• もしもに備えデジタル終活/パスワード共有やリスト化を
    もしもに備えデジタル終活/パスワード共有やリスト化を

       ネット銀行の資産、サブスクのアカウント―。契約者が亡くなった後、こうした「デジタル遺品」の確認や解約ができず、遺族が困るケースが増えつつある。もしものときに備え、スマホのパスワードを共有するなど「デジタル終活」を進めておくとよいという。 国民生活センターに寄せられた相談では、インターネット銀行を

    • 2025年4月29日
  • 老いても元気な口のために◇1 人生の楽しみ、口の健康から 歯や舌の力を保つ
    老いても元気な口のために◇1 人生の楽しみ、口の健康から 歯や舌の力を保つ

       菊谷武・日本歯科大口腔リハビリテーション多摩クリニック院長 人生の最も重要な楽しみは、食べることと言ってよいでしょう。友人や近親者とのおしゃべりも、幸せを感じるひとときです。 一般にはあまり気付かれていませんが、この「食べること」「しゃべること」はいずれも、歯、舌、頰、下顎などが力強く、タイミング

    • 2025年4月29日
  • 三つ子のあれこれ 10  3人一緒が安心 そろって早めの春休み
    三つ子のあれこれ 10  3人一緒が安心 そろって早めの春休み

       わが家の三つ子は、「友達に会いたい」「学校に行きたい」という気持ちが弱い。3人でいると、家の中に〝小さな社会〟が出来上がり、わざわざ外に出なくてもいい、という気持ちになるようだ。年の差のあるきょうだいとは違う、三つ子独特の関係性だと思う。 今冬、6年生の長女は不登校になり、しばらくは長男と次男だ

    • 2025年4月23日
  • 三つ子のあれこれ〈9〉 3人の絆強く トラブルも助け合い
    三つ子のあれこれ〈9〉 3人の絆強く トラブルも助け合い

       小学生になり、互いに助け合うように 三つ子が小学校に上がると幼稚園のような送迎が不要になり、私が1人で過ごせる時間が長くなった。子どもたち自身でできることも増え、育児はだいぶ楽になっている。 同学年で同じ小学校に通っていると、持ち物、宿題、提出物などが全員同じで助かる。年齢差のあるきょうだいを育て

    • 2025年4月16日
  • AI助言、解釈に難しさ 救急受診に迷うとき
    AI助言、解釈に難しさ 救急受診に迷うとき

       医療従事者と医療従事者でない人では、解釈が食い違っていた 高熱が出た、息が苦しい、頭を打った―。病気やけがで救急受診すべきか通常の受診でよいのか、迷った経験がある人も多いだろう。生成AI(人工知能)に助言を求めるとかなり正確な回答が示されるが、利用者は正しく解釈できない恐れもあるという。 日本救急

    • 2025年4月15日
  • 三つ子のあれこれ〈8〉 PTA役員命じられ 何でも3倍にげんなり
    三つ子のあれこれ〈8〉 PTA役員命じられ 何でも3倍にげんなり

       幼稚園に入ると、PTA、送迎などの問題が起きた 出産後、自分だけの時間を持てるようになったのは、子どもたちが4歳になり、幼稚園に通うようになってから。短時間ではあったが、毎日1人になれる時間帯があると心が落ち着き、育児にも余裕が生まれるようになった。 ただし、三つ子ならではの苦労は続いた。まず、送

    • 2025年4月9日
  • かれんな小さい花の房/アセビ/コデマリ
    かれんな小さい花の房/アセビ/コデマリ

       各地から梅の便りが伝わっています。春に咲く花木の中から、小花の房が美しいアセビとコデマリを紹介します。(園芸研究家・平田幸彦) スズランのような小さな花の穂が目を引きます。山形、宮城以南の本州、四国、九州のやや乾燥した山地に自生するツツジ科の常緑低木。老木は2㍍を超え、古い寺や庭園でよく見掛け

    • 2025年4月8日
  • 春の野菜を食べましょう/唐揚げとスナップエンドウのパワーサラダ/アスパラガスと新玉ネギとベーコンのスープ
    春の野菜を食べましょう/唐揚げとスナップエンドウのパワーサラダ/アスパラガスと新玉ネギとベーコンのスープ

