は、アヘン戦争前の英国を舞台にした改変歴史学園ファンタジー。 広東で貧しい生活をしていた中国人の少年ロビンは、ある日、英国人言語学者の被後見人として語学の教育を受けることになった。や

    • 2025年4月1日
  • 「村上春樹で出会うこころ」/河合俊雄著/私の知らない私の浮上
    「村上春樹で出会うこころ」/河合俊雄著/私の知らない私の浮上

       小説を書く上で最大の困難は、人と人とをどう作中で出会わせるかである、とよく言われる。作家は偶然を自由に行使する特権を持つが、読者は恣意(しい)的な偶然を嫌う。 初期の村上春樹は出会い損ねを描く名人だった。出会っても出会いきらないクールな関係が、ベタベタした人間関係社会では魅力的だった。しかし時を

    • 2025年4月1日
  • 「書く、読む、生きる」/古井由吉著
    「書く、読む、生きる」/古井由吉著

       現代文学をリードした作家の講演録や晩年のエッセー、20年近く選考委員を務めた芥川賞の選評などを収録。「馬券的中の恐ろしさ」では、長年の競馬の楽しみから筆を起こし、運不運や危機一髪を巡る随想を経て、東京大空襲の記憶へとつなぐ。軽みと深み、虚と実を流れるように行き来する語り口に浸れる。(草思社文庫・

    • 2025年4月1日
  • 「地方で拓く女性のキャリア」/野村浩子著
    「地方で拓く女性のキャリア」/野村浩子著

       地方の中小企業で管理職として働く女性11人を紹介し、女性が地方でキャリアを形成するためのヒントを示す。本人の意欲と努力だけでなく、経営者の後押しや自治体の役割も大きいと指摘。性別や雇用形態にかかわらず、すべての従業員が働きやすい制度を導入した企業の成功例は示唆に富む。(光文社新書・1078円)

    • 2025年4月1日
  • 「熊はどこにいるの」/木村紅美著/さまよう者の静かな息吹
    「熊はどこにいるの」/木村紅美著/さまよう者の静かな息吹

       自分の思うままに生きられる者はいない。どこかで折り合いをつけて生きるしかないのが、私たちの生き方でもあるが、そうできずにあらがって生きるのもまた人生である。 長い道のりの人生において、未練や後悔は常に後から追い掛けてくる。寂しさや悲しみも湧き上がってくる。それらの感情を甘受して生きるか、あるいは

    • 2025年4月1日
  • 「関係人口」/高橋博之著/都市と地方の共存
    「関係人口」/高橋博之著/都市と地方の共存

       本書は「関係人口」の提唱者による新時代の地方創生論である。 東北や能登の被災地における復興を事業家の立場で実践してきた著者によれば、関係人口は地域やその地域の人々とさまざまな形で継続的に関わる地域外の人々を指すもので、観光以上、移住未満とされている。 日本全体が人口減少局面となり、都市に人口が

    • 2025年4月1日
  • AI革命に伴う危険な事態/「知の巨人」ハラリ氏の警告
    AI革命に伴う危険な事態/「知の巨人」ハラリ氏の警告

       ユヴァル・ノア・ハラリ氏の新刊「NEXUS 情報の人類史」(上・下)「AIの進化は急激なのに本の執筆には時間がかかる。新刊では2010年代までの出来事をつづった」と話すユヴァル・ノア・ハラリ氏=東京都港区の慶応大三田キャンパス 人工知能(AI)の台頭で世界はどう変わるか―。6年ぶりの新刊「NEXUS

    • 2025年4月1日