老いても元気な口のために◇6 舌の鋭敏な感覚 晩年の衰え、楽しさで補う
- 2025年6月3日
全身運動と筋トレは舌の筋肉も保つ 舌は巧みに力強く動いて、食べること、かむことの中心に存在すると、これまでお伝えしてきました。食べ物に髪の毛が1本入ってしまっただけで、それを感知し、より分けて口から出す―。舌にこんな巧みな動きができるのは、感覚が鋭敏だからです。 この鋭敏な感覚は「舌触り」で食事を
全身運動と筋トレは舌の筋肉も保つ 舌は巧みに力強く動いて、食べること、かむことの中心に存在すると、これまでお伝えしてきました。食べ物に髪の毛が1本入ってしまっただけで、それを感知し、より分けて口から出す―。舌にこんな巧みな動きができるのは、感覚が鋭敏だからです。 この鋭敏な感覚は「舌触り」で食事を
月経に伴う下腹部痛やイライラ―。適切な対処法は十分に知られておらず、つらさに耐えている女性は少なくない。専門医は「我慢せず受診してほしい」と呼び掛けている。 月経時の女性の体は、不要になった子宮内膜を排出するため、プロスタグランジンというホルモンを分泌して子宮の筋肉を収縮させる。子宮収縮や、血管
「一期一会」という言葉があります。これは茶道の教えの一つ。同じ機会は二度と繰り返されることのない、一生に一度のものと心得て、誠意を尽くし臨むべきである、という考えからきています。 これは見知らぬ人との出会いだけでなく、家族や友人、仕事仲間でも同じことが言えます。たとえ毎日同じ人と同じ場所で顔を合
日本人の死因のトップはがんですが、事故死も第7位に位置しています。中でも多いのが、窒息事故です。 事故というと交通事故を思い浮かべる人が多いでしょう。一時は年2万人を超えていた交通事故死も、車の安全性向上、交通違反の取り締まり強化、シートベルト着用推進などさまざまな対策が講じられ、今では3000
茶をたて静かなひとときを 茶道というと、どんなイメージを思い浮かべますか? 作法や正座など、敷居が高く感じる方もいるかもしれません。 いえいえ、茶道はあちこちに生活の知恵や生きるヒントがちりばめられているのです。この連載では、茶道の心を生かし、日常を豊かにするヒントを紹介します。 私たちは、常に
歯や認知機能に加え、舌が活躍 今回は「食べる」ことについて解説します。日々何気なく繰り返している行為ですが、実は複雑で緻密なプロセスです。 私たちが物を食べる際は、見ることから始まります。食べ物か食べ物でないか、どんな味がするのか、どんな硬さなのかを、過去の経験などを動員して考え、どう口に入れるか
アンダーカバー。大人のカジュアルスタイルをベースに今の時代感を取り入れたⒸEstropマメ・クロゴウチ。日常の中で「かたち」に向き合い、心地良く美しい「かたち」を表現したⒸMame Kurogouchiサカイ。ショールが一体化した服に包まれることで優しい気持ちになってほしいというⒸSacai 日本で
世界を見渡すと、働く子どもの多くは学校に行かず、家庭の所得が低く、働いても自分の学費に充てることができない。その結果、教育を受けられないまま成長し、貧困は連鎖しやすくなる。これを、親の責任とせず、児童労働という賃金の安い労働力に依存する企業の責任を問う考え方がある。 過去に、大手スポーツ靴ブラン
美人画が並ぶ「生誕150年記念 上村松園」=大阪市の大阪中之島美術館 美人画の第一人者の画業を振り返る回顧展「生誕150年記念 上村松園」が、大阪市の大阪中之島美術館で開かれている。6月1日まで(展示替えあり)。 鈴木松年(しょうねん)や竹内栖鳳(せいほう)らに学び、60年に及ぶ画業を貫いた上村松
