成人の日(9日)を前にした8日、東胆振1市4町で20歳を祝う式典が行われ、各会場で華やかな振り袖や真新しいスーツに身を包んだ若者たちの姿が見られた。
小生がある町で晴れの式典に参加した女性にインタビューをした際のこと。「あれ、どこかで聞いたことがある名前だな」―。かつてよく取材に応じてくれた高校生だったと分かるまでに、時間はかからなかった。今は大学生になり「(取材を受けるのは)高校の時以来」「世界が広がり、知らないことだらけ」と無邪気に笑う表情は当時と変わらない。それでいて立派に成長した姿に心が温まる気がした。
胆振東部支局が管轄する厚真、安平、むかわ3町の式典は、都市のような大きな規模ではないけれど、保護者や時には中学時代の恩師も駆け付けて新たな門出を祝うアットホームな雰囲気がある。
支局に勤務して3年8カ月。この地で関わる子どもの成長を節目で見届けるのは、楽しみの一つだ。(石)