       スナップエンドウ、グリーンピースなど、色鮮やかな野菜がおいしい季節。旬の食材を使ったサラダ、スープの2品を、料理家の西岡麻央さんに教えてもらった。【材料】(2人分)スナップエンドウ4個リーフレタス3枚ミニトマト4個市販の唐揚げ4個(140㌘)すり下ろし玉ネギドレッシングなど適量【作り

    • 2025年3月31日
  • 「カルメン合戦」を味わう/東京二期会と新国立劇場/ホセの悲劇強調現代が舞台
    「カルメン合戦」を味わう/東京二期会と新国立劇場/ホセの悲劇強調現代が舞台

       2月は、ジョルジュ・ビゼーの人気オペラ「カルメン」が東京都内の2カ所で上演され話題となった。まずは東京二期会による20日初演の全4公演で、場所は東京文化会館大ホール。もう一つは、新国立劇場による26日初演の全5公演。双方、歌手やオーケストラは当然のこととして、演出のコンセプトが全く違っていて、いろ

    • 2025年3月25日
  • 「天皇問答」/奥泉光、原武史著
    「天皇問答」/奥泉光、原武史著

       天皇の来し方行く末を歯に衣(きぬ)着せず語り合う。神代の頃から現代まで、ミカドの地位や時の為政者にとっての位置付け、民衆の目線を丁寧に腑(ふ)分けする。悠久の皇室の歴史に比して「万世一系」は明治期に打ち立てられた思想にすぎないことを改めて指摘。近年の女性・女系天皇論に肩肘張らなくても、と思わせてく

    • 2025年3月25日
  • 工夫なく見たままを撮影/写真集「K2NaokiIshi/kawa」を出した石川直樹さん    
    工夫なく見たままを撮影/写真集「K2NaokiIshi/kawa」を出した石川直樹さん    

       昨年、8000㍍峰全14座登頂を成し遂げた写真家で登山家の石川直樹さん。3年前には世界最難関とされる標高8611㍍の「K2」を制覇、その様子を切り取った写真集を今年刊行した。 「町の日常や村の文化、ネパールの少数民族シェルパの暮らしなど、全てを撮っていくのが自分のスタイル」。石川さんが用いるのは

    • 2025年3月25日
  • 「サリンそれぞれの証」/木村晋介著
    「サリンそれぞれの証」/木村晋介著

       地下鉄サリン事件の被害者と、救命や後遺症ケアに携わった人を中心に、オウム真理教に関わった32人の証言をつづる。猛毒ガスが忍び寄る恐怖と被害の実相が伝わる。弁護士でエッセイストの著者が「なぜ事件が起きたか」を問い直し、若者をオウムに引き付けた「神秘体験」を考察。体験は偽りという科学的メッセージが必要

    • 2025年3月25日
  • 「蔦屋重三郎と浮世絵」/松嶋雅人著/リアルに迫るメディア王
    「蔦屋重三郎と浮世絵」/松嶋雅人著/リアルに迫るメディア王

       NHKの大河ドラマ「べらぼう」にはまっている、という声をよく聞く。「べらぼう」は吉原で生まれ育った「蔦重(つたじゅう)」こと蔦屋重三郎が出版の世界で活躍し、江戸のメディア王へと成り上がっていくその生涯を描くものである。 本書の著者は「べらぼう」の近世美術史の考証を担当。東京国立博物館の学芸企画部

    • 2025年3月25日
  • 「ものごころ」/小山田浩子著/忘れかけた子供時代の手触り
    「ものごころ」/小山田浩子著/忘れかけた子供時代の手触り

       子供の頃、世界をどう見ていたのかは、薄い靄(もや)がかかったかのように茫洋(ぼうよう)としていて―評者を含め、いつの間にか大人になってしまった者らは、そうした違和感をどこかしら抱かずにはいられないのだ。 本書には9作の短編小説が収められているが、この種のもどかしさに、確かな手触りをもって応答して

    • 2025年3月25日
  • 「世界は説話にみちている」/小峯和明著/東アジア文化に目を開く
    「世界は説話にみちている」/小峯和明著/東アジア文化に目を開く

       高校古文の学習で、まず、「宇治拾遺物語」の「児(ちご)の空寝(そらね)」を学んだ人は多いに違いない。説話は短く完結しているので、入門期の教材にふさわしい。「今昔物語集」を素材に芥川龍之介が「羅生門」を書いたと学んだ人もいるだろう。だが、今、説話の研究は大きく変わりつつある。国際化と情報化の中で、日