公共交通機関の在り方を検討する場に子どもの参加も 「バスの本数が増えたら、早く家へ帰れるのに」―。そんな高校生の願いに反して昨今、地方では鉄道やバスの減便、廃線が続いている。これは、運転手不足を理由に都心でも起こり得ることだ。 運転免許を持てない子どもにとって、公共交通は通学の選択肢を広げてくれる
ユニ・チャームの調査で、生理中の睡眠が足りていない、と感じている女性は約8割に上った。 2月、15~49歳の女性500人に実施。 「生理中は朝起きた時の疲労感から、睡眠が足りていない」と感じている人は78・8%。不足している時間は「2~3時間」が39・9%で最も多く、次いで「1~2時間」(35
「小学生が夜遅くまで塾で勉強? それ、子どもの人権侵害じゃないの?」。日本の中学受験の話をした時、欧州出身の友人に真顔でこう聞かれたことがある。 受験関連企業の情報によると、中学受験をする子どもは、東京で20%近く。文部科学省の統計では、直近約10年で全国の92%の子どもが公立中学校に通っている
ペットを迷子にさせないことは、飼い主の重要な責任。中でもインコやオウムなどの鳥類は、保護が難しいため特に注意が必要だ。 「窓を開ける機会が増える春と秋は、鳥の迷子(ロスト)が増える季節。小型のセキセイインコでも飛翔(ひしょう)能力はとても高く、何かに驚いて飛び立ってしまえば、追いつける速度ではあ
世界を股にかけるピアニスト、上原ひろみが、気鋭のミュージシャンを集めたバンド「Hiromi ‘s Sonicwonder」として2作目のアルバム「OUT THERE」(ユニバーサル)をリリースした。「本当に個性の強い4人。ライブを重ねるほど一つのユニットになってきた」と手応えを語る。 バンドは
ストライプとボーダー柄を重ねたコーディネート 機能的なスポーツアイテムを取り入れた、カジュアルなスタイルが増えています。 春の羽織ものとして重宝するのが、ウインドブレーカーやパーカー、フード付きのアノラックといったアウター類。ナイロンなどの軽い素材と、カラーブロッキングなどの大胆なデザイン性が魅力
イタリアで大ヒットした映画「ドマーニ! 愛のことづて」は、国民的コメディエンヌのパオラ・コルテッレージの初監督作。戦後間もないローマに生きる主人公を自ら演じ、脚本も兼ねた。「祖母たちの話から着想し、女性の参政権が認められ、共和制か王制かを問う国民投票が行われた1946年を舞台にした」と話す。 3
好きな文章を書き写すことも心の回復につながる 本を読んで心を落ち着かせ、心身を健やかに保つ「読書療法」。好きな本を自身のペースで読むことで、ストレス軽減や癒やしになると、日常に取り入れる人が増えている。 「米国や英国など一部の先進国で導入され、英国では医師が精神的な悩みを抱える患者に本を紹介する政
19世紀のアメリカの文豪エドガー・アラン・ポーは世界最初の推理小説とされる「モルグ街の殺人」をはじめ数編の推理小説を発表したが、その一つに「犯人はお前だ」という短編がある。 田舎の町で富豪が失踪。捜索の過程でそれが殺人事件と判明し、被害者の甥(おい)に嫌疑がかかるが、実は犯人は他にいたというスト
1911年北海道に生まれ、36年に若くして世を去った左川ちかは、アイルランドの作家ジェイムズ・ジョイスの翻訳や詩の創作を精力的に発表し、日本のモダニズムに特異な作風を刻んだ詩人だ。兄の友人だった伊藤整と早くから相知り、上京してからは百田宗治や北園克衛、春山行夫らと交友を深めた。 近年、いっそう人
かつて同じ大学の合気道部に所属していた男女4人は、卒業から約10年を経て再会し、交流を持つ。生まれて間もない娘の死、乳がんの発症など、簡単には説明できない事情をそれぞれに抱える。思いがけない孤独や苦しみに直面し、なおも続く人生。そこに寄り添い、共に歩んでくれる友人がいることの心強さが伝わる連作短編
