情熱はまだある
- 2025年4月16日
昨年4月、生活情報誌を作る業務から報道部に異動した。15年ぶりに新聞記事を書き始め、4月でようやく1年がたった。気持ちは「新人記者」で、ただいま奮闘中だ。 取材と執筆を進める中で、社内外の多くの方の指導、協力を得て記事掲載に到っており感謝しかない。伝えるべき情報をしっかりと届けられているかどう
昨年4月、生活情報誌を作る業務から報道部に異動した。15年ぶりに新聞記事を書き始め、4月でようやく1年がたった。気持ちは「新人記者」で、ただいま奮闘中だ。 取材と執筆を進める中で、社内外の多くの方の指導、協力を得て記事掲載に到っており感謝しかない。伝えるべき情報をしっかりと届けられているかどう
最近、新聞やテレビはオールドメディアと呼ばれ、SNSを中心に批判されることが多い。だが、東胆振の町ではインフルエンサーと呼ばれる影響力のある人が発信することはほぼない。高齢者を中心に新聞が読まれ、喜ばれたり、怒りの声を聞いたりすることがある。熱心に記事を見てもらえるのはうれしいことなので、意見を寄
先日、小学生のアイスホッケー大会を取材した。保護者の1人が「記事を載せてもらって、子どもたちもすごく喜んでいました」と言ってくれ、額に入れて大事にしている記事もあるという。入社してわずか半年余だが、記者冥利(みょうり)に尽きるとはこのことだろうか。 昨年8月から、スポーツ部記者として働き始めた
以前このコラムで、母が骨折で入院した際のことを書いたが、今年に入り、心臓の不調で再び母が入院した。急な出来事で本人も家族も大慌てとなったが、順調に回復し、5日間で無事退院した。 ただ、さすがに以前のようなパワフルな動きはすぐには戻らず、雪かきや買い物など、生活のちょっとしたことが大変になった。そん
入院と手術のため、しばらく白老支局を留守にしている。2023年8月から9月にかけても同様の事情で留守にした。その時は「姿を見ないが何かあったのか」と連絡があり、心配をおかけした。今回は、入院前に公共施設などを中心に入念にあいさつ回りを進めていた。大丈夫です。元気です。 白老町は人口約1万500
昨年末の苫小牧市長選で、候補者の1人が給食費の段階的無償化を公約に掲げた。市教育委員会が2025年度からの給食費値上げを発表した直後の発言だったこともあって、強烈なインパクトを残した。 市内における現在の給食費は月額で小学校4500円、中学校5250円。4月からはそれぞれ680円、790円
苫小牧市で20日から、高校アイスホッケーの頂点を決めるインターハイが開幕する。多くのアジアリーガーも踏んだ大舞台には、全国から28校の強豪が集結。将来の日本代表を担う選手たちによる白熱した戦いを展開する。 東胆振地区からは私立高で4連覇を狙う駒大苫小牧、ハードワークを武器に優勝を目指す北海
昨年11月、厚真町総合福祉センターで行われた歌手加藤登紀子さんのコンサートを取材した。約2時間、「百万本のバラ」や「時には昔の話を」などの名曲を披露した。80代となった加藤さんの歌声には、人生の労苦や美しい情景をつづった歌詞がさらに味わい深く感じられ、心の中に響いた。 加藤さんは夫との獄中
2015年の全国高校相撲選抜大会団体決勝。埼玉栄の鎌谷将且は相手の喉輪をいなして送り出しを決め、優勝の立役者となった。 同校出身の高山和典さんはこの後輩の姿を見て、教師になることを決意した。猛勉強の末に夢をかなえ、20年に赴任した白老町の北海道栄高校でゼロから相撲部をつくった。 稽
苫小牧署によると、管内の10月末までのSNS型投資詐欺・ロマンス詐欺の被害は3件、被害額は9314万6000円。前年同期の6件から件数は減ったものの、被害額は前年2612万円の約4倍に上る。 従来型の特殊詐欺と異なり、メインターゲットは高齢者ではなく現役世代の40~50代男性。投機心や恋愛
2013年9月、苫小牧市議会の定例会で、道内の自治体で初となる男女平等参画都市宣言が全会一致で可決された。正式な宣言日は同年11月17日。それから11年目の今年11月17日、市民団体の主催で同都市宣言の記念講演会が市民会館で開かれた。 市民団体を代表して13年当時、市議会議長を務めていた西
2024年12月、白老に赴任して3回目の年末を迎えようとしている。来年4月でようやく丸3年なので、白老支局の駐在歴としてはまだ2年目の記者である。 取材先を往来していると、ありがたいことに、いろいろな人から「どこでも会うね。もう10年いるみたいな気がする」と言われたりする。それだけ顔と名前
JR函館線踏切道路で貨物列車の脱線事故が起きた。詳細は調査結果を待つが、腐食したレールの破断が原因という。公開されたレールは解けかけた軒下のつららのような細さだ。旅客車がこの上を走っていたらと思うと、ぞっとする。 報道では2度の通常検査で超音波探傷器が異常を察知したが目視止まり。敷板を外し
苫小牧市政の取材を担当していた2022年3月までの約8年間、岩倉博文前市長(74)には気配りの人という印象があった。さまざまな会合やイベントに足を運び、市民の声を政策に生かす場面も見てきた。 コロナ禍の初期、地域行事が軒並み中止となる中、幹部職員と共に地元企業の聞き取りに奔走し、迅速な支援