    • 2025年3月25日
  • きょうの献立
    きょうの献立

       作り方①長ネギは斜めに切る。シイタケは薄切り、トマトはざく切り、ニラは4㌢に切る。②卵はボウルに割り入れて溶きほぐす。③鍋に水500㏄、酒小さじ2を入れて沸かし、鶏ひき肉を入れてあくが出たら取り除く。④長ネギ、シイタケ、トマトを加えて5分煮たら、ニラ、しょうゆ小さじ2を加える。⑤再び煮立っ

    • 2025年3月24日
  • ペットと暮らす/不幸な犬を救いたい ! /保護団体の挑戦/-神奈川
    ペットと暮らす/不幸な犬を救いたい ! /保護団体の挑戦/-神奈川

       古知屋友里さん=神奈川県茅ケ崎市の湘南1Leben 都市部で暮らしていると「野犬は過去のもの」とイメージしがちだが、地域によっては今も珍しい存在ではない。一般的な保護犬に比べて人慣れしにくいなどの理由から譲渡が進まず、殺処分の対象になることも多い。湘南1Leben(ワンレーベン、神奈川県茅ケ崎市)は

    • 2025年3月22日
  • 「今はじめる人の  /   ための俳句歳時記」/角川書店編
    「今はじめる人の  /   ための俳句歳時記」/角川書店編

       最もよく使われる約1000の季語を抽出し、それらに約3700の言い換え(傍題)や関連語を添えた。14年ぶりの改版で、特に例句を一新。例えば「花」の傍題は「花影」など8語、関連語は「残花」、例句は金子兜太「人体冷えて東北白い花盛り」など7句。手軽ながら、総索引など付録も充実する。(角川ソフィア文庫

    • 2025年3月18日
  • ▷ クラシック 幸福感に包まれる演奏/▷ ポピュラー 優しく癒やされる
    ▷ クラシック 幸福感に包まれる演奏/▷ ポピュラー 優しく癒やされる

       「ベートーヴェン:交響曲第7番・第6番『田園』」 ▷「小原孝 BEST OF BEST~デビュー35周年記念盤~/小原孝」 人気ピアニストの22年ぶりベストアルバム。収録曲は「ラ・カンパネラ」「エリーゼのために」など誰もが知るクラシックから「人生いろいろ」「戦場のメリークリスマス」「舟唄」まで多彩

    • 2025年3月18日
  • 「この仕事を好きになること」/桐竹 勘十郎/文楽人形遣い日本芸術院会員に
    「この仕事を好きになること」/桐竹 勘十郎/文楽人形遣い日本芸術院会員に

       人形浄瑠璃文楽の人形遣いで、人間国宝の桐竹勘十郎(きりたけかんじゅうろう)が、日本芸術院の新会員に選ばれた。師の吉田蓑助=2024年死去=も務めた職責の重さに「不安の方が多い」と話す。「人形遣いで今までの会員は、芸の先輩として本当に尊敬する方々。私も負けないよう、後々そう言われるように頑張りたい」

    • 2025年3月18日
  • 「反出生主義入門」/小島和男著/生きることの肯定に
    「反出生主義入門」/小島和男著/生きることの肯定に

       南アフリカの哲学者デイヴィッド・ベネター氏の「生まれてこないほうが良かった」を邦訳した著者が、氏の打ち出す反出生主義を紹介する。「子どもは作るべきでない」「人類は絶滅に向かった方がいい」という思想だ。強い抵抗を想定しながら、極論を和らげたアプローチを提示し、より多くの人の注意を引く入門書に仕立てて

    • 2025年3月18日
  • 「C線上のアリア」/湊かなえ著/叔母の人生、自らに重ね
    「C線上のアリア」/湊かなえ著/叔母の人生、自らに重ね

       人生って何だろう。来し方を振り返り、ふと思ってしまう夜がある。そんな年頃の読者に「刺さる」ミステリーだ。 浜辺美佐は夫としゅうとめと暮らす家を出た。かつて親代わりを務めてくれた叔母、弥生の様子がおかしいと行政から連絡があり、世話をするという理由ができたからだ。 叔母を訪ねるのは結婚以来二十数年

    • 2025年3月18日
  • 「アメリカ・イン・ジャパン」/吉見俊哉著/日本を包み込んだプロセス
    「アメリカ・イン・ジャパン」/吉見俊哉著/日本を包み込んだプロセス

