納車とコロナ

納車とコロナ

 納車が待ち遠しい―。そう思い続けて丸1年が過ぎた。昨年の12月末に注文した車がいよいよ年明け1月に届く。愛車がようやく来る喜びに胸が弾む。

   世界的な新型コロナ感染流行の影響などで電子部品に使う半導体不足が深刻化し、新車の納車時期が大幅に遅れる問題が起きている。中には4~5年も待たなければならない車種もあると聞いた。

   販売店から何度も納車が延期になると連絡を受けたこともあって「来月納車になります。大変お待たせしました」の言葉に、わくわくが止まらない。車種や色を選んだ当時の高揚感が、「やっと届く」という安堵(あんど)感に変わるなんて想像もしなかった。

   新型コロナの終息はいまだ見通せず、それぞれが感染の広がりと戦い、生活している。記者も今夏、感染した。高熱と倦怠(けんたい)感に悩まされた記憶が鮮明に残っている。コロナによる影響は経済、暮らしなどの各方面で続いている。一日も早く収まることを願うばかりだ。(優)