漫画やアニメ、ゲームのキャラクターに成り切ったコスプレイヤーや彼らを撮影するカメラマンが苫小牧に集う「第12幕とまこまいコスプレフェスタ」を取材した。市内18カ所の撮影場所が開放されたほか、さまざまなイベントが企画され、盛りだくさんの内容だった。 市内あちらこちらの撮影ポイントを回ってみた
連日「闇バイト」のニュースを見る。一般社会には出回らない「求人情報」がSNSの「X」や「Threads」などで行われ、「高収入」という甘い言葉に若者らがだまされていく。最大の予防策は、キーワードである「隠語」を知っておくことだと思う。 特殊詐欺の受け子はアルファベットで頭文字の「U」、対面
第50回衆院選が終わった。選挙のたびに注目される投票率は、苫小牧市内で49・48%と過去最低を更新した。全国的にも同様の傾向がみられ、国民の政治に対する諦めか、関心の薄さが表れた結果になった。 今回に限らず、選挙戦になると候補者が必死に投票を訴えるが、「では、投票するメリットは?」と聞かれ
16日ごろから20日にかけての日没後、西南西の空で肉眼でも見えるはずだったが、一番良く見えるタイミングを逃した。次に見られるのは8万年後。自分はもういない。 40年前のちょうど同じ季節。部活の練習後、疲れ切ってグラウンドに寝そべり仲間と雑談していたその時、1人が「UFOだ!」と叫んだ。彼が
先月の苫小牧市内のバー。平日の静かな夜に大きな荷物を抱えた女性が来店した。マスターと2人で話を聞くと、「休みを利用して山形県から北海道観光に来た」という。 目的は人気漫画「ゴールデンカムイ」の聖地巡礼。かばんに「推しキャラ」の缶バッジが所狭しと並び、ポケットには人形がぎっしり詰まっている。
9月22日、苫小牧市民会館で行われたOSK日本歌劇団(大阪市)の公演「OSK Revue Show(レビューショー)in苫小牧」を鑑賞した。同歌劇団に所属する苫小牧出身の男役スター、天輝レオさんが主演を務め、約1時間半にわたる華やかなショーを見せてもらった。 公演終了後のあいさつでは、涙を
プロ雀士たちで構成される団体で優勝賞金5000万円獲得を目指して競う「Mリーグ」が16日に開幕した。企業が運営する男女混合9チームの総当たり戦で約1年間展開され、今年で7シーズン目に突入した。記者も昨シーズンからスマホで視聴しているが、リアルタイムのSNSでの盛り上がりがすごく、麻雀熱を強く感じる
小学生の娘が、こんなことを言い出した。 「学校で先生が男子は君で、女子はさんで呼ぶんだけど、気になるんだよね」 なぜ、そう思うのだろう。娘はこう続けた。「心は女なのに、君と呼ばれて嫌な思いをしてる子がいるかもしれないし、体は男で格好は女子だったら、先生もどう呼べばいいか分からなくて
白老に秋が来れば、文化の華が各地で一斉に開き始める。7日から竹浦の旧飛生小学校跡地や周辺の森を会場に「飛生芸術祭」が開幕。地元に根を下ろして活動する作家らの新作が光っている。主催の飛生アートコミュニティーは1986年の創立から今年で38年。世代交代が進み、ウッドチップが敷かれた道をゆけば、木の風合
車窓からながめる沿線の景色が好きだ。とりわけ、JR植苗駅周辺の牧場で母馬のそばで草をはむ子馬の姿には心が癒やされる。 一方で乗客にとっての悩みの種がトラブル。シカとの接触事故もその一つだ。道による2024年度の道内のエゾシカの推定生息数は73万頭。18年度(65万頭)以降、増加が続き、前年
戦時下の満州で壮絶な体験をした苫小牧市在住の高橋ミチさん(89)を取材し、15日の「終戦記念日」に記事を載せた。 当時10歳の少女だった高橋さんは母親やきょうだいの手を取り、まちの人たちと共に山中を1カ月近くも逃げ回った。野宿を繰り返し、飢えに耐え、はだしで歩き続けた。おびただしい数の死体
商業や観光に関わる分野を取材することが多い。ここ何年か、新型コロナ感染症の流行などもあって週末のイベントから足が遠のいていた。今年は仕事もあり、さまざまな催しやまつり会場を訪れている。 飲食物や子どもが喜びそうなくじ、お面などのおもちゃを販売する露店やキッチンカーの価格が総じて以前より高い
7月3日から新紙幣が発行され、苫小牧市内のATMでも見られるようになった。 これまでお札には愛称があった。旧1万円札なら「諭吉」、旧1000円札は「英世」。ネット上では新紙幣発行時に「これから何と呼ぼうかな」というコメントが相次いで投稿され、世間をにぎわせていた。 調べていくと、1
苫小牧市内で2~4日に開かれた一大イベント「とまこまい港まつり」を取材した。市民おどりパレードや花火大会、5年ぶりに復活したマーチングフェスティバル、ポートカーニバルの撮影などに多くの時間を割いた。 それぞれで地元企業をはじめ、多くの市民が関わり、汗を流していた。過程を取材したわけではない
全国的に今年の最高気温を更新する暑い日が続いている。29日は栃木県佐野市で41・0を観測し、全国6地点で40度を超えた。2018年7月23日に埼玉県熊谷市、20年8月17日に静岡県浜松市で記録した41・1度の歴代最高に迫る勢いだ。苫小牧市は30日こそ30度を超えたが、夏日も年に数えるほどしかない過
この頃、苫小牧市錦町周辺の繁華街では、平日の夕方でも出歩く人が明らかに増えた。市内の製油所のシャットダウンメンテナンスが始まったのがその理由。道内外から多くの作業員が集まり、街にも繰り出している。 飲食店は4年に一度の特需に沸く。ただ問題は、この人出が続かないことだ。コロナ禍で途絶えた客足