       本書は日本におけるアメリカの社会的・文化的影響を研究してきた社会学者が、米ハーバード大学で「日本の中のアメリカ」を論じた授業の講義録である。アメリカ人向けの授業とはいえ、われわれにとっても「目からうろこ」の卓見に満ちている。 その鍵は「アメリカの中の日本」という反転した視点だ。日本がアメリカ的な

    • 2025年3月18日
  • 映画「悪い夏」
    映画「悪い夏」

       「悪い夏」は、染井為人の第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作を、城定秀夫監督が北村匠海主演で映画化したサスペンス・エンターテインメントである。◇ ◇ ◇ 市役所の生活福祉課でケースワーカーとして働く佐々木(北村)は同僚の宮田(伊藤万理華)から、先輩の高野(毎熊克哉)が生活保護受給者のシング

    • 2025年3月13日
  • 対立、分断をあおらずに/「へこたれてなんかいられない」 /を書いたジェーン・スーさん
    対立、分断をあおらずに/「へこたれてなんかいられない」 /を書いたジェーン・スーさん

       「軽はずみな発言をせず、対立や分断をあおらない」と語るジェーン・スーさん=東京都千代田区 世の女性たちの相談事にさっそうと応えてきたコラムニストのジェーン・スーさん。新刊エッセー「へこたれてなんかいられない」では、50歳を迎えて感じる体の変化などを赤裸々につづり、「ご機嫌に生きていく」ためのアイデア

    • 2025年3月11日
  • 「バルセロナで豆腐屋になった」/清水建宇著/定年後の冒険で得た宝物
    「バルセロナで豆腐屋になった」/清水建宇著/定年後の冒険で得た宝物

       サグラダファミリアがある国際都市バルセロナに魅了され、定年後に移住した元新聞記者の10年にわたる「2拠点生活顚末(てんまつ)記」である。大好物の日本製とは似て非なる味や食感の現地の豆腐に我慢できず、「自分で作ろう」と豆腐屋開業を思いつく。 人生下り坂からの大転換を決めたのは伊能忠敬の「一身二生」

    • 2025年3月11日
  • 「変 な 絵」/雨穴著
    「変 な 絵」/雨穴著

       心理学者が描画テストに使った絵、たわいないブログに投稿された絵、保育園児が描いた絵、殺人事件の現場に残された絵…。異なる年代に描かれたさまざまな絵を通して、一見無関係に思える数々の出来事がつながり、ある恐ろしい事件の存在が浮かび上がるミステリー。覆面作家のベストセラーで、30カ国・地域での翻訳も決

    • 2025年3月11日
  • 「恋する仏教」/石井公成著/日本人の心を深めたもの
    「恋する仏教」/石井公成著/日本人の心を深めたもの

       読み進めながら、ここまで自分の視点が変化することを実感できる本と出合うのは初めてである。 本書は、アジア諸国における恋愛文学と言葉遊びの中に浸透する仏教の教えを掘り起こすという斬新な切り口によって、これまでの常識とは異なる仏教の一面を明らかにしている。 各章でインド、中国、韓国、日本、ベトナム

    • 2025年3月11日
  • 「裁判官も人である」/岩瀬達哉著
    「裁判官も人である」/岩瀬達哉著

       原発稼働の是非を巡り、揺れる司法判断。その背後には、良心と組織統制のはざまで葛藤する裁判官の素顔も見え隠れする。最高裁による人事支配の構図と、その原点にある「判事補再任拒否事件」の影響などを掘り下げ、司法の限界を浮き彫りにする。社会派ジャーナリストが100人超に取材して内実に鋭く迫ったノンフィクシ

    • 2025年3月11日
  • きょうの献立 青のりレンコンマヨ炒め/ユズみそだれのもやし肉巻き
    きょうの献立 青のりレンコンマヨ炒め/ユズみそだれのもやし肉巻き

       主な材料(2人分)豚バラ肉6枚モヤシ½袋ユズ果汁作り方①レンコンは乱切りにして水にさらし、水気を切る②フライパンにマヨネーズ大さじ1を熱し、レンコンを加え炒める。レンコンが透き通ったら、めんつゆ大さじ1を加え、水気を飛ばしながら炒める③火を止め、青のり大さじ1を加えてさっと混ぜ合わせ

    • 2025年3月10日