「大人をお休みする日」とはとても魅力的な響きだ。深呼吸をして肩の力を抜こう。「恋と暮らしに寄り添う」と帯にある。歳月と人とのさまざまなめぐりあい、一つ一つへの愛(いと)しさが手渡された感じをまず受けた。 「風は私の髪を撫(な)でていくが、/心まで撫でているとは知らないだろう」。目に見えない何かを
AIが「ものを書く」時代。著者は、思考や感情がないAIには「文章を書くことができない」と言う。AIが書くのはネット上にある情報のまとめやデータを読み込んだ「文書」。人間にしか書けない「文章」の構造や技術を解き明かしながら、自分という存在がにじむ「文章」を書く意義を見詰め直す。(ちくまプリマー新書
「my space my time」「誰にも見られない自室での時間は、自分を一番さらけ出せる」とアルバムタイトルに込めた意図を明かす有華=東京都港区 大阪を中心に活動するシンガー・ソングライターの有華が、2枚目のアルバム「my space my time」(コロムビア)をリリースした。「自分の部屋」
▽「ワルツ王200年の軌跡 ヨハン・シュトラウス2世とその時代/アルフレッド・エシュヴェ(指揮)、ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団他」 「ワルツ王」ヨハン・シュトラウス2世の生誕200年を記念し、「美しく青きドナウ」「ウィーンの森の物語」など名曲の数々に、オペレッタ「こうもり」「ジプシー男
主な材料(2人分)ご飯400㌘ブロッコリー½房セミドライトマト30㌘ニンニク1片オリーブ油作り方①ブロッコリーは熱湯でゆで、粗みじん切りにする。セミドライトマトは食べやすい大きさに切り、ニンニクはみじん切りにする。②フライパンにオリーブ油大さじ2を熱し、ニンニクを弱火で炒める。香り
高橋文哉とのダブル主演。「お互いに役が大変ですねって話して、美羽と和正の感情を擦り合わせた場面もあった」と振り返る西野七瀬=東京都渋谷区 浦河町出身の馳星周の直木賞受賞作を映画化した「少年と犬」(瀬々敬久監督)=ディノスシネマズ苫小牧で上映中=は、東日本大震災で飼い主を亡くした犬・多聞と、人々との出
ファシズムに侵食された世界の核心に迫る、鮮烈な長編小説だ。現代社会の憎悪が「傷つきやすさ」から繰り返し生み出されるおぞましい仕組みを、丁寧に解き明かしている。 「私」(空子)は、幼い頃から、瞬間的に世界の基準をキャッチし、相手の規範に呼応するようにして生きている。吸収したデータを組み合わせて現れ
その年に生まれた女性は災厄に見舞われるとされる「ひのえうま」。江戸時代初期に端を発する迷信ながら、それから6回り目の昭和41(1966)年の出生数が一番減少した理由は? 当時の言説や家族計画の在り方を基に、種々の統計を駆使して解き明かす。来年巡り来るひのえうま。迷信はなお人々を惑わすのか。(光文
昨秋に本書の原著が米国で発売される直前、一部の内容が報道された。トランプ米大統領が2度目の選挙で落選し、ホワイトハウスを去った2021年1月以降、ロシアのプーチン大統領と約7回電話で話をしたというのだ。両大統領の親密な関係が続いてきたようだ。 本書を手に取り初めて、バイデン前米大統領が関わった三
「文章を書くと人は格好つけてしまう。そうした格好つけを外して、残るのは何やねんと考えると、実はゴミカスみたいなもの」―。町田康さんが読み書きの技法を伝授する「俺の文章修行」。大阪弁が入り交じる独特の文体で、文章が生まれ出る際に起きていることを丹念に解きほぐした。 「女にもてたい」「もっと俺をフィ